八戸酒造
この「陸奥八仙」は広告・宣伝活動のような記述内容になっています。 (2020年2月) |
八戸酒造株式会社(はちのへしゅぞう)は青森県八戸市に本社を置く酒造メーカー。製造する代表銘柄は、陸奥男山、陸奥八仙。
店舗 | |
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
日本 〒031-0812 青森県八戸市大字湊町字本町9 北緯40度31分27.0秒 東経141度31分23.2秒 / 北緯40.524167度 東経141.523111度座標: 北緯40度31分27.0秒 東経141度31分23.2秒 / 北緯40.524167度 東経141.523111度 |
設立 |
1944年10月 (1775年2月創業) |
業種 | 食料品 |
法人番号 | 3420001006422 |
事業内容 | 清酒製造販売業 |
代表者 | 代表取締役社長 駒井庄三郎 |
外部リンク | http://www.mutsu8000.com/ |
大正年間に建設された6つの建造物(北蔵・西蔵・煉瓦蔵・主屋・文庫蔵・煉瓦塀)が国の「登録有形文化財」に登録され、八戸市により「八戸市景観重要建造物」に指定されている[1]
概要
編集1740年(元文5年)に近江国を出た駒井庄三郎(初代)は丁稚奉公から身を興し、南部町で「糀屋(こうじや)」を開いた[2][3]。
1775年(安永4年)から蔵酒造を開始[4]。当初銘柄は陸奥男山のみだったが、酒質・味・地場にこだわった新銘柄・ブランドとして陸奥八仙の醸造を開始する。
1888年に駒井庄三郎(四代目)が湊浜通りで酒造店を開業する[3]。
1944年、太平洋戦争中の企業整備令により三戸郡内の酒造家15軒によって設立された八戸酒類の一員となり、第三工場となる[3]。
1998年に八戸酒類より離脱し、八戸酒造として独立する[3]。
2003年からは、醸造に用いる米も自社で有機栽培するようになる[4]。
2010年には醸造施設(木造蔵3棟、主屋1棟、れんが蔵1棟、れんが塀)が青森県初の景観重要建造物に指定された[5]。夜間は建物のライトアップを行う、酒蔵見学を開催する、改装した蔵を利用してコンサートや演芸会を主催するといった地域振興への協力も行っている[6][7]。
2021年12月 酒蔵の格付けを決める❛世界酒蔵❜ランキング1位に選ばれる[8][9]
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西蔵
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れんが蔵
陸奥男山
編集陸奥男山(むつおとこやま)
商標登録は1910年[6]。「辛口酒の代名詞」とも呼ばれている[2][6]。
地元、八戸の漁師に愛好者も多い、創業銘柄[10][11]。全国新酒鑑評会では1989年から5年連続で金賞を受賞している[6]。
陸奥八仙
編集陸奥八仙(むつはっせん)
日本酒業界全体の業績悪化から、青森県外の市場も開拓することを目的として1998年に立ち上げられた新銘柄[6]。
華やかな吟醸香とさわやかな甘みが特徴であり、若い世代に人気が高い[10]。冷やして飲むとフレッシュな味わいが強まる[12]。
日本酒を醸造する際の重要な要素、米・水・酵母をすべて地場(八戸市)のものを使用し醸造している[4][10][12]。中国の故事に登場する酔八仙のように楽しんでこの酒を味わって欲しいという想いから、「八仙」と名付けられた[10]。スパークリングタイプも人気が高まっている[11]。
当初は実績のないブランドであること、流行の純米酒、吟醸酒としては後発だったこともあり、売上は伸び悩むことになる。2003年に営業担当でもあった社長の息子が東京の有力酒販店に売り込みに行くが、試飲した酒販店の店主から「特徴がなく、このままでは全国では通用しない」と評される。杜氏の経験と勘で行っていた酒造りに、醸造学の専門家を顧問に迎えたり、東京でビール製造会社に勤務していた社長の次男を製造責任者に据えた。地酒専門店のアドバイスを取り入れ、人気のある清酒の売れる理由、同じ味を再現する研究など試行を重ね、消費者のニーズに合った酒を追求した。また、人気銘柄との差別化のためにも、米、水、麹菌に青森産のものを使うようにした。こうして生まれ変わった陸奥八仙は全国的な人気を獲得する[6]。
インターナショナル・ワイン・チャレンジ2016では、「陸奥八仙 大吟醸」が大吟醸部門で最高賞となるトロフィーを受賞している[3][13]。なお、インターナショナル・ワイン・チャレンジの日本酒部門としてトロフィーを受賞したのは陸奥八仙が青森県初となる[3]。
出典
編集- ^ “陸奥男山・陸奥八仙醸造元 八戸酒造株式会社”. 陸奥男山・陸奥八仙醸造元 八戸酒造株式会社. 2022年6月12日閲覧。
- ^ a b “商魂の軌跡 近江商人物語 創意と技 東北に脈々と”. 読売新聞. (2018年5月17日) 2018年8月7日閲覧。
- ^ a b c d e f “八戸酒造株式会社について” (PDF). 青森県庁 (2016年). 2018年8月7日閲覧。
- ^ a b c ぴあレジャーMOOKS編集部『日本酒ぴあ』ぴあ、2015年、49頁。ISBN 978-4835624365。
- ^ “青森県八戸市「八戸酒造」 和洋の伝統を身近に”. 毎日新聞. (2017年8月19日) 2018年8月7日閲覧。
- ^ a b c d e f 平井龍大 (2017). “地域の資源を活かしてファンを開拓” (PDF). 日本政策金融公庫 調査月報 (日本政策金融公庫) No.110 (2017年11月) 2018年8月7日閲覧。.
- ^ 『旅行読売2018年4月号 新発見! 東北の魅力』旅行読売出版社、2018年、79頁。
- ^ “世界酒蔵ランキング - 国内外で開催されたコンテストで最も評価された酒蔵を選ぶ”. 世界酒蔵ランキング. 2022年6月11日閲覧。
- ^ “「世界酒蔵ランキング2021」にて格付け獲得50蔵を発表!ランキング1位は八戸酒造(青森県) | 日本酒専門WEBメディア「SAKETIMES」” (2021年12月8日). 2022年6月11日閲覧。
- ^ a b c d ぴあレジャーMOOKS編集部『おとな図鑑シリーズ(1) 日本酒こだわりの純米酒』ぴあ、2018年、6頁。ISBN 978-4835634050。
- ^ a b “早朝から晩まで、八戸ざんまい”. 朝日新聞 (2016年8月9日). 2018年8月7日閲覧。
- ^ a b 『日本酒手帳』学研プラス、2015年、19頁。ISBN 978-4059152545。
- ^ “日本酒9種別で最高賞発表 世界最大級品評会、神戸”. 産経新聞. (2016年5月20日) 2018年8月7日閲覧。
関連項目
編集- 八戸市内の登録有形文化財