初雫
初雫(はつしずく)は、農研機構(旧農林水産省北海道農業試験場)により育成されたイネの品種の1つ[1]。北海道に適した酒造好適米。
品種特性
編集熟期は、中生の早で多収[1]。耐冷性は極強、耐倒伏性は中[1]。千粒重は24.1gでやや大粒[1]。玄米に酒造好適米特有の心白(しんぱく)は発現しないものの、タンパク質含量は少なく、粘り気も少なくてさばけが良いため製麹性が良く、酒造適性が高い[1]。
育成経過
編集北海278号の系統番号で試験に供試され、1998年に水稲農林354号「初雫」として命名登録された。北海道産、初の酒造好適米[1]。
系統番号である「278」(にーななはち)を酒の名前にしている酒造メーカーもある。
交配組合せ:マツマエ/上育116号//北海258号
脚注
編集参考文献
編集- 副島, 顕子『酒米ハンドブック』(改訂版)文一総合出版、2017年7月31日。ISBN 9784829981535。