京阪バス高槻営業所
京阪バス高槻営業所(けいはんバスたかつきえいぎょうしょ)とは、大阪府高槻市竹の内町70番地1にある京阪バスのバス営業所。社用車に記される略称は「高」である。
概要
編集京阪バス枚方営業所の支所として開設され、「枚方営業所高槻支所」あるいは単に「高槻支所」と呼ばれていた。門扉にある銘板は現在も「高槻支所」である。高槻支所北東寄りの国道170号付近にはかつて大塚車庫という車庫スペースが併設されていた。
最寄りバス停留所は「竹ノ内町」「大塚」。営業エリアは、枚方市西部、高槻市、茨木市、摂津市(ごく一部)、寝屋川市である。
2007年10月1日よりPiTaPaが導入され、カード読取機、整理券発行機、運賃箱が新型に更新された。
営業所移転以降は、枚方市駅以南の乗り入れの廃止と枚方出口線の開設程度で長らく変化のなかった高槻管内の路線であったが、2013年3月16日改正でエリアを拡大しこれまで寝屋川営業所のみが管轄していた12号経路を増発する際に、運用の大半を平日ダイヤ実施日に限り高槻が担当することとなり、営業所開設以来初めて寝屋川市駅への乗り入れを開始した。これにより摂津市と寝屋川市も運行エリアとなった。また、その間合い運用で寝屋川市内の太間公園系統や摂南大学のノンストップ便の一部にも高槻管轄便が設定されることとなった。
大阪府内の京阪バス営業所の中では唯一、北河内地区外の自治体に設置された営業所である[注 1]こともあって淀川を渡るバス路線が中心となっており、北河内地区内より北摂地区内の路線網が充実している。
枚方営業所の支所として開設されていたものの、営業区域の都合上、枚方との共管系統は一時期を除いて存在せず、また重複している区間・停留所が非常に少なく、寝屋川茨木線を全区間で共同運行している寝屋川営業所の方が重複範囲が広い。この点は共管路線や重複区間を多数有する交野営業所と寝屋川・門真の各支所の関係とは一線を画している。
その後2024年7月に支所から独立して正式に営業所へと格上げされた。
沿革
編集現行路線
編集枚方高槻線
編集ともに中核市である枚方市と高槻市の中心部を結ぶ、京阪バスを代表する幹線路線の1つ。戦前から運行されている。
数あるJR京都線・阪急京都線と京阪線の各沿線を結ぶ路線の中でも乗車時間が短いことや、優等種別が停車する利便性の高い駅同士を結ぶことなどから、最寄り駅から遠い高槻市中南部をはじめとした途中停留所から各駅に向かう利用者だけでなく駅間を通しで利用する2区運賃利用者も多く、ほぼ終日JR発着・阪急発着ともに全区間にわたって非常に高い乗車率である。
一方で路線の性質上、竹ノ内町や番田一丁目発着といった派生系統の乗車率は枚方市駅発着と比べて大きく減少する。このため派生系統は出入庫絡みのもののみで、運行本数も最小限である。
これに加え、運行区間の大部分は国道170号線を走り途中でバス車両を折り返せる環境が整っていないことや、高槻寄り・枚方寄りのどちらかに目立って利用の多い停留所が密集していない(下記の主要停留所も高槻市内区間ほぼ全域に分散している)といったことから、阪急高槻を除いた途中停留所発着の純粋な区間系統が定期では存在せずラッシュ時間帯や早朝・深夜でもほとんどが枚方・高槻両市街地間の通し運行を行っている。
利用者の多さに加えて、阪急高槻ののりば位置の都合もあり基本的には1号経路と2号経路のみを運行することでJR高槻利用者と阪急高槻利用者を完全に分離する形となっている。逆に本数・利用客数が少なくなる早朝・深夜は両駅前に乗り入れる1A号経路が設定されている。
枚方市駅発車後は府道13号を走行し、枚方大橋付近までは京阪本線の西側を並走する。途中の停留所は枚方公園口のみで、枚方市駅 - 枚方公園口間の距離は京阪電車の同駅間よりも長い1.6kmとなっている。枚方大橋から先は国道170号区間で、高槻市内の枚方大橋北詰停留所付近からは番田一丁目方面からの系統が合流する。大塚町南交差点で枚方茨木線と分岐。同交差点からは公共車両優先システムと車両運行管理システムが導入されているほか、この路線の運行本数が大幅に増える7〜9時は北行きの外側レーンがバス車両・二輪車専用となる。これ以降は沿線に工場などの事業所が並ぶ。北大塚[注 2]・内黒地橋・辻子・春日町の4つは高槻市統計書[1]において主要停留所として扱われ、年間の乗車人員・降車人員を発表されている[注 3]。
乗務交代は主に170号線区間で唯一バスベイが整備されている深沢の高槻行きで行われるが、稀に辻子で行われることもある。[注 4]。
先進的システムが積極的に導入されていた路線でもある。1980年3月28日にバス接近表示装置が設置(当時は接近表示のみ)。当初導入されたものは1998年頃に撤去されたが、2006年10月に車両運行管理システムが導入され、それとほぼ同時期に大阪市営バスで導入されたものとほぼ同様のバスロケーションシステムが導入された[注 5]。これも2014年8月に運用終了[2]している。
枚方市駅北口では1のりばから発車。JR行きと阪急行きで乗車列が分けられている。両駅前に乗り入れる1A・1C号経路は、JRの列を利用する。
運賃は市営バスと重複するJR・阪急高槻 - 辻子の区間内が「辻子特区」大人220円・小児110円、JR・阪急高槻 - 城東町間各停留所から枚方公園口・枚方市駅が「2区」大人260円・小児130円である。
なお途中の辻子・南辻子の両停留所間は約100m程度と近接しているが、高槻側から乗車した場合この区間で運賃が切り替わる(高槻市営バス下田部線等との競合区間が辻子までであることによる)。
JR高槻発着
編集JR高槻では1のりばが割り当てられている。
1号経路をはじめとしたJR高槻直行便は枚方方面から八丁畷交差点を直進し、大阪医科薬科大学北東の交差点を左折して駅へ向かう(途中にある市営バスの停留所は通過する)。一方、1A号経路をはじめとした阪急高槻経由便は朝時間帯を除き北行きのみ市営バスと同一経路をとる。
JR高槻でのおりばについて、1号経路は市営バス4番のりば後方に設置された京阪バス専用の標柱の位置にて降車扱いを行う。一方で1A号経路など市役所前方面からの便の場合、のりばにて降車扱いを行いそのまま折り返し便の運行に入るのが基本だが、市営バスのおりば(グリーンプラザ3号館前)を使用するケースもある。
- 1号経路:枚方市駅北口 - 枚方公園口 - 枚方大橋北詰 - [経路 1]大塚 - 深沢 - 内黒地橋 - 辻子 - 春日町 - 松原 - JR高槻
- JR高槻発着の基本系統。
- 2011年5月28日改定以降、阪急高槻を経由しない便のみとなり[注 6]、経由便と区別するための「直」の文字の必要性がなくなったため、2017年9月9日改定で方向幕にあった赤字で丸囲みの「直」の文字を取り払った。
- 日中時間帯は平日は1時間に2本、土休日は1時間に4本運行される。2017年9月9日改定までは、平日も1時間に4本運行されていた。
- 平日日中は1A号経路が加わることで枚方市駅 - JR高槻間で1時間に4本利用出来るが、枚方市駅発については均等な15分間隔とはなっていない。
- 2018年9月29日改定より、平日6時台に竹ノ内町始発便が1本運行されている。2023年4月1日改定より7時台にも1本運行。
- 1A号経路:枚方市駅北口 - 枚方公園口 - 枚方大橋北詰 - 大塚 - 深沢 - 内黒地橋 - 辻子 - 春日町 - 松原 - 阪急高槻 - 市役所前 - JR高槻
- 以前は早朝・深夜にのみ設定されていたが、2017年9月9日改定より平日のおおむね10〜14時台にも設定され、1時間に2本が運行されている。
- 早朝の運行時間帯は始発から6時台前半まで(土休日は7時台まで運行)。夜間は枚方市駅発20時台後半以降と、JR高槻発21時台以降の便(平日はJR高槻発21時台前半に1本のみ1号経路がある)。
- 平日、JR高槻発の枚方市駅行き最終便は運賃倍額の深夜バス。1C号経路はこの便の後に到着する為、枚方大橋北詰以南への最終バスとなる。また深夜バスではないが、JR高槻発については京阪バスとしては珍しく土休日でも23時台の便が1本ある。
- JR高槻行きは早朝のみ阪急高槻ではからふね屋珈琲前のりばに、その他の時間帯は駅北口に乗り入れる。
- 2014年4月1日から2021年3月13日改定までは、平日早朝の枚方市駅北口行き1本を枚方営業所が運行していた。
- 1B号経路:竹ノ内町 → 大塚 → 深沢 → 内黒地橋 → 辻子 → 春日町 → 松原 → 阪急高槻 → 市役所前 → JR高槻
- 出庫系統。1日の運行本数は早朝の片道1本のみ。阪急高槻ではからふね屋珈琲前のりばに乗り入れる。
- 平日は始発便。かつて運行されていた早バス(枚方管轄)から置き換えられたという経緯もあり、運行時間が非常に早い。
- 1C号経路:枚方市駅北口 → 大塚 → 深沢 → 内黒地橋 → 辻子 → 春日町 → 松原 → 阪急高槻 → 市役所前 → JR高槻 → 松原 → 春日町 → 辻子 → 内黒地橋 → 深沢 → 大塚 → 竹ノ内町
- 2015年3月29日改定より運行。平日の最終便として1本のみ設定されている深夜バスである。
- 枚方市駅から一旦阪急高槻(北口のりば)・JR高槻へ向かってから、竹ノ内町に向かう循環運行のため、大塚 - 松原間は2回通る。そのため、枚方市駅・枚方公園口から大塚 - 春日町間各停留所の区間を乗車する場合、1回目と2回目で運賃が変わる。
阪急高槻発着
編集これらの系統は阪急高槻では全て南口の阪急高架下のりばに発着する。
同停留所前後の区間は歩行者や自転車の通行量が多く道幅も比較的狭い一方通行の道路を走行する。このため、この区間では基本的に車外に向けバス車両に注意する旨の啓発放送を流しながら徐行する。
阪急高槻ではバス降り口の混雑を避けることを目的にラッシュ時間帯は係員が配置され、到着便は前後の扉を両方開ける。係員は後ろの扉に立ち、定期券利用者限定の降車扱いを行う。なおこの扱いは枚方高槻線では阪急高槻のみであり枚方市駅やJR高槻などでは行われていない[注 7]。
- 2号経路:枚方市駅北口 - 枚方公園口 - 枚方大橋北詰 - 大塚 - 深沢 - 内黒地橋 - 辻子 - 春日町 - 松原 - 阪急高槻
- 阪急高槻発着の基本系統で、京阪バスの全路線中でもトップクラスのドル箱路線。
- 日中時間帯は、平日は1時間に4本運行。土休日は枚方市駅発12・13時台と阪急高槻12〜14時台のみ15分間隔、その他の時間帯は12分間隔で運行。平日はこれに1A号経路が加わり、枚方市駅 - 阪急高槻間は1時間に6本利用可能。
- 枚方市駅発20時台後半以降と阪急高槻発21時台以降はJR高槻発着の1A号経路に置き換わる。
- 2017年9月9日改定までは、1時間に6本の10分間隔で運行されていた。
- 2011年5月28日改定まではこの系統も1号経路を名乗っていた。同改定までは快速[注 8]も運行されていた。
- 2004年1月9日改定までは阪急高槻発着の香里団地循環系統が設定されており、これに2号経路の系統番号が与えられていた[注 9]。
- 2B号経路:竹ノ内町 - 大塚 - 深沢 - 内黒地橋 - 辻子 - 春日町 - 松原 - 阪急高槻
- 入出庫系統で、平日のみの運行。
- 竹ノ内町発は早朝時間帯の6本の他、14時台と16時台にも1本ずつ設定。阪急高槻発は朝ラッシュ帯3本と、19時台1本の計4本のみ。
- 5号経路:[経路 2] - 大塚 - 深沢 - 内黒地橋 - 辻子 - 春日町 - 松原 - 阪急高槻
- 1980年に、高槻市営バスのJR高槻駅南 - 番田系統を譲り受けた系統で、経路は市営バス時代の路線をほぼ踏襲している。ただし、市営バス時代は南辻子・北大塚・竹ノ内町は通過。京阪バスへ移譲後は医大前・京口(いずれも廃止)が通過、始発終着も阪急高槻発着に短縮され、JR高槻駅への乗り入れが長期にわたり中止されていた。
- 1994年の阪急高槻市駅の高架化事業完成に伴い、JR高槻駅への乗り入れが市役所前経由の5A号経路新設という形で再開。日中にも90分間隔と本数は少ないながらも運行されており、2011年からはJR高槻を起終点とする循環運行となっていた。2017年9月9日改定で5A号経路は廃止。
- 高槻市長が平成28年度施政方針で竹の内・番田方面へ高槻市営バスの運行準備を掲げていた[3]が、市営バスが2017年4月1日から玉川橋団地方面の路線を経路変更して運行することになった。これにより、辻子 - 番田間で京阪バスと異なる運行経路となることから、5号経路は引き続き運行されている。ただし、高槻市営バス玉川橋線の経路変更により、JR高槻・阪急高槻から辻子間の各停留所 - 番田の区間において、京阪バスの現行運賃と高槻市営バスの均一区間運賃(大人 220円・小児 110円)で運賃不整合が発生しているが、これに伴う運賃改訂は行われていない。
- 番田一丁目停留所が立地する淀川堤防上の道路は、府道139号の旧道である。
- 2023年4月1日改定時点での運行本数は平日は早朝と夕方の合計2往復、土曜日は6時台の阪急高槻行きと19時台の番田一丁目行きの各1本ずつのみ。休日は番田一丁目行き1本のみとなっている。
枚方茨木線
編集枚方市と茨木市の中心部を、高槻市内南部の番田地区や三箇牧地区北部を通過して結ぶ。この路線も京阪バスの老舗路線で、石橋枚方線をルーツとする。
運行区間の大部分で当バス路線と同じ「枚方茨木線」の名称が付された府道139号を走行する。
枚方高槻線同様、都市間輸送の役割もあり駅間通し利用者は一定数いるものの、基本的には茨木市中心部から市東部の鮎川・白川地区や高槻市最西部の玉川橋団地までの区間利用の割合が高い。このため日中15分間隔の高頻度で運行される主要路線ながら起点である枚方市駅の利用者は比較的少ない。一方、阪急茨木ではほぼ終日非常に多くの乗降がみられる。このことからラッシュ時には茨木側で区間便も多数運行される。
また高槻と違いJR茨木発着は全て阪急茨木を経由するが、JRと阪急の利用率に差があるため、朝を中心に阪急茨木発着も多い。ただし経路番号では阪急発着とJR発着の区別がされていない。
日中は7号経路のみが運行される一方、平日朝ラッシュ時は玉川橋団地と白川地区内を両方経由する系統が全く存在せず、3・3B・4号経路及び6号経路のみの運行となり、玉川橋団地利用者と白川三丁目・白川二丁目利用者が完全に分離された運行形態となる。またこれによって、平日は白川地区から枚方方面へ向かう便は9時台からの運行となっている。
枚方高槻線から大塚町南交差点で分岐後は、前述の通り基本的には府道139号線を走行。分岐後すぐに車庫最寄りの竹ノ内町を通るため、乗務交代が頻繁に行われる(稀に玉川橋団地でも行われる)。以降、玉川橋団地までは事業所や商業施設などは少なく田園風景も目立つ。また旧道を走行する唐崎周辺は狭隘路となっている。茨木市内に入ると住宅地や事業所が目立つようになる。沿線住民のみならず、白川住宅口停留所などの近辺に立地する大型工場への通勤者も多い。
JR・阪急茨木 - 東寺田町間各停留所[注 10]から枚方公園口・枚方市駅の運賃は「2区」大人260円・小児130円である。
茨木地区内では長らく競合する阪急バスや近鉄バスに合わせ、JR・阪急茨木 - 鮎川の区間内が「特区」大人220円・小児110円となっていた[注 11]。2023年9月に阪急バス1区運賃・近鉄バス茨木地区均一運賃が220円から230円に値上げされたが、京阪バスでは同年11月まで値上げされなかったので、この期間はJR茨木 - 阪急茨木間では他2社との運賃不整合が生じていた(寝屋川茨木線も同様)。
また2017年4月1日より、高槻市営バスの玉川橋線が運行経路を変更したことに伴い、玉川橋団地 - 番田間で競合するとともに、京阪バスの現行運賃と高槻市営バスの均一区間運賃(大人220円・小児110円)との運賃不整合が発生しているが、これに伴う運賃改訂は行われていない。
阪急茨木・JR茨木では3のりばが割り当てられている。前者については手前側(駅北口側)にJR茨木行き・奥側(駅南口側)に各方面行きと標柱が分けて設置されている。
阪急茨木止まりの系統については、同停留所での降車扱いは手前側ののりばで行うケースと阪急バスや近鉄バスと同様ロータリー外周部で行うケースがある。
枚方市駅・竹ノ内町発着
編集かつては7・7B号経路の枚方方向は玉川橋団地 → 白川三丁目の順に停車し、白川二丁目を通らない経路となっていたが、2021年3月13日改定で現行経路となった。
2015年3月29日から2023年までは南茨木駅へ向かう系統も運行されていた。JR茨木駅東口広場とその周辺道路の完成および立命館大学大阪いばらきキャンパス(OIC)開校に伴う新設系統で、枚方市駅 - 阪急茨木間を3号経路と同一ルートで結ぶ8号経路と、7号経路と同一の9号経路があった[注 12]。阪急茨木 - JR茨木東口は寝屋川茨木線と同一ルートで、JRから南茨木駅への経路上には立命館大学(岩倉公園前)停留所が新設されていた。しかし需要が伸び悩んだことから年々本数が削減され、2021年3月13日改定より朝夕のみの運行となったのち、2023年4月1日改定で8号経路は廃止となり9号経路は年間1往復のみの運行(実質廃止・正式な休廃止は2024年)となった[4]。
枚方市駅北口では2のりばから発車。
- 3号経路:枚方市駅北口 - 枚方公園口 - 枚方大橋北詰 - 竹ノ内町 - 番田 - 唐崎 - 西切 - 玉川橋団地 - 白川住宅口 - 鮎川 - 学園町 - 阪急茨木 - JR茨木
- 朝と夜間のみの運行。平日朝ラッシュ時の枚方茨木間通しの系統は全てこの3号経路である一方、土休日の茨木行きは始発便のJR茨木行き1本のみ。平日のJR茨木行きは6〜8時台に合計11本。
- 枚方市駅行きは朝のみの設定。平日6時台の始発便と2本目、土曜7時台の2本、休日の1本は阪急茨木始発。この他JR茨木始発便が平日6〜8時台にかけて11本、土休日は6時台に1本運行される。
- 夜間は阪急茨木行きのみ設定(平日の最終1本、土休日は最終便含む3本)。
- このほか早朝に1本のみ、竹ノ内町 → 枚方市駅の便あり。
- 3B号経路:竹ノ内町 → 番田 → 唐崎 → 西切 → 玉川橋団地 → 白川住宅口 → 鮎川 → 学園町 → 阪急茨木 → JR茨木
- 5〜7時台(土休日は6〜8時台)にかけて茨木行きのみ運行されている。
- 阪急茨木止まりは平日4本、土曜2本、休日1本。JR茨木行きは平日3本、土休日2本の設定。
- 7号経路:枚方市駅北口 - 枚方公園口 - 枚方大橋北詰 - 竹ノ内町 - 番田 - 唐崎 - 西切 - [経路 3] - 白川住宅口 - 鮎川 - 学園町 - 阪急茨木 - JR茨木
- 2011年5月28日改定で新設された、枚方茨木線の基本系統。2021年3月13日改定より、日中時間帯の枚方茨木線は当系統のみの設定となっており、1時間4本が運行されている。
- 前身は2011年改定まで設定されていた阪急茨木発着の3A号経路[注 13]で、昼間はJR茨木発着の3号経路と交互に設定されていた。
- 7B号経路:竹ノ内町 - 番田 - 唐崎 - 西切 - [経路 3] - 白川住宅口 - 鮎川 - 学園町 - 阪急茨木 - JR茨木
- 入出庫系統。
- JR茨木行きは土休日6時台の1本のみ。竹ノ内町行きは夕方以降に平日6本、土休日4本設定。土曜日のみ、9時台にも1本設定されている。
- 平日は最終便のみ、土休日は21時台以降の3本が阪急茨木始発。3号経路の折り返しである。なお平日は茨木市駅に乗り入れる3社局全てのバス路線中最も終発時刻が遅い。ただし深夜バスではない。
玉川橋団地・白川三丁目発着
編集茨木側から白川三丁目行きの時刻表は4A号経路と6号経路で分けられているが、ここでは一括で区分する。また4A号経路の派生元である玉川橋団地始発の4号経路もここに含める。
2021年の改定までは4・4A号経路は昼間時間帯にも運行されていたが、この内2017年9月9日〜2018年9月28日の期間はこの時間帯の両系統が統合され、4A号経路が循環運行を行っていた。翌日の改定では4A号経路(白川二丁目行き)と4号経路の運行に戻った。
白川三丁目停留所は阪急白川高層住宅に囲まれたロータリーで、高槻市との市境や同市内の大阪医科薬科大学三島南病院にも近い。
- 4号経路:玉川橋団地 → 白川住宅口 → 鮎川 → 学園町 → 阪急茨木 → JR茨木
- 平日朝ラッシュ前後の2本と夕方に3本、合計5本の設定。
- 上記の通り2021年3月13日改定までは昼間にも運行されていた他、阪急茨木止まりの便も存在した。
- 4A号経路:JR茨木 → 阪急茨木 → 学園町 → 鮎川 → 白川住宅口 → 玉川橋団地 → 白川二丁目 → 白川三丁目
- 平日夕ラッシュ時のみ、合計9本の運行。16時台と17時台に1本ずつ、阪急茨木始発便がある。
- 2011年5月28日改正で一度廃止されたが、2011年8月8日改正で4号経路の阪急茨木発玉川橋団地行きを白川二丁目まで延長する形で再設定された。2015年3月29日改定では大部分が6B号経路[注 14]に置き換えられたが、2016年3月19日改定でJR茨木始発に変更された上で、日中~夜間帯の6B号経路を置き換える形で再設定された。
- 2021年3月13日改定では昼間の運行が無くなった。同時に7号経路ほかの経路変更に合わせて白川三丁目と白川二丁目の停車順が入れ替わり、終点も従来の白川二丁目から白川三丁目に変更となった。
- 6号経路:白川三丁目 - 白川二丁目 - 白川住宅口 - 鮎川 - 学園町 - 阪急茨木 → JR茨木
- 平日朝のみの運行。茨木市内完結系統である。
- 白川三丁目発全11本の内4本は阪急茨木止まり。白川三丁目行きは4本全て阪急茨木始発である。
- 2011年までは玉川橋団地始発便も運行されていた[注 15]。
枚方出口線
編集2001年7月1日開設。当時はコミュニティバスとして扱われていたが[5]、現在は一般路線の一つとなっている。
枚方市の伊加賀・出口地区は、2000年代に入り淀川のスーパー堤防が整備され、その上に住宅地が開発されたことにより、これらの地域と枚方市中心部を結ぶ路線として開設された。
9時台から平日は17時台、土休日は16時台まで、おおむね40分間隔で運行される。枚方市駅北口では枚方茨木線と共に2のりばから、平日1本のみ設定されている南口経由イズミヤ前方面行きは南口では4のりばからの発車。
2011年5月28日のダイヤ改正までは平日に運行されていた循環系統の起終点は伊加賀小学校で往路・復路ともに出口二丁目を経由しており、循環ルートは駅南口 → イズミヤ前 → 駅北口となっていた。土休日は駅北口 - 出口二丁目 - 伊加賀小学校の単純往復であった。
当初は地区定期券の設定がなく通常の定期券での対応となっていたが、2010年3月1日より全区間が新設の「枚方大橋地区」の定期券の範囲に含まれた。
車両はツーステップバスが在籍していた時期は、ワンステップバスまたはノンステップバス限定で運用されていた。
- 16号経路 枚方市駅北口 → 枚方公園口 → 伊加賀西町 → 出口二丁目 → 伊加賀小学校 → 伊加賀西町 → 枚方公園口 → 枚方市駅[経路 4]( → イズミヤ前 → 枚方市駅北口)
- 平日の朝夕2便のみ伊加賀小学校止まりとなる。
- 上述の通り、イズミヤ前へ向かう便は平日1本のみで、伊加賀小学校始発である。
- 土休日は全便北口始終着。
寝屋川茨木線
編集寝屋川市と茨木市の中心部を結ぶ比較的新しい路線。
駅間利用者や地元住民の利用は比較的少なく、主に茨木市内の駅から摂南大学への通学需要や摂津市内への通勤需要に応えるほか後述する11号経路を補完する路線[6]。開業時は全便寝屋川営業所の管轄で日中1時間おきの運行であったが、現在は30分おきの運行に増発されている。
先行して開設されていた近鉄バス平田系統との重複を避ける意味もあり、茨木市街地から摂津市内方面へは途中安威川を3回(内2回は目垣 - 流通センター前間)渡り新堂・目垣を通るルートで遠回りしている。高槻市内も通るが柱本地区の端を掠めて淀川新橋に入るのみで、停留所は設置されていない。
摂南大学では2023年8月の改定で茨木行きのみのりばが変更されており、改定以前は寝屋川市駅発その他各方面行きと同じ北行き(現2)のりばであったのが12号経路は4のりば、JR茨木東口行きNSは5のりばと、それぞれ新設されたのりばに変更となった[7]。
寝屋川市駅では西口3のりばから発車。JR茨木東口では1のりばが割り当てられている。
- 12号経路:寝屋川市駅(西口) - 寝屋川車庫 - 池田府営住宅前 - 摂南大学 - 上鳥飼北 - 目垣 - 新堂 - 学園南町 - 阪急茨木南口 - JR茨木東口
- 学休期にJR茨木東口 → 上鳥飼北間の区間便あり。寝屋川と共管で、高槻担当便は平日のみ。
- 阪急茨木南口 - JR茨木東口の区間は往路と復路で異なる。なお2013年10月15日から2015年3月28日まではJR茨木駅東口の工事の関係で逆回り運行であった。
- 2016年12月3日改定までは平日ダイヤの大部分を担当(寝屋川は平日の朝夕の一部と土曜・休日の全便を担当)していたが、同改定から平日昼間にもおおむね2時間に1本の割合で寝屋川担当便が設定されている。
- 茨木市内各停留所[注 16] - 寝屋川市内各停留所の運賃は「2区」大人260円・小児130円。
- この路線も2023年までは運賃特区[注 16]が存在した。特区の南限となっていた目垣停留所の付近に、柱本方面へ向かう阪急バスの同名停留所が存在する。
- NS経路:摂南大学 - 阪急茨木南口 → JR茨木東口
- 摂南大学 → JR茨木東口は2016年3月19日改定時、阪急茨木南口 → 摂南大学は2017年9月9日改定時に運行開始(摂南大学発は夕方、阪急茨木南口発は朝に運行)。途中、阪急茨木南口のみに停車する。寝屋川市駅発着のNS経路と違い、こちらは12号経路と同一経路で運行する。
- 定期便は平日の摂南大学授業期間のみ運行だが、摂南大学においてオープンキャンパス等の行事が行われる日や、休日に授業が行われる場合には、当系統の臨時便が運行される。その際には、定期便では設定されていないJR茨木東口始発の便も運行される。
- 2023年4月1日改定で、JR茨木東口行きの阪急茨木南口での客扱いが降車のみとなった。なおこの改定より、運行本数が往復共に2本ずつから阪急茨木南口発4本・JR茨木東口行き3本に増便され、後者については寝屋川管轄便も1本設定された。
太間公園点野線
編集- 11号経路:寝屋川市駅(西口) - 寝屋川車庫 - 池田府営住宅前 - 摂南大学 - 太間公園
- 2013年3月16日より寝屋川と共管。高槻担当便は平日のごく少数のみ。
- NS経路:寝屋川市駅 → 摂南大学
- 寝屋川、門真と共管。高槻担当便は朝1便の片道のみ。
- 途中はノンストップで運行。原則として、同区間を一般便として運行する11・12号経路とは異なる経路で運行する。
移管・廃止路線
編集運行エリアの都合上、他営業所との重複区間が少ない。その分、移管路線はほぼ存在しない。
出屋敷線
編集一般便では枚方が全便担当する出屋敷線の外大直行便。2009年からの一時期、応援で運行に入っていた。
- NS経路:枚方市駅北口 - 関西外大中宮キャンパス
高速バス
編集あわひらかた号
編集2014年9月6日より枚方に変更。その後、2016年3月31日を以て廃止。詳細はこちらから。
枚方亀岡京都スタジアム線
編集通称は「みつひでライナー」。2020年4月4日~12月6日の期間限定で運行されていた。高槻営業所が高速バスの運行を担当したのは枚方徳島線「あわひらかた号」が枚方営業所に移管された2014年以来であった。
JR高槻及び高速長岡京では、往路(枚方市駅北口発)は乗車、復路(JR亀岡駅北口発)は降車のみの取り扱いとなっていた。
- 枚方市駅北口 - JR高槻 - 高速長岡京 - JR亀岡駅北口
南茨木系統
2023年12月ダイヤ改正により一年に一度の4月1日の運行になっていたが、一度も運行されることなく2024年4月1日のダイヤ改正により廃止された。そのため最後の運行は2023年になる。
車両
編集新造配置車は長らく三菱ふそう車に統一していたが、2004年に三菱リコール隠しを受けてしばらく日野車を導入していた。2005年末から三菱ふそう車の導入を再開したが、2008年度より再び日野車が導入されるようになり、それ以来、三菱ふそう車は導入されていない。
長らく大型車のみの配置であったが、1990年代後半に開発された中型長尺車の発表後の2003年より中型長尺車を導入した。ただし2020年頃には再び大型車のみとなっている。
2010年11月には旧・京阪宇治交通からの移籍車を除くと京阪バスでは30年以上導入が途絶えていたいすゞ自動車の車両(いすゞ・エルガ、LKG-LV234N3)が導入された。
2011年10月頃にツーステップバスは高槻営業所から撤退し、全てワンステップバス・ノンステップバスとなった。
路線環境の事情もあり、新型車両の割合は比較的低い。
他の営業所との重複区間
編集脚注
編集注釈
編集運行経路に関する注釈
編集- ^ 平日朝に、通常の1号経路は経由しない竹ノ内町を起点とする便がある。次の大塚から通常のルートに合流。
- ^ 阪急高槻行きは竹ノ内町(始発) → 番田 → 番田一丁目 → 枚方大橋北詰で大塚方面に合流。番田一丁目行きは大塚方面から竹ノ内町 → 番田 → 番田一丁目(終着)。
- ^ a b JR茨木行きは玉川橋団地 → 白川三丁目 → 白川二丁目の順に、枚方市駅行き・竹ノ内町行きは玉川橋団地 → 白川二丁目 → 白川三丁目の順に停車。
- ^ 原則北口だが、伊加賀小学校始発便は南口
その他
編集- ^ ただし営業所からの京阪電鉄の各主要駅までの距離は他の京阪バス営業所と比べても近い部類に入る。枚方市駅に乗り入れている枚方・高槻・交野の3営業所中では同駅には最も近い。
- ^ 市営バスにも北大塚停留所があるが、数百メートル東側に離れている。京阪バスの停留所は周辺に大型店舗などが集中していることから利用が多くなっている。一方、市営バスの停留所も地元住民を中心に利用率は高い。
- ^ この他、阪急高槻も主要停留所に含まれている(JR高槻は含まれない)。阪急高槻を除くと辻子 < 北大塚 < 内黒地橋 < 春日町の順に多くなっている。
- ^ かつては営業所最寄りの大塚で行われていた。
- ^ ただし、初代のものから通じて枚方茨木線や、枚方出口線、寝屋川茨木線等には導入されていない。京阪バスでこのシステムを導入しているのは枚方高槻線のみであった。
- ^ この改定までは同一経路番号で阪急高槻(南口)を経由しJR高槻へ向かうものが夜間数本のみ設定されていた(この便は市役所前は経由しなかった)。
- ^ 枚方市駅では出屋敷線でのみこの扱いが行われている。
- ^ 最末期の本数は平日朝に阪急高槻行き1本と枚方市駅行き2本のみ。またかつては枚方市駅 - 阪急高槻間ノンストップであったが、のちに枚方公園口と松原のみ停車するようになった。
- ^ 阪急高槻を起終点とし、1回目の枚方市駅では南口へ乗り入れていた。そこから団地方面へ向かい、香里橋 → 藤田川 → 新香里 → 五本松 → 開成小学校前 → 香里橋と循環(つまり現行の交野2号経路循環と同一)し枚方市駅へ戻る。2回目の枚方市駅では北口に乗り入れ、以降は現行の枚方高槻線阪急高槻行きと同様。
- ^ この区間は枚方市駅までの運賃が高くなるほか、「枚方大橋地区」の地区定期券の範囲からも外れている。
- ^ JR - 阪急間だけではなく鮎川まで特区扱いとなっていたのは、近鉄バスが別経路ながら2008年まで阪急茨木市駅 - 鮎川で路線を運営していたため。
- ^ 8号経路は平日朝のみの運行であった一方、9号経路は当初は日中にも30分間隔で運行されていた。
- ^ おおむね9 - 16時台に毎時2本運行されていた。また深夜には、現在の7B号経路である阪急茨木発竹ノ内町行きの入庫便も運行されていた。
- ^ 設定当初は4A号経路の大部分を置き換える形で日中に1時間あたり2本設定されていた。JR茨木始発の片道のみ運行で、6号経路と同一ルートで白川三丁目へ向かい、竹ノ内町まで乗り入れる。つまり玉川橋団地を経由しない7B号経路だが、誤乗が多かったことから2016年3月19日改定で再び4A号経路に置き換えられ夜間数本のみの運行となり、2021年改定で廃止となった。
- ^ おおむね平日9時台・土休日7〜9時台と17〜19時台に毎時4本、おおむね10〜16時台には毎時2本運行されていた。また、平日には6時台にも一本運行されていた。
- ^ a b JR茨木東口 - 目垣の各停留所
出典
編集- ^ https://www.city.takatsuki.osaka.jp/soshiki/11/32087.html
- ^ バス車内の到着所要時分の案内表示終了について 京阪バス、2014年8月1日
- ^ たかつきDAYS(広報たかつき)平成28年4月号 クローズアップ(1)「平成28年度 施政方針を表明」
- ^ “2023年4月1日 ( 土 ) ダイヤ改正等について”. 2023年4月1日閲覧。
- ^ 枚方出口線 - 京阪バス(Wayback Machine)
- ^ 寝屋川市駅〜摂南大学間で同一経路となる
- ^ https://www.keihanbus.jp/news/sysimg/01265/link_nKgrE.pdf
参考文献
編集- 京阪バス社史『輝く明日へ -70年の歩み-』1992年
- 京阪バス社史『京阪バス100年史-1922~2022-』2022年
- 『バスラマ・インターナショナル 第120号』「特集 京阪バスグループ」記事