作新学院高校野球部わいせつ事件
作新学院高校野球部わいせつ事件(さくしんがくいんこうこうやきゅうぶわいせつじけん)は、2012年(平成24年)に作新学院高等学校の野球部員が4人の女性に強姦や強盗をはたらいた事件である[1]。
概要
編集犯行の内容
編集2012年(平成24年)7月15日午前6時頃、作新学院高等学校2年生で17歳の野球部員であった人物が、宇都宮市で歩いていた17歳の女性に金品を要求して近くの住宅の植え込みに押し倒して乱暴をして怪我をさせた[2]。
この人物が所属していた作新学院高等学校野球部は、第94回全国高等学校野球選手権大会に出場していた。8月9日、この大会の1回戦を作新学院高校は戦い勝利する。試合の翌10日朝にバスで学校に戻り解散する。この解散直後に野球部員であった高校生が雑木林を通行していた16歳の少女に襲いかかり、軽傷を負わせて現金を奪い取った[3]。 これら2件以外にもう2件同様の犯行を行っていた[4]。
犯行後
編集この人物は8月17日に8月9日の件で宇都宮中央警察署に逮捕される。同日にこの件が作新学院高校から高校野球大会本部に報告される。大会本部は類似事件が起きたが出場を認めた前例があったことから、引き続き作新学院高校の出場を認める[3]。この生徒は8月21日に自主退学[2]。9月6日に7月15日の件で再逮捕される[2]。
この事件を受け、作新学院高校野球部は既に決まっていた第67回国民体育大会への出場を辞退した。代わって仙台育英学園高等学校が繰上げで出場することになった[6]。
9月27日にこの元生徒は宇都宮地検から宇都宮家裁に送致される。だが10月22日に宇都宮家裁はこの元生徒を宇都宮地検に逆送した。理由は事件は悪質かつ重大であり、反省は深まっていないことから。他の2件でも追送致した[4]。
2013年(平成25年)12月9日、宇都宮地裁でこの事件の初公判が開かれる[7]。12月18日、懲役5年以上10年以下の不定期刑の有罪判決が下された[1]。
関連項目
編集- 部活動における事件・事故一覧
- 石井一成 - 事件発生当時3年生で、主将であった。
- 部活動後の帰宅中に犯行が行われた性犯罪
- 育英高校野球部わいせつ事件 - 2006年6月19日、第88回全国高等学校野球選手権兵庫大会開催約1ヶ月前に[8]女子中学生をトイレに連れ込むわいせつ事件が発生[9]。日本高野連は他部員の関与がないことを理由に事件以降における育英高等学校の試合出場を容認した[10]。
脚注
編集- ^ a b 「作新学院元野球部員に実刑 少女4人への強盗強姦罪」『千葉日報』2013年12月19日。2022年10月18日閲覧。
- ^ a b c 「作新学院元野球部員を再逮捕」『千葉日報』2012年9月6日。2022年10月18日閲覧。
- ^ a b 「強姦致傷、強盗容疑で部員逮捕も作新出場」『日刊スポーツ』2012年8月19日。オリジナルの2022年10月18日時点におけるアーカイブ。
- ^ a b 「強盗強姦容疑の元作新野球部員 反省の色なし…逆送決定」『スポニチアネックス』2012年10月23日。オリジナルの2022年10月18日時点におけるアーカイブ。
- ^ 「元作新部員、別の女性強盗強姦容疑再逮捕」『日刊スポーツ』2012年9月6日。オリジナルの2022年10月18日時点におけるアーカイブ。
- ^ 「作新学院が国体辞退、繰り上げで仙台育英」『日刊スポーツ』2012年8月21日。オリジナルの2022年10月18日時点におけるアーカイブ。
- ^ 「少女4人に乱暴…元作新学院野球部員、初公判で一部否認」『スポニチアネックス』2013年12月9日。オリジナルの2022年10月18日時点におけるアーカイブ。
- ^ “第88回全国高校野球選手権兵庫大会(2006)”. スポーツブル. 運動通信社. 2024年6月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年8月29日閲覧。
- ^ 酒井雅浩 (2006年7月26日). “<強制わいせつ>元育英高野球部員を中等少年院送致”. Yahoo!ニュース. 毎日新聞 (ヤフー). オリジナルの2006年8月5日時点におけるアーカイブ。 2024年8月29日閲覧。
- ^ “育英は出場継続 部員逮捕で高野連が判断”. 神戸新聞. (2006年7月23日)