八田数(はったすう、: Hatta Number)は、化学工業におけるガス吸収操作に関する無次元量である。気液接触系で、気相内成分が液体に吸収される時、化学反応を伴う場合の吸収速度と、伴わない場合の吸収速度の比である。名称は八田四郎次に因む。反応吸収係数と呼ばれることもある。

一次不可逆反応の場合、八田数 Ha は次式で定義される。

なお、無次元量の本来の意義からは、γ 自体を八田数と呼ぶ方が自然であり、事実そのように定義する流儀もある[1]。その場合、この無次元数は、反応速度と拡散速度の比であり、触媒反応におけるチーレ数とほぼ同一の意味となる。

参考文献

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  1. ^ 化学工学会 編『化学工学』(3版)槇書店、145頁。ISBN 4-8375-0690-9