動物部分論
『動物部分論』(どうぶつぶぶんろん、希: Περὶ ζώων μορίων、羅: De Partibus Animalium、英: Parts of Animals)とは、古代ギリシャの哲学者アリストテレスによって書かれた、動物・生物に関する研究書の一つ。彼の5冊ある動物学著作の中では、『動物誌』に次ぐ第2書であり、動物の身体における各組織・各器官が、その役割・目的と共に解剖学的に描写・考察される。
構成
編集全4巻から成るが、本論は第2巻以降であり、第1巻は序論として、アリストテレスの動物学・生物学の概論が改めて述べられている[1]。
- 第1巻 - 全5章
- 第2巻 - 全17章
- 第1章 - 動物体構成の3段階 - 1「根源的物質」、2「等質部分(組織)」、3「異質部分(器官)」
- 第2章 - 根源的物質1 (熱いもの、冷たいもの)
- 第3章 - 根源的物質2 (固形のもの、流動するもの)
- 第4章 - 等質部分1 (血液)
- 第5章 - 等質部分2 (軟脂と硬脂)
- 第6章 - 等質部分3 (骨髄)
- 第7章 - 等質部分4 (脳髄)
- 第8章 - 等質部分5 (肉)
- 第9章 - 等質部分6 (骨)
- 第10章 - 異質部分1 有血動物の頭部と器官 (脳と感覚器)
- 第11-12章 - 異質部分2 (耳)
- 第13-15章 - 異質部分3 (瞼(まぶた)と睫毛(まつげ))
- 第16章 - 異質部分7 (鼻と唇)
- 第17章 - 異質部分8 (舌)
- 第3巻 - 全15章
- 第1章 - 異質部分9 (歯)
- 第2章 - 異質部分10 (角)
- 第3章 - 異質部分11 頸部の器官 (食道、気管、咽頭蓋)
- 第4章 - 異質部分12 内臓器官 (心臓)
- 第5章 - 異質部分13 (血管)
- 第6章 - 異質部分14 (肺臓)
- 第7章 - 異質部分15 (肝臓と脾臓)
- 第8章 - 異質部分16 (膀胱)
- 第9章 - 異質部分17 (腎臓)
- 第10章 - 異質部分18 (横隔膜)
- 第11章 - 異質部分19 (膜)
- 第12章 - 異質部分20 各種動物の内臓の比較
- 第13章 - 異質部分21 内臓と肉との比較
- 第14章 - 異質部分22 (胃と腸)
- 第15章 - 異質部分23 (胃の中の凝乳剤)
- 第4巻 - 全14章
- 第1章 - 異質部分24 卵生類の内蔵の特異性
- 第2章 - 異質部分25 (胆嚢)
- 第3章 - 異質部分26 (網膜)
- 第4章 - 異質部分27 (腸間膜)
- 第5章 - 異質部分28 無血動物の内部
- 第6章 - 異質部分29 無血動物(有節類)の外部
- 第7章 - 異質部分30 無血動物(殻皮類)の外部
- 第8章 - 異質部分31 無血動物(軟殻類)の外部
- 第9章 - 異質部分32 無血動物(軟体類)の外部
- 第10章 - 異質部分33 有血動物(胎生類)の外部
- 第11章 - 異質部分34 有血動物(卵生四足類)の外部
- 第12章 - 異質部分35 有血動物(鳥類)の外部
- 第13章 - 異質部分36 有血動物(魚類と鯨類、アザラシ、コウモリ)の外部
- 第14章 - 異質部分37 有血動物(ダチョウ)の外部
内容
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