全国高等専門学校デザインコンペティション
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全国高等専門学校デザインコンペティション(ぜんこくこうとうせんもんがっこうデザインコンペティション、デザコン)は、全国高等専門学校連合会が主催する生活空間に関連するデザインのコンペティション[1]。
概要
編集高等専門学校の土木系・建築系を学ぶ学生を中心に、生活環境に関連した課題に取り組み、より良い生活空間について提案し、デザイン力の成果を基として作品を作成し競い合うコンペティションである[1]。
デザコンの源流は、1977年(昭和52年)に明石高専と米子高専の建築学科で行われた研究交流シンポジウムである[1]。その後、参加校を増やす形で発展し、1999年(平成11年)から5年間は、全国の高専を対象とする「全国高等専門学校建築シンポジウム」として開催された[2]。建築設計コンペティションも行うこととした[2]。国立高専が独立行政法人化した 2004年(平成16年)に主催を全国高等専門学校連合会に変更[1]。デザインの領域を「人が生きる生活環境を構成するための総合的技術」と捉え直し、建築学科の枠を超えた全国の高専全体で取り組む「全国高等専門学校デザインコンペティション」に生まれ変わった[1]。
第10回米子大会(2013年(平成25年))では併催されていた3Dプリンタを活用した「3次元デジタル設計造形コンテスト」をデザコンの「AMデザイン部門」として統合。建築物に限らず、生活空間を改善する立体物のデザインなどでも競い合うようになった[1]。
各部門共通のメインテーマが毎回定められ、更に部門ごとにテーマが定められる。
開催部門
編集構造デザイン部門
編集提示されたテーマに沿った橋梁のスケールモデルを制作し、耐荷重性やデザイン性を競う部門。素材や重量が制限される。
空間デザイン部門
編集提示されたテーマに沿った居住空間や生活空間を提案し、そのスケールモデルやパネル、プレゼンテーション等で競う部門。主に建築物に主眼を置いて作品を作成する。
創造デザイン部門
編集提示されたテーマに沿ったシステムやビジネスモデルを提案し、そのスケールモデルやパネル、プレゼンテーション等で競う部門。
AMデザイン部門
編集3Dプリンタを用いた造形技術を活用し、提示された課題を解決する道具等を作成する部門。AMは「Additive Manufacturing(付加製造)」の略[3]。
プレデザコン
編集高等専門学校に在籍する本科3年生以下の学生のみが応募できる部門。低学年の学生に対し、コンペティションへの参加の敷居を下げた形態となっている。
歴史
編集全国高等専門学校建築シンポジウム
編集- 1999年 第1回(米子)[注釈 1]
- 2000年 第2回(石川)
- 2001年 第3回(明石)
- 2002年 第4回(呉)
- 2003年 第5回(米子)
全国高等専門学校デザインコンペティション
編集- 2004年 第1回
- 2005年 第2回「復興+共生!」
- 2006年 第3回
- 会場:メインホテルナカムラ、ウエルネス交流プラザ、千日通り商店街(都城市)
- 主管校:都城高専
- 2007年 第4回「つながり ~頭の中は、宇宙より広い~」
- 会場:周南市総合スポーツセンター(周南市)
- 主管校:徳山高専
- 2008年 第5回「共生と再生」
- 2009年 第6回「やさしさ」
- 2010年 第7回「もったい ない」
- 2011年 第8回「ひらく」
- 会場:釧路観光国際交流センター(釧路市)
- 主管校:釧路高専
- 2012年 第9回「デザインが起つ」
- 2013年 第10回「かえる」
- 会場:米子コンベンションセンター(米子市)
- 主管校:米子高専
- 2014年 第11回「よりそう」
- 2015年 第12回「ささえる」
- 2016年 第13回「“はちきん”と“いごっそう”」
- 会場:高知ぢばさんセンター (高知市)
- 主管校:高知高専
- 2017年 第14回「デザインが天下を制する」
- 2018年 第15回「守破離(シュハリ)」
- 会場:釧路市観光国際交流センター(釧路市)
- 主管校:釧路高専
- 2019年 第16回「新『五輪書』」
- 会場:大田区産業プラザPiO(東京都大田区)
- 主管校:都立産技高専(品川)
- 2020年 第17回「ゆい」
- 2021年 第18回「Restart」
- 2022年 第19回「NEW!!」
- 2023年 第20回「session〜新しい協働の形〜」
- 2024年 第21回「繋」
- 2025年 第22回
- 主管校:福井高専
- 2026年 第23回
- 主管校:函館高専
脚注
編集出典
編集- ^ a b c d e f “全国高専デザコンとは?: デザコン”. xn--tckf4c8j.com. 2025年1月22日閲覧。
- ^ a b “03_全国高等専門学校デザインコンペティション経緯・輪番表(2024.5.1更新)” (pdf). 全国高等専門学校連合会. 2025年1月22日閲覧。
- ^ “【 月刊高専 】デザコンってなに?”. 月刊高専 (2022年7月22日). 2025年1月22日閲覧。
注釈
編集- ^ 第23回四高専建築シンポジウム
外部リンク
編集- 全国高等専門学校デザインコンペティション - 公式サイト