六三園
和歌山県和歌山市にある日本庭園
六三園(ろくさんえん)は和歌山県和歌山市にある近代和風建築と日本庭園。主屋をはじめとする10件の建造物が国の登録有形文化財に登録されている。登録有形文化財としての名称は「旧松井家別邸」(きゅうまついけべってい)。
六三園 (旧松井家別邸) | |
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主屋座敷棟 | |
所在地 | 〒641-0045 和歌山県和歌山市堀止西1-3-22 |
位置 | 北緯34度12分52.1秒 東経135度10分4.3秒 / 北緯34.214472度 東経135.167861度座標: 北緯34度12分52.1秒 東経135度10分4.3秒 / 北緯34.214472度 東経135.167861度 |
類型 | 民家 |
形式・構造 | 木造 |
敷地面積 | 6600平方メートル |
建築年 | 大正時代後期(主屋竣工は1920年) |
文化財 | 国の登録有形文化財10件(2012年登録) |
概要
編集橋本市出身の事業家で相場師として成功を収めた松井伊助(1865年-1931年)の別邸として大正9年(1920年)から大正時代末にかけて造営された。 敷地面積は約6600平方メートルで、「玄関棟」・「座敷棟」・「二階棟」の3棟で構成される主屋を中心に、南側に回遊式庭園、北側に土蔵、浴室棟などの建造物を配している。 主屋玄関の内装に屋久杉を使うなど贅を尽くした和風建築であり、加えてレンガ造りの給水塔に当時流行した洋風建築の趣も見ることができる。
松井伊助没後、旧和歌山銀行オーナーの尾藤家が戦前に購入し、米軍による一時接収を経て、昭和28年から料亭「六三園」として利用されてきた。平成17年(2005年)から「がんこフードサービス」が運営を引き継いでいる。
平成24年(2012年)に10件の建造物が国の登録有形文化財に登録された。
国の登録有形文化財
編集- 主屋 - 大正9年竣工、瓦葺(一部銅板葺)、「玄関棟」「座敷棟」「二階棟」の3棟で構成
- 表門 - 大正14年竣工、長屋門
- 茶室 - 大正後期竣工/平成12年改修
- 北土蔵 - 大正後期竣工、土蔵造2階建、切妻造本瓦葺、漆喰塗
- 南土蔵 - 大正8年竣工、土蔵造2階建、切妻造本瓦葺、漆喰塗
- 給水塔 - 大正後期竣工、煉瓦造2階建
- 浴室棟 - 大正後期竣工、煉瓦造モルタル仕上げ
- 便所 - 大正後期竣工、数寄屋造
- 裏門 - 大正後期竣工、鉄筋コンクリート造
- 土塀 - 大正後期竣工、腰に切石を2段重ね
交通アクセス
編集周辺
編集関連項目
編集参考文献
編集- 現地案内板(2012年5月26日閲覧)
- “和歌山六三園”. がんこフードサービス株式会社. 2012年8月19日閲覧。
- “和歌山の料理店、登録有形文化財に 相場師の別荘「がんこ六三園」”. MSN産経ニュース. 2012年8月19日閲覧。
- “がんこ六三園の建物が登録有形文化財に”. 和歌山放送ニュース. 2012年8月19日閲覧。
- “国登録有形文化財に 料亭「がんこ六三園」”. わかやま新報. 2012年8月19日閲覧。
- “がんこ六三園が 登録有形文化財に”. ニュース和歌山-2012年4月28日11面. 2012年8月19日閲覧。
- “和歌山の料理店、登録有形文化財に 相場師の別荘「がんこ六三園」”. JChere上海展示会. 2012年8月19日閲覧。
- “文化庁報道発表h24,4,20” (PDF). 2012年8月19日閲覧。
- 「がんこ お屋敷のご案内」(がんこフードサービス発行の小冊子)(2012年8月19日閲覧)