出津 孝一(いでつ こういち、1964年6月3日 - )は、日本中央競馬会 (JRA) の栗東トレーニングセンター所属の元騎手。引退後調教助手となる。

出津孝一
2010年引退セレモニー
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 埼玉県
生年月日 (1964-06-03) 1964年6月3日(60歳)
身長 167cm
体重 57kg
血液型 B型
騎手情報
所属団体 JRA
所属厩舎 服部正利(1984 - 1986)→
田中良平(1986 - 1987)→
フリー(1987 - 1997)→
西浦勝一(1997 - 1999)→
フリー(1999 - 2010)→
岩元市三(2010 - 2010.10.31)
初免許年 1984年
免許区分 障害
騎手引退日 2010年10月31日
重賞勝利 10勝
G1級勝利 1勝
通算勝利 1780戦164勝
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当初は平地競走でも騎乗していたが、体重増加により障害競走専門騎手となった。引退当時JRA騎手では唯一の障害競走専門騎手となっていた。

来歴

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馬事公苑第32期生(最終年)を卒業後、1984年3月栗東・服部正利厩舎所属騎手としてデビュー、同期騎手に中舘英二坂本勝美木幡初広鹿戸雄一谷中公一などがいる。同年3月11日初勝利を記録、また1年目より障害競走にも騎乗し、2年目となる1985年1月に障害初勝利を挙げている。

1年目に平地のみで18勝を挙げた出津は、2年目以降その平地騎乗数を減らす一方、障害での騎乗数を伸ばし始める。その後も双方の競走免許を所持していたが、1988年9月を最後に平地への騎乗機会はなくなりのちに平地免許を返上、障害専門騎手に転向となった。

転向後は毎年50-70回の騎乗を維持し障害競走の中心騎手として活躍を続け、1987年京都大障害(春)にてハクホウダンディに騎乗して重賞初勝利を達成。1997年にはポレールに騎乗し中山大障害(春)を制覇、この年の勝ち鞍は3勝にとどまるも優秀障害騎手賞を受賞する。

2000年9月障害振興の一環としてフランスのオートゥイユ競馬場にて障害戦騎乗(16頭中11着)も果たしている[1]

2004年には中山大障害メルシータカオーで制し、この年の初勝利がJ・GI制覇となった。勝利騎手インタビューで「今年未勝利だったから(引退を)考えていた」「来年も何とかジョッキーを続けたいんですけどねえ」というコメントを残した。

出津はその後も現役を続けたが、このレースが最後の重賞勝利となり2010年10月31日付で騎手を引退、岩元市三厩舎で調教助手となった[2]。同厩舎解散後の現在は杉山佳明厩舎に所属[3]。なお息子の祐貴も調教助手となっており、千田輝彦厩舎に所属している[3]

おもな騎乗馬

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騎乗成績

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  日付 競馬場・開催 競走名 馬名 頭数 人気 着順

初騎乗 1984年3月3日 1回阪神3日7R 5歳上400万下 シンナリティ 8頭 - 8着
初勝利 1984年3月11日 1回阪神6日3R 4歳400万下 シンセイカン - - 1着
重賞初騎乗 1984年11月18日 5回京都6日10R マイルCS リードアイリス 16頭 12 9着
GI初騎乗 1984年11月18日 5回京都6日10R マイルCS リードアイリス 16頭 12 9着

初騎乗 1984年3月18日 1回阪神8日5R 障害未勝利 シンテイアス 12頭 - 10着
初勝利 1985年1月6日 1回京都2日4R 障害未勝利 ホクテンプリンス - - 1着
重賞初騎乗 1985年12月7日 5回阪神1日9R 阪神障害ステークス(秋) クリノアラナス 10頭 3 中止
重賞初勝利 1987年5月9日 3回京都5日9R 京都大障害(春) ハクホウダンディ 11頭 8 1着
JGI初騎乗 1999年4月11日 3回中山6日10R 中山グランドジャンプ フジノセイガイハ 10頭 10 6着
JGI初勝利 2004年12月25日 5回中山7日10R 中山大障害 メルシータカオー 13頭 5 1着
年度 障害競走 平地競走
1着 2着 3着 騎乗数 勝率 連対率 複勝率 1着 2着 3着 騎乗数 勝率 連対率 複勝率
1984年 0 1 1 13 .000 .077 .154 18 15 13 177 .102 .186 .260
1985年 6 4 4 31 .194 .323 .453 6 9 12 124 .048 .121 .218
1986年 5 7 3 39 .128 .308 .385 4 1 0 26 .154 .192 .192
1987年 6 3 0 45 .133 .200 .200 -
1988年 7 2 5 50 .140 .180 .280 0 0 0 20 .000 .000 .000
1989年 7 12 10 54 .130 .352 .537 1989年より平地免許返上
1990年 3 7 12 55 .055 .182 .400
1991年 7 5 7 61 .115 .197 .311
1992年 3 10 4 55 .055 .236 .309
1993年 8 9 8 55 .145 .309 .455
1994年 7 18 6 70 .100 .357 .443
1995年 6 5 9 56 .107 .196 .357
1996年 12 6 12 63 .190 .286 .476
1997年 3 5 4 58 .052 .138 .207
1998年 7 10 13 66 .106 .258 .455
1999年 5 8 6 72 .069 .181 .264
2000年 6 10 6 57 .105 .281 .386
2001年 6 4 6 62 .097 .161 .258
2002年 2 0 2 61 .033 .033 .066
2003年 7 3 9 70 .100 .143 .271
2004年 1 6 5 54 .019 .130 .222
2005年 4 5 3 47 .085 .191 .255
2006年 4 1 8 59 .068 .085 .220
2007年 9 6 1 51 .176 .294 .314
2008年 0 2 2 46 .000 .043 .087
2009年 3 5 6 46 .065 .174 .304
2010年 2 0 3 37 .054 .054 .135
通算 136 154 155 1433 .095 .202 .311 28 25 25 347 .081 .152 .224

脚注

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  1. ^ 「競馬ニホン」の中央競馬情報サービス
  2. ^ 出津 孝一騎手が引退” (2010年10月27日). 2011年1月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月24日閲覧。
  3. ^ a b 【菊花賞】若き助手とヤマニンゼストいざG1初挑戦”. スポニチアネックス. スポーツニッポン (2022年10月19日). 2024年4月24日閲覧。

関連項目

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