加工デンプン
加工デンプン(加工澱粉、英語: modified starch)または化工デンプン(化工澱粉)は、物理的・化学的あるいは酵素的処理を加えることによって、天然デンプンの特性を改良したデンプンの総称である[1][2]。
食品衛生上、日本や欧州連合は、加工デンプンのうち物理的および酵素的処理によるものを食品、化学的処理によるものを食品添加物として取り扱っている[1]。医薬品として用いられるものもある[3]。
化学的処理による加工デンプンには以下のような化合物がある[1]。
- アセチル化アジピン酸架橋デンプン
- アセチル化リン酸架橋デンプン
- アセチル化酸化デンプン
- オクテニルコハク酸デンプンナトリウム
- 酢酸デンプン
- 酸化デンプン
- ヒドロキシエチルデンプン
- ヒドロキシプロピルデンプン
- ヒドロキシプロピルリン酸架橋デンプン
- リン酸モノエステル化リン酸架橋デンプン
- リン酸化デンプン
- リン酸架橋デンプン
- デンプングリコール酸ナトリウム
脚注
編集- ^ a b c “資料4 加工デンプンの表示について”. 第34回食品の表示に関する共同会議配付資料. 厚生労働省薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会表示部会食品表示調査会 農林水産省農林物資規格調査会表示小委員会 (2008年3月27日). 2017年8月26日閲覧。
- ^ “かこうでんぷん【化工デンプン(化工澱粉) modified starch】”. 世界大百科事典第2版. 平凡社. 2017年8月26日閲覧。
- ^ “【周知】ヒドロキシエチルデンプン含有製剤(HES 製剤)の適正使用について|公益社団法人 日本麻酔科学会”. anesth.or.jp. 2023年11月14日閲覧。