作品 (同人誌)

日本の文芸同人誌

作品』(さくひん)は、1930年昭和5年)から1940年(昭和15年)まで全120冊発行された文芸同人誌[1]

概要

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横光利一堀辰雄らによる雑誌『文學』と雑誌『1930年』の双方の同人が発展的に融合し新たな同人雑誌『作品』として1930年(昭和5年)5月に創刊された。

過去に同人雑誌『1928』があり、これは年ごとに雑誌『1929』、雑誌『1930』と名称を変化させた。この雑誌群のうち『1929』時点でともに同人であった、布上芳介と小野松二とを中心に1930年(昭和5年)に作品社が発足。同社からの刊行雑誌となった。ほかに小林秀雄三好達治井伏鱒二牧野信一河上徹太郎今官一今日出海深田久弥中村正常梶井基次郎尾崎士郎尾崎翠中里恒子寺崎浩榊山潤嘉村磯多坂口安吾上林暁中山義秀中谷孝雄稲垣足穂石塚友二大岡昇平木山捷平那須辰造吉村鐵太郎谷川徹三岸田國士宮原晃一郎久米文夫井上究一郎鈴木健郎桑原武夫三原達夫山内義雄太宰施門らの寄稿を受けることとなった。文学史の上では、新興芸術派に対抗する正統芸術派の雑誌とみなすことができ、横光利一の弟子が多く書いた。

創刊号掲載の堀辰雄「ルウベンスの偽画」の改作版をはじめ、梶井基次郎交尾」、河上徹太郎「羽左衛門の死と変貌についての対話」、小林秀雄によるランボオ「飾画」の翻訳などを掲載した。

なお、戦後の1979年(昭和54年)に創立された出版社の作品社はこの雑誌から社名をとっている[1]

出典

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参考文献

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