佐井寺
大阪府吹田市佐井寺にある真言宗の寺院
佐井寺(さいでら)は、大阪府吹田市佐井寺にある高野山真言宗の寺院。山田寺(さんでんじ)とも号する。本堂の十一面観音とあわせて、境内の薬師堂の薬師如来も信仰を集めている。
![佐井寺の現在の本殿(奥)と、府内で2番目に古いとされる鐘楼(手前)](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/b/b8/%E4%BD%90%E4%BA%95%E5%AF%BA.jpg/220px-%E4%BD%90%E4%BA%95%E5%AF%BA.jpg)
歴史
編集寺伝によれば天武天皇6年(677年)道昭の草庵が起こりで、道薬・行基と相承。 天平7年(735年)2月16日、行基が裏山の瑞光に気がつき、その地を掘ると栴檀香木の観音像が出現したのでこれを本尊とし、詔を得て伽藍を草創し、坊舎60余院となる。 弘仁5年(814年)と弘仁7年に嵯峨天皇よりそれぞれ綿百屯を施入している。 また「拾芥抄」には公家恒例御読経21カ寺に列している。 天正年中(1573年~1592年)に兵火に罹り、伽藍坊舎を失い、諸仏を草堂に安置した。 正保4年(1647年)僧楽順が観音の夢告を受けて再興。領主板倉周防守も梵鐘を寄附す。
文化財
編集- 大阪府指定文化財
- 木造地蔵菩薩立像 - 平安時代(昭和45年2月20日指定)
- 地蔵塚から行基が発掘したと伝え、維新まで伊射奈岐神社境内の地蔵堂に安置されていた。