僕を育ててくれたテンダー・バー
『僕を育ててくれたテンダー・バー』(原題:The Tender Bar)は2021年に公開されたアメリカ合衆国の青春映画である。監督はジョージ・クルーニー、主演はベン・アフレックが務めた。本作はJ・R・モーリンガーが2005年に発表した自伝『The Tender Bar』を原作としている。
僕を育ててくれたテンダー・バー | |
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The Tender Bar | |
監督 | ジョージ・クルーニー |
脚本 | ウィリアム・モナハン |
原作 | J・R・モーリンガー『The Tender Bar』 |
製作 |
ジョージ・クルーニー グラント・ヘスロヴ テッド・ホープ |
製作総指揮 |
J・R・モーリンガー バーバラ・A・ホール |
出演者 |
ベン・アフレック タイ・シェリダン リリー・レーブ クリストファー・ロイド |
音楽 | ダラ・テイラー |
撮影 | マーティン・ルーエ |
編集 | タニア・M・スワーリング |
製作会社 |
ビッグ・インディー・ピクチャーズ スモークハウス・ピクチャーズ |
配給 | Amazonスタジオ |
公開 | 2022年1月7日(配信) |
上映時間 | 104分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
なお、本作はソンドラ・ジェームズの遺作でもある[1]。
概略
編集J・R・モーリンガーの父親は彼が生まれた直後に突如失踪した。青年になったモーリンガーは父親代わりになってくれる存在を求め、叔父(チャーリー)が経営するバーに足繁く通っていた。
本作はモーリンガーがチャーリーやその店の常連客との交流を通して、自己を確立していく姿を描き出す。
キャスト
編集※括弧内は日本語吹替
- チャーリー・モーリンガー:ベン・アフレック(堀内賢雄)
- J・R・モーリンガー:タイ・シェリダン(河本啓佑)
- 子供時代のJ・R・モーリンガー:ダニエル・ラニエリ
- 後年のJ・R・モーリンガー:ロン・リビングストン
- ドロシー・モーリンガー:リリー・レーブ(仲村かおり)
- 主人公の祖父(グランパ):クリストファー・ロイド
- 主人公の父親(パパ):マックス・マーティーニ(山野井仁)
- 主人公の祖母(グランマ):ソンドラ・ジェームズ
- ボボ:マイケル・ブラウン
- ジョーイ・D:マシュー・デラマター
- チーフ:マックス・カセラ
- ウェズリー:レンジー・フェリズ
- ジミー:アイヴァン・リュン
- シドニー:ブリアナ・ミドルトン
製作
編集2013年8月6日、ソニー・ピクチャーズとチャーニン・エンターテインメントが『The Tender Bar』の映画化を企画しており、セオドア・メルフィに監督と脚色を任せる意向であると報じられたが、結局、企画は頓挫してしまった[2]。
2020年12月9日、Amazonスタジオがソニーから映画化権を買い取り、ジョージ・クルーニーを監督に起用したとの報道があった[3]。2021年2月、ベン・アフレック、タイ・シェリダン、リリー・レーブの出演が決まった[4][5]。3月、本作の残りの主要キャストが発表された[6]。
撮影・音楽
編集本作の主要撮影は2021年2月22日にマサチューセッツ州のボストンで始まり、同年4月に終了した[7]。10月4日、ダラ・テイラーが本作で使用される楽曲を手掛けるとの報道があった[8]。
公開・マーケティング
編集2021年9月23日、本作の劇中写真が初めて公開された[9]。10月10日、本作はロンドン映画祭でプレミア上映された[10]。14日、本作のオフィシャル・トレイラーが公開された[11]。
評価
編集本作に対する批評家の評価は平凡なものに留まっている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには107件のレビューがあり、批評家支持率は50%、平均点は10点満点で5.6点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「『僕を育ててくれたテンダー・バー』には郷愁を誘う暖かな魅力が満ちており、出演者の演技も上々のものである。しかし、それらを以てしても、気怠くかつ感傷的な青春ストーリーという欠点を覆いつくすことはできなかった。」となっている[12]。また、Metacriticには33件のレビューがあり、加重平均値は54/100となっている[13]。
本作での演技によって、ベン・アフレックは第79回ゴールデングローブ賞の助演男優賞にノミネートされた[14]。
出典
編集- ^ “Sondra James Dies: ‘Joker’ And ‘Sick Of It’ Actor, Sound Department Veteran Was 82”. Deadline.com (2021年9月13日). 2022年1月4日閲覧。
- ^ “Sony, Ted Melfi Teaming On Adaptation Of J.R. Moehringer Memoir ‘The Tender Bar’”. Deadline.com (2013年8月6日). 2022年1月4日閲覧。
- ^ “Ben Affleck To Star In George Clooney-Directed ‘The Tender Bar’ Adaptation For Amazon”. Deadline.com (2020年12月9日). 2022年1月4日閲覧。
- ^ “Tye Sheridan Joins Ben Affleck in George Clooney’s ‘Tender Bar’ for Amazon”. Hollywood Reporter (2021年2月10日). 2022年1月4日閲覧。
- ^ “Lily Rabe Joins Ben Affleck in George Clooney’s ‘Tender Bar’ (Exclusive)”. Hollywood Reporter (2021年2月16日). 2022年1月4日閲覧。
- ^ “George Clooney’s ‘The Tender Bar’ Rounds Out Cast, Amazon Studios Adaptation Of J.R. Moehringer Memoir Starts Production”. Deadline.com (2021年3月2日). 2022年1月4日閲覧。
- ^ “George Clooney is filming a new movie in Boston, and Ben Affleck will reportedly join him”. Boston.com (2021年2月12日). 2022年1月4日閲覧。
- ^ “Dara Taylor Scoring George Clooney’s ‘The Tender Bar’”. Film Music Reporter (2021年10月4日). 2022年1月4日閲覧。
- ^ “Ben Affleck, Tye Sheridan Get Confessional in First Look at George Clooney’s ‘The Tender Bar’”. Variety (2021年9月23日). 2022年1月4日閲覧。
- ^ “George Clooney’s ‘The Tender Bar,’ Jane Campion, Asghar Farhadi Talks Added to London Film Festival – Global Bulletin”. Variety (2021年9月23日). 2022年1月4日閲覧。
- ^ “The Tender Bar - Official Trailer Prime Video”. YouTube (2021年10月14日). 2022年1月4日閲覧。
- ^ “The Tender Bar”. Rotten Tomatoes. 2022年1月4日閲覧。
- ^ “The Tender Bar (2021)”. Metacritic. 2022年1月4日閲覧。
- ^ “Golden Globes 2022: The Complete Nominations List”. Variety (2021年12月13日). 2022年1月4日閲覧。