伊藤 益(いとう すすむ、1955年[1]9月15日 - )は、日本哲学者筑波大学名誉教授。「国家と個人の問題に関する倫理学的研究―古代日本人の政治思想と言語観および倫理観をめぐって―」で文学博士。研究テーマは日本倫理思想。

来歴

編集

父は、国文学万葉学者で筑波大学名誉教授の伊藤博である[要出典]。1955年、京都市に生まれる[1]。1979年上智大学文学部哲学科卒業[1]1986年筑波大学大学院哲学・思想研究科倫理学専攻修了[1](文学博士)。1986年、東北歯科大学(現、奥羽大学)歯学部専任講師[1]1992年日本倫理学会和辻賞を受賞[1]。1992年、淑徳大学社会学部助教授[1]、1997年同教授[1]。1999年筑波大学哲学・思想学系助教授[1]、2003年同教授[1]。2021年、同大学定年退職[1]

著書

編集
  • 『ことばと時間 -古代日本人の思想-』(大和書房、1990-1992年度和辻賞受賞)
  • 『日本人の知 -日本的知の特性-』(北樹出版、1995年)
  • 『日本人の愛 -悲恋の思想-』(北樹出版、1996)
  • 『「信」の思想 -親鸞とアウグスティヌス-』(北樹出版、1998)
  • 『日本人の死 -日本的死生観への視角-』(北樹出版、1999)
  • 『旅の思想 -日本思想における「存在」の問題-』(北樹出版、2001)
  • 『親鸞 -悪の思想-』(集英社新書、2001)
  • 『高橋和己作品論 -自己否定の思想-』(北樹出版、2002)
  • 『歎異抄論究』(北樹出版、2003)
  • 『愛と死の哲学 -田辺元-』(北樹出版、2005)
  • 『危機の神話か神話の危機か -古代文芸の思想-』(筑波大学出版会、2007)
  • 『鬱を生きる思想』(北樹出版、2012)
  • 『自由論 -倫理学講義-』(北樹出版、2014)
  • 『私釈親鸞』(北樹出版、2015)
  • 『私釈法然』(北樹出版、2016)
  • 『念仏者 蜂屋賢喜代』(北樹出版、2017)
  • 『歎異鈔講話』校訂 (著者・蜂屋賢喜代、北樹出版、2018)
  • 『日本思想の論理』(北樹出版、2019)

脚注

編集
  1. ^ a b c d e f g h i j k 伊藤益教授略歴・研究業績」『倫理学』第37巻、筑波大学倫理学会、2021年3月、1-2頁。