勝間龍水
1697-1773, 江戸時代中期の浮世絵師、俳人
(勝間竜水から転送)
来歴
編集名は定安。江戸の人で和泉町に居住し、龍水、松葉軒、新泉と号す。父の後を受けて町役人を勤め、その傍ら寺子屋を営む。篆刻を能くし俳諧においても名を成した。また絵も描き宝暦から明和にかけての俳書に挿絵を残す。画系は不明であるが書は池永道雲に学んでいる。宝暦12年(1762年)版行の『海の幸』の絵は雲母を使用した複雑な彩色摺りをしており、錦絵の誕生に貢献したといわれる。東京都府中市の大國魂神社拝殿には、龍水筆の「総社六所宮」の扁額がある[1]。
作品
編集参考文献
編集- 井上和雄編 『浮世絵師伝』 渡辺版画店、1931年 ※国立国会図書館デジタルコレクションに本文あり[2]。
- 日本浮世絵協会編 『原色浮世絵大百科事典』(第2巻) 大修館書店、1982年 ※108頁