京都貨物駅

京都市にある日本貨物鉄道の駅

京都貨物駅(きょうとかもつえき)は、京都府京都市下京区梅小路頭町にある、日本貨物鉄道(JR貨物)東海道本線貨物駅である。旅客線(JR京都線)に並走する貨物線にある。2011年平成23年)3月12日に、二代目の梅小路駅(うめこうじえき)から改称された[1][2]。ただし、西日本旅客鉄道(JR西日本)における丹波口駅への貨物支線(2016年2月28日廃止)の分岐点としての名称としては、廃止に至るまで旧称の「梅小路」が使われていた[3][注釈 1]

京都貨物駅*
駅舎(2019年2月。右側は京都鉄道博物館
きょうとかもつ
Kyōto kamotsu
京都 (1.8 km)
(0.7 km) 西大路
地図
所在地 京都市下京区梅小路頭町10
北緯34度59分7秒 東経135度44分29秒 / 北緯34.98528度 東経135.74139度 / 34.98528; 135.74139座標: 北緯34度59分7秒 東経135度44分29秒 / 北緯34.98528度 東経135.74139度 / 34.98528; 135.74139
所属事業者 日本貨物鉄道(JR貨物)
所属路線 東海道本線
キロ程 515.4 km(東京起点)
電報略号 ウメ
駅構造 地上駅
開業年月日 1913年大正2年)6月21日
備考 貨物専用駅
* 2011年に梅小路駅から改称。ただし、東海道本線貨物支線の分岐点としては2016年の廃止まで「梅小路」の名称を使用していた。
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梅小路駅
うめこうじ
Umekōji
所属事業者 日本貨物鉄道(JR貨物)
廃止年月日 京都市場線:1984年昭和59年)2月1日
山陰連絡線:2016年平成28年)2月28日
乗入路線 2 路線
所属路線 東海道本線貨物支線(京都市場線)
キロ程 0.0 km(梅小路起点)
(2.8 km) 京都市場
所属路線 東海道本線貨物支線(山陰連絡線)
キロ程 0.0 km(梅小路(京都貨物)起点)
(3.3 km) 丹波口
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歴史

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旧、2代目梅小路駅舎風景。
駅舎は、屋上の駅舎名を変えて現在も使用されている(1998年4月)

1876年明治9年)9月5日から1877年(明治10年)2月6日京都駅が開業するまでの間、当駅の付近に暫定的に大宮通仮停車場(おおみやどおりかりていしゃじょう)が設けられ、大阪駅からの鉄道の終着駅だった。

年表

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駅構造

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地上駅。東海道本線(南側)と山陰本線(東側)の分岐の間に構内が広がる。東海道本線支線(山陰連絡線)があった頃は、同線も加えたデルタ線の内側を成していた。

着発線荷役方式(E&S方式)を採用するコンテナホーム島式)1面2線がある。ホームの北側に接する着発荷役線は上り列車(京都方面行)、南側に接する着発荷役線は下り列車(大阪方面行)が主に使用する。なお、着発線が上り線側に1本、下り線側に3本敷設されている。この他、有蓋車用の貨物ホーム1面1線、仕分線、留置線などの側線が存在する。

なお上り列車は、複々線の本線から西大路駅付近の渡り線を使用し着発線に進入、京都駅手前の渡り線を使用し再び本線に合流する。しかし下り列車は複雑で、京都駅から本線の南側に敷設された単線の貨物線を通り、本線の下を潜り抜け着発線に進入する。発車の際は、本線の北側に敷設された単線の貨物線を通り、その後本線を跨ぎ、向日町駅構内で本線に合流している。この着発線から向日町駅までのルートは、京都駅30番台のりばを発着する特急はるか」なども使用している。

駅構内には営業窓口のJR貨物京都営業支店が入る駅舎のほか、日本アクセスが使用する物流施設「エフ・プラザ京都貨物」が設置されている。また、西日本旅客鉄道(JR西日本)梅小路運転区があり、旅客電車が構内に留置されていることもある。

取り扱う貨物の種類

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貨物列車

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東海道本線を走行する列車のほか、北陸本線湖西線から直通する列車も停車する。以下は2014年3月15日改正時点の状況である[5]

高速貨物列車
吹田貨物ターミナル駅方面の列車は1日8本停車する。行き先は福岡貨物ターミナル駅が3本で最多。
東海道本線を米原操車場南福井駅方面へ向かう列車は1日9本停車する。行き先は新座貨物ターミナル駅仙台貨物ターミナル駅が2本と最多で、新潟貨物ターミナル駅東京貨物ターミナル駅札幌貨物ターミナル駅などがある。
専用貨物列車
運転系統が切り替わる中継駅となっている。当駅以西では安治川口駅との間に定期列車が1日1往復設定されているが、当駅以東では臨時列車稲沢駅との間に設定されているのみである。なお、稲沢駅方面の列車も2007年3月の改正までは定期列車であった。

利用状況

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2022年のコンテナ貨物の取扱量は発送172,536トン、到着221,983トンだった。車扱貨物の取扱いはなかった[6]

貨物量の推移[6][7]
総数 コンテナ貨物
発送トン数 到着トン数 発送トン数 到着トン数
1994年 262,840 349,802 231,134 212,432
1995年 251,917 340,500 225,806 201,691
1996年 265,579 353,376 240,964 217,022
1997年 237,780 351,863 221,220 226,640
1998年 213,615 318,016 202,549 201,800
1999年 202,340 327,622 191,082 210,755
2000年 210,653 316,434 198,858 203,595
2001年 208,182 313,027 198,919 217,140
2002年 188,597 313,043 181,190 236,446
2003年 208,101 313,549 204,038 265,850
2004年 217,464 304,886 214,149 268,995
2005年 213,919 279,927 211,975 242,750
2006年 220,431 274,353 219,406 244,125
2007年 224,873 271,537 224,220 265,646
2008年 216,897 281,623 216,424 280,585
2009年 191,645 263,435 191,545 263,035
2010年 194,514 261,295 194,514 261,295
2011年 185,791 228,680 185,791 228,680
2012年 185,921 239,735 185,821 239,335
2013年 196,574 245,655 196,074 244,855
2014年 239,660 267,105 239,460 266,305
2015年 229,977 283,255 229,977 282,455
2016年 255,150 298,005 254,850 297,705
2017年 237,230 275,445 237,230 275,445
2018年 208,360 233,130 208,360 233,130
2019年 221,115 232,610 221,115 232,610
2020年 189,277 225,630 189,277 225,630
2021年 176,882 222,952 176,882 222,952
2022年 172,536 221,983 172,536 221,983

駅周辺

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旧駅名の梅小路地区の西側に位置する。当貨物駅の隣に京都鉄道博物館(旧・梅小路蒸気機関車館、梅小路運転区)があり、JR嵯峨野線(山陰本線)の高架下をくぐると梅小路公園に至る。当貨物駅から南へ下ると住宅地が広がるが、その一角には宿泊施設が点在する。六孫王神社もこちら側にある。

隣の駅

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西日本旅客鉄道(JR西日本)
東海道本線
京都駅 - (貨)京都貨物駅 - (西大路駅) - (桂川駅) - 向日町駅
  • 書類上における大阪方の隣の駅である西大路駅は旅客線にしか施設がなく、当駅から直接入線することもできない。桂川駅も内側線にしかホームがなく、運転取扱上では存在しない扱いとなるため、大阪方の実質的な隣の施設は向日町駅となる(#駅構造も参照)。

かつて存在した路線

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日本国有鉄道(廃止当時)
東海道本線支線(京都市場線、1984年廃止)
(貨)梅小路駅 - 京都市場駅
西日本旅客鉄道(JR西日本)
東海道本線支線(山陰連絡線、2016年廃止)
梅小路駅((貨)京都貨物駅) - 丹波口駅

脚注

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注釈

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  1. ^ 鉄道要覧」の路線図でも、JR貨物としては「京都貨物」表記なのに対し、JR西日本としては「梅小路」表記となっていた。似た事例としては、東北本線貨物支線の仙台貨物ターミナル駅がある。

出典

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  1. ^ a b 駅名改称のご案内 〜6線区8ヶ所の駅名を改称します〜』(PDF)(プレスリリース)日本貨物鉄道、2011年3月11日。オリジナルの2021年3月17日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20210317075143/https://www.jrfreight.co.jp/storage/upload/93f424c3618257ba77e1873004e2d544.pdf2021年3月17日閲覧 
  2. ^ a b 「MONTHLYかもつ」2011年3月号 VOL.61(鉄道貨物協会)19ページ
  3. ^ a b 嵯峨野線 京都~丹波口駅間新駅設置に関する事業基本計画の変更認可申請ならびに東海道線(梅小路~丹波口間)の廃止届出書の提出について - 西日本旅客鉄道プレスリリース、2015年2月27日、同日閲覧。
  4. ^ “JR貨物 梅小路駅が開業”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 4. (1990年3月15日) 
  5. ^ 『貨物時刻表 平成26年3月ダイヤ改正』、鉄道貨物協会、2014年。 
  6. ^ a b 第5章 産業経済 21 鉄道貨物運輸状況」『京都市統計書』(xlsx)京都市https://www2.city.kyoto.lg.jp/sogo/toukei/Publish/YearBook/Data/chap05/05_21.xlsx 
  7. ^ 京都市総合企画局情報化推進室情報統計課 編「第5章 経済産業 28 鉄道貨物運輸状況」『京都市統計書 平成10年版』京都市、1999年3月、120-121頁https://data.city.kyoto.lg.jp/resource/?id=13537 

関連項目

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