作家の値うち』は、2000年(平成12年)に飛鳥新社から刊行された福田和也のブックガイド。日本文学における現役の代表的作家を、純文学エンターテイメントからそれぞれ50人ずつ上げ、100点満点で点数をつけ評価していく。この手法はロバート・パーカーワインの評価方法を参考にしている。90点以上を「世界文学の水準」、80点以上を「近代日本文学史で重要な作品」、70点以上を「現在の文学として優れた作品」とし、40点未満を「人に読ませる水準でない作品」、30点未満を「人前で読むと恥ずかしい」としている。

概要

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小説に点数をつけるという前代未聞[1]の手法から評価が分かれた。本作では村上春樹矢作俊彦小島信夫石原慎太郎を高く評価する一方で、大江健三郎渡辺淳一日野啓三五木寛之などの大家も厳しい言葉で批評している。また同じ作家の作品でも高橋源一郎は『さようなら、ギャングたち』を91点と非常に高く評価する一方で、『ゴーストバスターズ 冒険小説』を「恥知らず」の一言で斬り捨てている。

脚注

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関連書籍

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関連項目

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