元子女王(げんし(もとこ)じょおう、生没年不詳)は、平安時代前期の皇族。伊勢斎宮。本康親王の王女(仁明天皇の皇孫)。兄弟に雅望王、廉子女王らがいた。
従兄弟宇多天皇の即位により、寛平元年(889年)2月16日斎宮に卜定された。同年9月御禊、初斎院入り。寛平2年(890年)9月5日、野宮に入る。同3年(891年)9月4日、伊勢に群行。同9年(897年)3月、宇多天皇の譲位により在任9年で退下した。その後の消息は不明である。