出口神暁
出口 神暁(でぐち しんぎょう 1907年5月30日[1] – 1985年3月9日[2])は、日本の蔵書家[3]、郷土史家。
経歴
編集岸和田市の称名寺の長男として生まれる[1]。平安中学校卒業。岸和田市役所書記[4]等を勤めた[1]のち、1947年、称名寺住職を継ぐ[1]。市役所勤務のころから、郷土資料の収集・研究を行った。1943年4月に蔵書をもとに鬼洞文庫を設立。蔵書は、現在は関西大学図書館や大阪歴史博物館などに収められている[1]。1949年には和泉文化研究会を設立し、機関誌として『流木』(のち『和泉志』と改題[5])を創刊し、また和泉文化研究会図書館の館長も務めた[6]。その他に「鬼洞叢書」や「和泉史料叢書」として史料集の編纂刊行を行った。岸和田市文化財保護専門委員長[7]、財団法人大阪文化財センター評議員[8]も歴任した。 文化財保護功労[9]により、勲六等単光旭日章を受章[10]。
参考文献
編集- 蒲原宏「書評 中野操監修『大阪医師番付集成』」『日本医事新報』第3195号、日本医事新報社、1985年、95-96頁、ISSN 0385-9215。
- 佐納秀雄「〔社会教育施設〕三 鬼洞文庫」『岸和田小学校史』佐納秀雄、1965年、176-177頁。 NCID BA31647611。
- 橘弘文「この地に遊ばんひとは必ず見るべし:中盛彬の泉州案内」『大阪明浄大学紀要』第5号、2005年、45-54頁、NCID AA11469217。
- 出口神暁 著「出口神暁氏プロフィール」、南川孝司; 万代博史 編『流木をあつめて : 三十三回忌を追慕にあたり 鬼洞文庫主宰出口神暁著作選』出口神暁追慕著作選刊行会、2017年。ISBN 978-4-902693-03-4。
- 原曻 著「序文」、森杉夫 編『和泉国正保村高帳』岸和田市〈岸和田市史史料第3輯〉、1986年。 NCID BN02475718。
- 山本卓「鬼洞文庫」『文学』第3巻第2号、岩波書店、2001年、67-71頁、NAID 40005253948。
- 日本学術会議 編『日本図書館総覧』自然科学書協会、1954年、378頁。
脚注
編集- ^ a b c d e 山本卓 2001
- ^ 蒲原宏 1985
- ^ 日本古書通信社編輯部 編『日本蒐書家名簿 昭和13年版』日本古書通信社、1938年、131頁。NDLJP:1222366/71。
- ^ 内閣印刷局 編『職員録 昭和13年7月1日現在』内閣印刷局、1928年、903頁。NDLJP:1452311/588。
- ^ 全国書誌番号:00001518
- ^ 日本学術会議 1954
- ^ 原曻 1986
- ^ 1973年5月25日から1985年5月24日まで(『50年のあゆみ 公益財団法人大阪府文化財センター設立50周年記念誌』大阪府文化財センター、2022年、165頁。doi:10.24484/sitereports.132063。)
- ^ 『日本叙勲者名鑑 昭和39年4月~昭和53年4月』 下、日本叙勲者協会、1978年、1383頁。全国書誌番号:79007484。
- ^ 『官報』号外第34号、昭和53年5月2日、p.12.