光音響効果顕微鏡
光音響効果顕微鏡(ひかりおんきょうこうかけんびきょう、Photoacoustic effect Microscope : PAM)は光音響効果を利用する顕微鏡。
概要
編集光源から周期的に明滅する光を試料に照射して、光エネルギーを吸収した試料内の分子が熱を放出してその熱による体積膨張により音響波(疎密波)を発生する光音響効果によって組織を画像化する[1]。生体組織などの試料に吸収されやすい波長の光を照射したり、照射される光の波長を吸収しやすい色素やナノ粒子を造影剤として使用する場合もある[2]。
用途
編集- 生体組織や材料の内部構造の観察
脚注
編集- ^ (PDF) 最近の光音響法・光熱変換法の応用と今後の展開
- ^ (PDF) 光音響顕微鏡
参考文献
編集- Wickramasinghe, H. K., et al. "Photoacoustics on a microscopic scale." Applied Physics Letters 33.11 (1978): 923-925.
- Rosencwaig, Allan. "Photoacoustic microscopy." American Lab 11 (1979): 39-49.
- Luukkala, M., and A. Penttinen. "Photoacoustic microscope." Electronics Letters 15.11 (1979): 325-326.
- 谷田貝豊彦, et al. "レーザー励起光音響顕微映像法." レーザー研究 11.2 (1983): 153-161.
- 谷山哲哉, 鈴木薫, 中田順治. "光音響顕微鏡の製作に関する基礎実験 CO2 レーザー." 『レーザー研究』 1990年 18巻 2号 p.61-68, doi:10.2184/lsj.18.2_61
- 河田聡. "光学顕微鏡における新しい映像形成技術." 『計測と制御』 1990年 29巻 4号 p.317-325, doi:10.11499/sicejl1962.29.317
- 中別府修. "走査型熱顕微鏡による微小スケール熱計測." 『熱測定』 2001年 28巻 1号 p.18-28, doi:10.11311/jscta1974.28.18 , 「Vol.28, No1正誤表」『熱測定』 2001年 28巻 2号 p.104, doi:10.11311/jscta1974.28.104
- 星宮務. "光音響顕微鏡ならびに映像法とその生物および医学への応用." レーザー研究 2004年 32巻 10号 p.631-635, doi:10.2184/lsj.32.631
- SPMs/hokudai.pdf 超音波フォトニック局所プローブ顕微鏡