凪良ゆう
凪良 ゆう(なぎら ゆう、1973年[1]1月25日[2] - )は、日本の小説家。滋賀県大津市出身、京都府京都市在住[3]。
凪良 ゆう (なぎら ゆう) | |
---|---|
誕生 |
1973年1月25日(51歳) 日本・滋賀県大津市 |
職業 | 小説家 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
活動期間 | 2006年 - |
代表作 |
『流浪の月』(2019年) 『汝、星のごとく』(2022年) |
主な受賞歴 |
本屋大賞(2020年・2023年) 高校生直木賞(2023年) |
ウィキポータル 文学 |
経歴
編集2007年、自身初めての著書となる『花嫁はマリッジブルー』が出版され、本格的にデビュー。以降、精力的にBLジャンルで作品を発表。
2017年4月、自身初となる文芸書『神様のビオトープ』を講談社タイガから発売。しかし、発売当初はなかなか売れなかった、とインタビューなどで語っている。発売から2年が経ち、2019年より紀伊國屋書店梅田本店の書店員と講談社の編集者により、同店で『神さまのビオトープ』のフェアが行われる。当初の重版部数は数百部だったという。その後、同書は重版を重ね、現在累計10万部を突破している。
2019年『流浪の月』を東京創元社より刊行し、2020年、『流浪の月』で第17回本屋大賞を受賞[4]。同タイミングで、新型コロナウィルスによる初めての緊急事態宣言が発出され、本屋大賞の贈呈式は中止となり、翌日より多くの書店が臨時休業に入ってしまった[5]。
同書は2022年に劇場映画が公開される。
同年に刊行した『わたしの美しい庭』で山田風太郎賞候補。2020年に発売した『滅びの前のシャングリラ』で2年連続の本屋大賞ノミネートを果たす。
2022年に刊行した『汝、星のごとく』にて2023年、第20回本屋大賞と第10回高校生直木賞を受賞[6]。発行部数は40万部を突破する。
『汝、星のごとく』は2019年より打ち合わせを重ね、発売後には『流浪の月』のお礼参りを含めて全国の書店を回ったという。[7]
2024年に刊行した『汝、星のごとく』の続編となる『星を編む』も本屋大賞ノミネートを果たす。2024年時点で『汝、星のごとく』および『星を編む』はシリーズ累計70万部となっている。
受賞・候補歴
編集- 2019年 - 『流浪の月』で第17回キノベス!第7位[8]。
- 2020年 - 『流浪の月』で第41回吉川英治文学新人賞候補[9]、第17回本屋大賞受賞[4]。
- 〃 『わたしの美しい庭』で第11回山田風太郎賞候補[10]。
- 2021年 - 『滅びの前のシャングリラ』キノベス!2021 第1位。第18回本屋大賞ノミネート
- 2022年 - 『汝、星のごとく』で第168回直木三十五賞候補[11]。 2022王様のブランチBOOK大賞受賞。
- 2023年 - 『汝、星のごとく』で第20回本屋大賞受賞[6]、第10回高校生直木賞受賞、キノベス!第一位。第44回吉川英治文学新人賞候補。
- 2024年- 『星を編む』で第21回本屋大賞ノミネート
著作
編集恋愛前夜シリーズ
編集- 恋愛前夜(2011年11月 キャラ文庫)
- 求愛前夜 恋愛前夜2(2014年4月 キャラ文庫)
美しい彼シリーズ
編集- 美しい彼(2014年12月 キャラ文庫)
- 憎らしい彼 美しい彼2(2016年12月 キャラ文庫)
- 悩ましい彼 美しい彼3(2019年7月 キャラ文庫)
- interlude 美しい彼 番外編集(2021年9月 キャラ文庫)
- 儘ならない彼 美しい彼4(2024年10月 キャラ文庫)
周と西門シリーズ
編集- 闇を呼ぶ声 -周と西門-(2017年1月 プラチナ文庫)
- 満願成就 -周と西門-(2018年9月 プラチナ文庫)
その他
編集- 花嫁はマリッジブルー(2007年11月 白泉社花丸文庫)
- 恋愛犯 Love holic(2008年5月 白泉社花丸文庫black)
- 花嫁は今夜もブルー(2008年9月 白泉社花丸文庫)
- 初恋姫(2009年2月 白泉社花丸文庫)
- 未完成(2009年4月 白泉社花丸文庫 / 2014年1月 プラチナ文庫)
- 夜明けには優しいキスを(2009年7月 白泉社花丸文庫 / 2014年2月 プラチナ文庫)
- 全ての恋は病から(2010年3月 白泉社花丸文庫)
- 落花流水(2010年4月 SHYノベルス)
- 散る散る、満ちる(2010年7月 ショコラノベルス / 2012年2月 CHOCOLAT BUNKO)
- 叶わない、恋をしている(2010年11月 SHYノベルス / 2015年4月 SHY文庫)
- 真夜中クロニクル(2011年4月 大誠社リリ文庫 / 2017年10月 プラチナ文庫)
- 積木の恋(2011年10月 プラチナ文庫)
- もったいない!(2011年12月 角川ルビー文庫)
- うすくれないのお伽話(2012年4月 白泉社花丸文庫)
- まばたきを三回(2012年5月 CHOCOLAT BUNKO)
- 天涯行き(2012年6月 キャラ文庫)
- お菓子の家 〜un petit nid〜(2012年9月 プラチナ文庫)
- 恋をするということ(2012年12月 幻冬舎ルチル文庫)
- きみが好きだった(2013年2月 徳間書店)
- あいのはなし(2013年9月 CHOCOLAT BUNKO)
- 雨降りvega(2013年12月 幻冬舎ルチル文庫)
- おやすみなさい、また明日(2014年1月 キャラ文庫)
- 365+1(2014年7月 プラチナ文庫)
- それはおまえが童貞だからです(2014年10月 幻冬舎ルチル文庫)
- 愛しのいばら姫(2014年12月 プラチナ文庫)
- ショートケーキの苺にはさわらないで(2015年2月 CHOCOLAT BUNKO)
- ここで待ってる(2015年7月 キャラ文庫)
- ニアリーイコール(2015年8月 新書館ディアプラス文庫)
- 累る -kasaneru-(2015年10月 プラチナ文庫)
- 初恋の嵐(2015年11月 キャラ文庫)
- 愛しのニコール(2016年4月 CHOCOLAT BUNKO)
- 薔薇色じゃない(2016年6月 幻冬舎コミックス)
- 神さまのビオトープ(2017年4月 講談社タイガ)
- 天水桃綺譚(2017年5月 プラチナ文庫)
- 2119 9 29(2017年7月 ショコラ文庫)
- セキュリティ・ブランケット(2017年12月 - 2018年1月 キャラ文庫 上下巻)
- すみれ荘ファミリア(2018年7月 富士見L文庫)
- きみが好きだった(2018年12月 キャラ文庫)
- 流浪の月(2019年8月 東京創元社 / 2022年2月 創元文芸文庫)
- わたしの美しい庭(2019年12月 ポプラ社 / 2021年12月 ポプラ文庫)
- 滅びの前のシャングリラ(2020年10月 中央公論新社)
- 汝、星のごとく(2022年8月14日 講談社)
- 星を編む(2023年11月8日 講談社)
単行本未収録
編集- 小説
- 恋するエゴイスト(「小説花丸」2006年冬号/2014年6月 白泉社【電子書籍】)
- Fool For You 「恋愛前夜」番外編(2014年11月 徳間書店【電子書籍】)
- そろそろ、どうですか 「初恋の嵐」番外編(2018年2月 徳間書店【電子書籍】)
- ミステイク(「小説キャラ」2020年1月号)
- 表面張力(「小説現代」2021年2月号)→すみれ荘ファミリア(2021年5月14日 講談社タイガ)に収録
- エッセイなど
メディア出演
編集脚注
編集- ^ “本屋大賞に凪良ゆうさん「汝、星のごとく」 「流浪の月」続き2度目”. 朝日新聞. (2023年4月12日) 2023年4月12日閲覧。
- ^ 凪良ゆうの一覧 - ブックライブ
- ^ “「本屋大賞」 大津出身の凪良ゆうさんが京都でトークショー”. 滋賀 NEWS WEB. NHK (2023年5月21日). 2024年2月23日閲覧。
- ^ a b “これまでの本屋大賞”. 本屋大賞. 2020年10月25日閲覧。
- ^ “本日発表!最速の二度目受賞! 2023年本屋大賞、凪良ゆう『汝、星のごとく』に決定!”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2023年4月12日). 2024年9月29日閲覧。
- ^ a b “凪良ゆう氏『汝、星のごとく』で2度目の『本屋大賞』受賞 代表作に『美しい彼』『流浪の月』”. ORICON NEWS (oricon ME). (2023年4月12日) 2023年4月12日閲覧。
- ^ “『汝、星のごとく』社員座談会|FEATURES|講談社2025年度定期採用[「好き」で世界を彩る仕事]”. 講談社2025年度定期採用[「好き」で世界を彩る仕事]. 2024年9月29日閲覧。
- ^ 『紀伊國屋書店スタッフが全力でおすすめするベスト30「キノベス!2020」を発表』(プレスリリース)紀伊國屋書店、2019年12月26日 。2020年11月26日閲覧。
- ^ “第41回吉川英治文学新人賞の候補作に、凪良ゆう『流浪の月』が選ばれました”. 東京創元社 (2020年1月28日). 2020年11月26日閲覧。
- ^ 『規格外の面白さ、ここにあり。第11回山田風太郎賞、候補作品決定!』(プレスリリース)株式会社KADOKAWA、2020年9月23日 。2020年11月26日閲覧。
- ^ “公益財団法人日本文学振興会”. 日本文学振興会. 2022年12月17日閲覧。
- ^ kodansha_sale_5の2024年2月29日のツイート、2024年3月16日閲覧。
- ^ mrsunday_tvの2024年2月29日のツイート、2024年3月16日閲覧。