共命鳥
伝説上の鳥
共命鳥(ぐみょうちょう、Jīvajīvaka)は、体は一つ、頭が二つある鳥で、仏教における想像上の生物。『阿弥陀経』では、迦陵頻伽とともに極楽浄土に住むとされる。美しい羽根を持ち、妙なる声で囀ると伝えられている[1]。命命鳥(めいめいちょう)・耆婆鳥(ぎばちょう)とも呼ばれる[2]。
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/e/e8/Birds_AMIDA-KY%C5%8C_WAKUN_ZUE_%E9%98%BF%E5%BC%A5%E9%99%80%E7%B5%8C%E5%92%8C%E8%A8%93%E5%9B%B3%E4%BC%9A_%E8%BF%A6%E9%99%B5%E9%A0%BB%E4%BC%BD_%E5%85%B1%E5%91%BD%E9%B3%A5.jpg/183px-Birds_AMIDA-KY%C5%8C_WAKUN_ZUE_%E9%98%BF%E5%BC%A5%E9%99%80%E7%B5%8C%E5%92%8C%E8%A8%93%E5%9B%B3%E4%BC%9A_%E8%BF%A6%E9%99%B5%E9%A0%BB%E4%BC%BD_%E5%85%B1%E5%91%BD%E9%B3%A5.jpg)
説話
編集共命鳥は他の鳥と比べても殊更に美しい羽と声を持っていたが、両頭どちらも自らが世界一美しいと譲らず、ついに「片方を殺してしまえば自分が世界一になる。」と考えるに至る。そして、密かに片方の食事に毒を盛り食べさせた。結果として食べた側を殺すことは出来たものの、そもそもの身体は一つであるため食べさせた側にも毒が回り、ついに共命鳥は命を落とす。 死後、仏の慈悲により極楽浄土に生まれ変わり、仏の教えを説きながら翔び回っているという[3]。
脚注
編集- ^ 共命鳥- 奈良薬師寺 公式サイト
- ^ 共命鳥 - 新纂浄土宗大辞典
- ^ “共命鳥について”. 浄土真宗本願寺派 本願寺広島別院・安芸教区. 2024年4月14日閲覧。