公認内部監査人
公認内部監査人(こうにんないぶかんさにん, Certified Internal Auditor, CIA)は、組織体の内部監査についての知識・技能を証明することを目的とする、アメリカ合衆国発祥の国際資格である。
公認内部監査人 | |
---|---|
英名 | Certified Internal Auditor |
略称 | CIA |
実施国 | アメリカ合衆国 |
資格種類 | 国際資格 |
分野 | 内部監査 |
試験形式 | CBT |
認定団体 | The Institute of Internal Auditors |
認定開始年月日 | 1974年11月 |
公式サイト | https://na.theiia.org/Pages/IIAHome.aspx |
ウィキプロジェクト 資格 ウィキポータル 資格 |
概要
編集アメリカに本部があるThe Institute of Internal Auditors(IIA、内部監査人協会)が主催・認定する国際資格であり、1974年11月に開始された[1]。資格認定試験は、世界約190の国と地域で18の言語により実施[2]されており、日本では、IIAの日本代表機関である日本内部監査協会(IIA-Japan)が1999年11月より日本語での試験を実施している。日本における合格者数は2020年末までの累計で約10,000人[3]。
試験内容
編集テストセンターにおけるコンピュータベーステストで実施され、通年で出願・受験が可能である。試験科目は以下の3つのPartに分かれている(2014年5月現在)[注釈 1]。
- Part I 内部監査の基礎
- Part II 内部監査の実務
- Part III 内部監査に関連する知識
資格認定要件
編集全科目の試験に合格し、かつ以下を全て満たすことが必要である。
- 教育要件
- 4年制大学卒業ないし、3年以上在学の大学生・大学院生、大学・大学院の教員であること。短大卒等の場合は、実務経験の必要期間が長くなる。
- 上司等の推薦
継続的専門能力開発制度(CPE)
編集公認内部監査人は、内部監査人としての知識や技能を維持かつ最新のものにし、内部監査の基準・手続・技法に関連する諸問題を常に把握し、その能力を向上・発展させる責務がある。このため、資格維持に当たっては、研修など既定のポイント以上の活動を行う必要がある。
その他
編集IIAの認定国際資格には、公認内部監査人のほか、内部統制評価指導士(CCSA:Certification in Control Self-Assessment)、公認金融監査人(CFSA:Certified Financial Services Auditor)、公認公的部門監査人(CGAP:Certified Government Auditing Professional)、公認リスク管理監査人(CRMA:Certification in Risk Management Assurance)、Qualification in Internal Audit Leadership(QIAL)がある。このうち、CCSAはCRMAに統合され、CFSA及びCGAPは修了検定制度に移行することがIIA国際本部において決定されたが、修了検定制度の詳細は2021年現在では発表されていない[4]。 また、日本内部監査協会の国内資格には、内部監査士、金融内部監査士、情報システム監査専門内部監査士がある。
脚注
編集注釈
編集- ^ 2013年までは4科目制であった。それまでは会計資格やMBA取得者はPartIVを免除できたが、現在は科目免除制度はない。
出典
編集- ^ IIA(内部監査人協会)
- ^ CIA公認内部監査人 認定資格試験ガイド
- ^ http://www.iiajapan.com/certifications/CIA/index2.html 公認内部監査人 認定試験ガイド-新3パート構成
- ^ “資格制度:IIA認定国際資格>IIA専門資格 IIA国際本部よりIIA認定専門資格(CCSA、CFSA、CGAP)制度変更のお知らせ(重要)”. 日本内部監査協会. 2022年1月9日閲覧。