修善寺市
静岡県田方郡の5町1村の合併により発足する予定だった市
修善寺市(しゅぜんじし)は、平成の大合併によって、静岡県内に誕生する予定だった市。現在の伊豆市、及び伊豆の国市と沼津市の各一部にあたる。
合併の概要
編集合併予定であった自治体は、田方郡の修善寺町、天城湯ケ島町、中伊豆町、土肥町、大仁町、戸田村の5町1村。面積は約400平方キロメートル・人口5万人強の、伊豆半島の北中部のほとんどを占める大きな市になる予定だった。しかし、合併協議会設立目前に大仁町が「一体感のある韮山や伊豆長岡と一緒になりたい」との理由で離脱し、戸田村も合併先は沼津市か修善寺市かと村民にアンケートをした結果、沼津市との意見が多かったため離脱した。
残る4町で「修善寺町外3町合併協議会」を設立し、市名の協議の際に修善寺を除く3の町長の間で「新市名を修善寺市にしよう」という話がでたが、これに対して修善寺側が「自分の町の名前が市名になってしまうと他の町に悪い」との理由で反対の意向を示した。
最終的に新市名は「伊豆市」「いず市」「伊豆中央市」「中伊豆市」に絞り込まれ、アンケートでの投票数が一番多く、協議会員による最終選考でも満場一致であった「伊豆市」に決まった。これに対して伊豆地方の他市町から抗議があったものの、合併協議会はその抗議を無視して静岡県に「伊豆市」として合併申請を行い、当時の石川知事の「早い者勝ち」という言葉で「伊豆市」としての合併が認められた。