勇者たちの戦場』(ゆうしゃたちのせんじょう、Home of the Brave)は2006年アメリカ合衆国戦争映画イラク戦争から帰還したアメリカ兵たちの、PTSDに苦悩する姿を描いた戦争ドラマ。

勇者たちの戦場
Home of the Brave
監督 アーウィン・ウィンクラー
脚本 マーク・フリードマン
原案 マーク・フリードマン
アーウィン・ウィンクラー
製作 ジョージ・ファーラ
製作総指揮 ジョン・トンプソン
出演者 サミュエル・L・ジャクソン
ジェシカ・ビール
カーティス・ジャクソン
音楽 スティーヴン・エンデルマン
主題歌 シェリル・クロウ
『Try Not To Remember』
撮影 トニー・ピアース=ロバーツ
編集 クレイトン・ハルシー
公開 アメリカ合衆国の旗2006年12月15日
日本の旗2008年1月5日
上映時間 106分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $12,000,000 [1]
興行収入 $51,708 [2]
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製作

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監督は、『海辺の家』、『五線譜のラブレター』のアーウィン・ウィンクラーが行った。

撮影はワシントンモロッコで行われた[3]

2007年ゴールデングローブ賞のベストオリジナルソング部門にノミネートされた。

ストーリー

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イラク戦争の最前線で、陸軍部隊のトミー、ジョーダン、ジャマール、ヴァネッサ、軍医のウィルたちは、帰郷を目前に控えていた。 ところが最後の任務で医療支援と人道物資供給を行う際、目的地の町で待ち伏せていた武装勢力の急襲を受け、複数の死傷者が出るという最悪の結果に至る。

ジャマールは建物捜索中に、突然廊下へ出てきた民間人の女性をとっさに撃ってしまい、その後裏庭で転倒して背中を強打する。トミーも片脚を撃たれ、単独で先行したジョーダンは敵弾を受け、駆け付けたトミーの腕の中で息を引き取った。ヴァネッサが運転するトラックも仕掛け爆弾攻撃を受けて助手席の同乗者が死に、彼女自身も右手首を失う。そしてヴァネッサたちを救護したウィルは、根拠地が迫撃砲攻撃を受けた際にも多数の死傷者に直面し、さらにある兵士から拳銃を突きつけられ、戦友を今すぐ救うように詰め寄られる。

故郷へ戻った彼らは民間の生活に戻るが、PTSD(心的外傷後ストレス障害)や疎外感に悩まされる日々を送り始める。

トミーは元の職場に戻ろうとするが、従軍中に別の者が雇われていたために復職を果たせなかった。彼は夜半に当ても無くドライブするようになり、定職に就こうとしないことで両親と衝突するようになる。シングルマザーのヴァネッサは高校の体育教師として復帰するが、慣れない義手生活に苛立って周囲に当たるようになり、恋人にも一方的に別れを告げてしまう。ジャマールは背中の傷がなかなか公傷として認められず、恋人にも振られたことで情緒不安定になり、帰還兵向けカウンセリングの場で暴言を吐き、同じく参加していたトミーとも衝突する。ウィルは外科手術の執刀中に気分が悪くなり、不眠に悩まされる。また戦争の意義に疑問を抱く長男との仲が険悪になり、酒に浸るようになる。

その後、ジャマールは恋人が働くカフェに押し掛け、拳銃を手に立てこもった。交渉人として指名されたトミーはジャマールが抱く葛藤を聞き届け、一緒に立ち直ろうと説得を果たす。しかしジャマールは拳銃を持ったままで不用意に立ち上がり、屋外の警察から狙撃されて死んでしまう。

感謝祭のホームパーティーの席で、この日も酔っていたウィルは長男のピアスに難癖を付けてむしり取り、我に返って自室で拳銃を手にするも、妻から自殺を止められる。そしてこれまで避けてきたカウンセリングを受け始め、戦地では死者に対して何も感じなくなったと心情を吐露する。ヴァネッサは同じ高校の同僚教師から、彼女が抱える様々な事情を納得した上で告白を受けて親密な間柄となり、元の心情を取り戻し始める。

後日、高校のサッカーの試合の場で、ウィル一家とヴァネッサ、そして彼女の新しいボーイフレンドが一堂に会する。ウィルの長男はヴァネッサと握手を交わし、それが義手であることを知る。

そしてトミーは仲間を救いたいという目的意識を抱いて再び入隊して、外地へ向かう。

キャスト

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※括弧内は日本語吹替

脚注

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  1. ^ Box office / business for Home of the Brave (2006)” (英語). IMDb. 2015年7月19日閲覧。
  2. ^ Home of the Brave (2006)” (英語). Box Office Mojo. 2015年7月19日閲覧。
  3. ^ Home of the Brave (2006) Filming Locations” (英語). IMDb. 2015年7月19日閲覧。

外部リンク

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