全日本テニス選手権(ぜんにほんテニスせんしゅけん)は、日本テニス協会が主催するテニス大会。

全日本テニス選手権
大会情報
開始年 1922年
会場 有明テニスの森公園
サーフェス ハード / 屋外
ドロー 48S / 48Q / 16D
賞金総額 ¥27,620,000 (2022)
前回優勝
男子シングルス 今村昌倫
女子シングルス 石井さやか
男子ダブルス 渡邉聖太/柚木武
女子ダブルス 林恵里奈/森崎可南子

歴史

編集
  • 1922年 男子シングルス・男子ダブルス初開催[1][2]
  • 1924年 女子シングルス・女子ダブルス初開催[3][4]
  • 1935年 混合ダブルス初開催[5]
  • 1941年 大会そのものが開催されず
  • 1942年 混合ダブルス開催されず[5]
  • 1943年 - 1945年 大会そのものが開催されず
  • 1979年 賞金が授与されるプロアマオープントーナメントとなる
  • 2020年 男子ダブルス・女子ダブルス・混合ダブルス開催されず[2][4][5]
  • 2021年 - 混合ダブルス開催なし[6]

会場

編集

1983年まで東西交互開催を基本としていた。

1924年は男女とも関東開催としたが、会場は男子が慶應義塾大学、女子が東京ローンテニスクラブと別々にした。1925年から1936年まで男子は関西→関東→の順、女子は関東→関西→の順としたが、1937年以降は男女とも関西→関東→の順、加えて会場も同一にした。なお、1935年と1936年の混合ダブルスは男子と同じ会場だった。

男子のみ使用した会場は、関東では帝大早大、上井草、大森、明大、関西では築港、浜寺。女子のみ使用した会場は、関東では東京ローン、お茶の水。男女とも使用した会場は関東では慶大、田園パレス、朝日生命久我山、関西では豊中、神崎川、甲子園、中モズ、靱庭球場

例外的に名古屋開催が2回あり、会場は1951年は[7]、1976年は名城庭球場が使用された。

1984年からは有明テニスの森公園での開催で固定されている。各決勝戦およびシングルス準決勝はセンターコートたる有明コロシアムで行われる。ただし、2018年は靱テニスセンター、2021年はビーンズドームで開催された。

スポンサー

編集

2005年にはニッケブランドの日本毛織がスポンサーとなり、ニッケ・全日本テニス選手権として開催された。2013年をもって日本毛織がスポンサーを降板したため、2014年と2015年は橋本総業の特別協賛となった。2016年は三菱グループがタイトルスポンサーとなった[8]。2021年はリポビタン、2023年は三菱電機ビルソリューションズがタイトルスポンサーとなった。

大会方式

編集

参加資格

編集
  1. 日本国籍保持者でJTA加盟団体または傘下団体たる以下の団体に所属、かつJTA選手登録者。
    1. 都道府県テニス協会
    2. 全日本学生テニス連盟
    3. 全国高等学校体育連盟テニス部
    4. 全国高等専門学校体育協会テニス部
    5. 全国中学校テニス連盟
  2. 外国人で、参加申込み締切日までに引き続き36か月以上日本に在住、かつ当大会選手選考日より過去1年間にJTT大会に2大会以上の出場者。
  3. 外国人で、参加申込み締切日までに引き続き12か月以上日本に在住、かつ中学、高校、大学または専門学校に在籍している者。

ドロー

編集
本戦
男子単 男子複 女子単 女子複 混合複
DA-1[本戦 1] 29 17 30 18 7
DA-2[本戦 2] 4 4 3 3 -
QA[本戦 3] 6 6 6 6 -
QB[本戦 4] 3 3 3 3 -
QC[本戦 5] 3 - 3 - -
WC[本戦 6] 3 2 3 2 1
48 32 48 32 8
  1. ^ JTAランキング上位
  2. ^ 賞金総額100万円以上の地域選手権
  3. ^ A予選
  4. ^ B予選
  5. ^ C予選
  6. ^ 主催者推薦
予選
男子単 男子複 女子単 女子複
A予選 DA[予選 1] 44 21 44 21
WC[予選 2] 4 3 4 3
48 24 48 24
B予選[予選 3] 5 5 6 6
C予選[予選 4] 47 - 47 -
  1. ^ DA-1を除くJTAランキング上位者
  2. ^ 主催者推薦
  3. ^ 賞金総額100万円未満の地域選手権(プロアマオープン大会)
  4. ^ 都道府県予選

地域選手権

編集

太字は賞金総額100万円以上の地域選手権。

  1. 北海道テニス選手権 はまなすカップ
  2. ダンロップ・三菱地所カップ 東北オープンテニス選手権
  3. 北信越テニス選手権
  4. 関東オープンテニス選手権
  5. ダンロップ 東海中日テニス選手権
  6. 関西オープンテニス選手権(男子・女子)
  7. 中国テニス選手権
  8. 四国テニス選手権
  9. 九州テニス選手権

競技方式

編集

ノックアウトトーナメント方式を採用。

予選の試合方式
  • シングルス:ザ・ベスト・オブ・3 タイブレークセット
  • ダブルス:ノーアド・ファイナルセット10 ポイントマッチタイブレーク方式

いずれもセルフジャッジ方式

本戦の試合方式
  • 男女シングルス・ダブルス:ザ・ベスト・オブ・3 タイブレークセット
  • 混合ダブルス:ノーアド・ファイナルセット10 ポイントマッチタイブレーク方式

いずれもアンパイアを配置

表彰

編集

優勝者には男子シングルスは天皇杯、女子シングルスは秩父宮妃記念盾、男子ダブルスは摂政宮杯、女子ダブルスは朝吹杯、混合ダブルスはJTA杯がそれぞれ贈呈される。なお、男女シングルスの優勝者には協賛者杯も贈られる。

賞金については、2015年度の総額は2846万円であり、優勝賞金はシングルス400万円、ダブルス50万円、混合ダブルス16万円。本戦出場者も成績に応じた賞金が獲得できる[9]

放送

編集

シングルス決勝戦の模様はNHK BSで中継される。

加えて日本テニス協会公式YouTubeチャンネルで本戦4面、予選2面のライブ配信もされる。

脚注

編集
  1. ^ 全日本テニス選手権 歴代決勝記録(男子シングルス)”. 日本テニス協会. 2023年12月24日閲覧。
  2. ^ a b 全日本テニス選手権 歴代決勝記録(男子ダブルス)”. 日本テニス協会. 2023年12月24日閲覧。
  3. ^ 全日本テニス選手権 歴代決勝記録(女子シングルス)”. 日本テニス協会. 2023年12月24日閲覧。
  4. ^ a b 全日本テニス選手権 歴代決勝記録(女子ダブルス)”. 日本テニス協会. 2023年12月24日閲覧。
  5. ^ a b c 全日本テニス選手権 歴代決勝記録(混合ダブルス)”. 日本テニス協会. 2023年12月24日閲覧。
  6. ^ 全日本テニス選手権 過去の記録(「大会要項」と「ドロー」)”. 日本テニス協会. 2023年12月24日閲覧。
  7. ^ 名古屋ローンテニス倶楽部100年の歴史”. 名古屋ローンテニス倶楽部公式サイト. 2023年12月21日閲覧。
  8. ^ 三菱自動車工業は辞退
  9. ^ 第90回記念大会 橋本総業 全日本テニス選手権 開催要項 (PDF)

関連項目

編集

外部リンク

編集