余は如何にして基督信徒となりし乎

余は如何にして基督信徒となりし乎』(よはいかにしてきりすとしんととなりしか、英語原題: How I Became a Christian)は、英文で書かれた内村鑑三の前半生の自伝文学作品である。新渡戸稲造の『武士道』と並ぶ日本人による英文著作の傑作とされる。

武士の子として生まれ、札幌農学校でのキリスト教入信、独立教会の建設、アメリカのエルウィン精神薄弱児養護院の勤務、アマスト大学での勉学、そしてハートフォード神学校を中退するまでの日々を、日記をもとにして綴った自伝である。

1892年末に完成して、アメリカからの出版を希望したが話がまとまらず、1895年5月、日本の警醒社書店より刊行した。同年11月には、アメリカのフレミング・H・レベル社より "Diary of a Japanese Convert" の題名で刊行された。その後、ドイツ語スウェーデン語デンマーク語フランス語版に翻訳された。ドイツ語版は哲学者のオイケン、宗教社会者のラガツ、神学者のエミール・ブルンナーアルベルト・シュヴァイツァー、哲学者のウィリアム・ジェイムズなどにも読まれた。

翻訳

編集

参考文献

編集
  • 鈴木範久『内村鑑三』岩波新書、1982年。下記担当
    • 新訳『余はいかにしてキリスト信徒となりしか』岩波文庫、2017年
  • 『キリスト教歴史大事典』教文館、1988年