人生フルーツ』(じんせいフルーツ、英題:Life Is Fruity)は、2017年に公開された日本ドキュメンタリー映画[1]。2017年第91回キネマ旬報ベスト・テン文化映画第一位[2]

人生フルーツ
監督 伏原健之
製作 東海テレビ放送
ナレーター 樹木希林
配給 東海テレビ放送
上映時間 91分
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内容

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90歳の建築家・津端修一とその妻・英子は愛知県春日井市高蔵寺ニュータウンに暮らしている。彼らの家屋は修一が尊敬する建築家アントニン・レーモンドの自邸を模した30畳一間、平屋建ての杉の丸太小屋だ。敷地内にある畑では多くの野菜や果実を育て、英子はそれらを収穫し修一のために手料理を振舞う。

高度経済成長真っ只中の1960年代、修一は日本住宅公団のメンバーとして高蔵寺ニュータウンの基本設計を手がけていた。自然と共生できるニュータウンを目指したものの、実際に完成したのは無機質な大規模団地だった。

その地に今、修一と英子は自分たちが育てた木々に囲まれて自然溢れる豊かな暮らしを送っている。ある日、修一のところに佐賀県伊万里市の医療福祉施設から設計の依頼が舞い込み、彼はこれを無償で引き受ける。

この医療福祉施設の設計が修一の最後の仕事となる。2015年6月のある昼下がり、昼寝をしていた修一はそのまま帰らぬ人となる。涙を流す英子は微笑みながら、彼のもとへすぐ行くと伝える。

評価

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上記のキネマ旬報からの賞のほかに、平成28年度(第71回)文化庁芸術祭テレビ・ドキュメンタリー部門大賞を受賞している[3]

脚注

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  1. ^ 人生フルーツ|日本映画・邦画を見るなら日本映画専門チャンネル”. 日本映画放送株式会社. 2024年5月28日閲覧。
  2. ^ 文化映画ベスト・テン|2017年 第91回キネマ旬報ベスト・テン|KINENOTE”. キネマ旬報社. 2024年6月4日閲覧。
  3. ^ 平成28年度(第71回)文化庁芸術祭”. 2024年7月2日閲覧。

外部リンク

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