冨永悌二
日本の医師
冨永 悌二(とみなが ていじ、1957年7月3日 - )は、日本の医師、医学者で、医学博士。
人物情報 | |
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生誕 |
1957年7月3日(67歳) 福島県 |
国籍 | 日本 |
出身校 | 東北大学 |
学問 | |
研究分野 | 脳神経外科学 |
研究機関 | 東北大学 |
学位 | 医学博士(東北大学) |
影響を受けた人物 | 鈴木二郎 |
来歴
編集福島県出身。1982年に東北大学医学部を卒業し、鈴木次郎が主催する脳神経外科教室に入局した。1987年からフィラデルフィア大学都市科学センター生体膜研究所にて脳虚血の研究をおこない、1993年には半年間バロー神経学研究所で臨床経験を積む[2]。この間、1989年に論文「局所脳虚血ラットにおける脳浮腫,運動障害および記憶障害の相関」で東北大学より医学博士号を取得した[3]。
2003年より、東北大学医学系研究科神経外科学分野教授に就任。その後東北大学病院副院長(2015年)、同院長(2019年)、東北大学副学長(病院経営担当、2019年)などを歴任した。
2023年の東北大学における総長選考において、5人の候補者の中から第23代東北大学総長に選出される[4]。東北大学が国際卓越研究大学の候補校に採択されて最初の総長選で選出された東北大学総長である。
人物
編集直接人の脳を触って手術するという領域は脳神経外科だけであり、求められる技術も高度であることが、脳神経外科の道に進んだきっかけであるとしている[5]。
指定難病で脳血管障害の一つであるもやもや病は東北大学における冨永の指導教員であった鈴木二郎による命名であり、冨永自身も後にもやもや病の研究や書籍の執筆をおこなっている[6]。
著書
編集- Neurovascular Imaging . Springer. (2010-05)
- Moyamoya Disease Update . Springer. (2009-03)
受賞・顕彰
編集- 「情報通信月間」総務大臣表彰(2013年度)
- 文部科学大臣表彰 科学技術賞 研究部門(2014年度)
- 一般社団法人日本脳神経外科学会 齋藤眞賞 学術賞(2019年8月)
脚注
編集- ^ “総長略歴”. 東北大学. 2024年8月15日閲覧。
- ^ “冨永悌二教授”. 東北大学. 2024年9月24日閲覧。
- ^ Interrelationship of brain edema, motor deficits and memory impairment in the rat exposed to focal ischemia - 国立国会図書館サーチ
- ^ “総長選考・監察会議”. 国立大学法人東北大 総務企画部総務課. 2024年8月15日閲覧。
- ^ “東北大学 大学案内 2025年度入学者用”. Web Pamphlet. 2024年8月15日閲覧。
- ^ “人と研究 鈴木二郎”. 東北大学医学部解説百周年. 2024年8月15日閲覧。