前山寺
長野県上田市前山にある真言宗智山派の寺院
前山寺(ぜんさんじ)は、長野県上田市前山にある真言宗智山派の寺院。山号は獨股山又は独鈷山。本尊は大日如来。独鈷山(1,266メートル)の山麓にあり、塩田城の鬼門に位置する。
前山寺 | |
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三重塔 | |
所在地 | 長野県上田市前山300 |
位置 | 北緯36度20分28.1秒 東経138度11分50.8秒 / 北緯36.341139度 東経138.197444度座標: 北緯36度20分28.1秒 東経138度11分50.8秒 / 北緯36.341139度 東経138.197444度 |
山号 | 獨股山・独鈷山 |
宗派 | 真言宗智山派 |
本尊 | 大日如来 |
法人番号 | 1100005004191 |
歴史
編集812年弘法大師空海が護摩修行の霊場として開創したといわれる。当初は法相宗と三論宗を兼ねていたが、1331年善通寺から長秀上人が訪れ、現在の地に移し規模を拡大させたとされる。のち貞享年中(1684年~1687年)に真言宗智山派に改宗された。
境内
編集- 三重塔 - 国の重要文化財。和様・禅宗様の折衷様式。建立年代は不明だが、様式から室町時代と推定されている。三間三重で高さ19.5メートル、屋根は杮葺きである。二層三層に窓や扉、廻縁、勾欄はないが、長い胴貫が四方に突き出し調和させていることから、「未完成の完成の塔」と呼ばれている。
- 本堂 - 約400年前に建てられた間口十間、奥行八間の木造茅葺屋根の本堂。
- 奥の院 - 奥の院は岩屋堂と呼ばれ、昔、護摩修行の霊場であったとされる場所である。現在は岩屋の中に弘法大師が安置されている。1793年この山を穿ち、西国三十三所観音札所の仏像を祀り、近隣の信仰を集めた。明治になり損壊や盗難が相次ぎ当寺に移された。現在は近隣の石工組合の協力を得、石造の観音像が復元された。
所在地
編集- 長野県上田市前山300
交通アクセス
編集拝観について
編集- 9~16時 入山料 200円
周辺寺院
編集前山寺がある塩田平周辺は「信州の鎌倉」とも呼ばれ、かつて塩田北条氏の拠点として栄えたことから、鎌倉時代から室町時代にかけての中世の文化財が多く集まる。
参考文献
編集- 前山寺由緒書