作戦調整委員会
作戦調整委員会[1][2]あるいは実施調整理事会[3](英語: Operations Coordinating Board ; OCB)は、1953年9月2日、ドワイト・D・アイゼンハワー大統領令10483号によってアメリカ国家安全保障会議(NSC)の下に設置された機関である。
心理戦略委員会(PSB)の後継組織として設立された[1]。NSCが提案した国家安全保障政策実施について関係省庁間の調整等を行うことを目的とする。構成員は、国務次官(議長)、国防次官、対外活動庁[4]長官、中央諜報長官[5]、大統領代理。国家安全保障問題担当大統領補佐官は会議に出席することができた[3]。
第五福竜丸事件により日本の反核世論が高まる中で、平和のための原子力に関する強力な攻勢をかけるとともに、日本に実験用原子炉の建設を申し出ることを勧告した[2]。
1958年1月2日、核兵器の配備について肯定も否定もしないとする政策[6]を決めた[7]。
1961年2月19日、ジョン・F・ケネディ大統領によって廃止された。
脚注
編集- ^ a b 田中慎吾 、 「核の『平和利用』と日米関係 : 原子力研究協定にみる『記憶』のポリティクス」 大阪大学博士論文 2014年、 甲第16812号 p.79 、NAID 500000911332
- ^ a b 木村朗 「時代の奔流を見据えて─危機の時代の平和学」第三六回【緊急改訂版】福島 「原発震災」 の意味を問う~錯綜する天災と人災(その四 下) NPJ通信、一般社団法人 News for the People in Japan、2011年10月12日
- ^ a b (日本語仮訳)アイゼンハワー大統領図書館所蔵 ホワイトハウス国家安全保障会議スタッフ文書 実施調整理事会中央ファイル・シリーズ 国立国会図書館
- ^ en:United States Foreign Operations Administration。1953年発足、1955年5月9日廃止。
- ^ en:Director of Central Intelligence ; DCI。中央情報局(CIA)長官。
- ^ Neither Confirm Nor Deny 、NCND政策--エヌ‐シー‐エヌ‐ディー【NCND】[Neither Confirm Nor Deny] 大辞泉
- ^ 松山健二{{{1}}} (PDF) 『レファレンス』No.720、国立国会図書館、2011年1月、p.53