京葉シーバース
京葉シーバース(けいようシーバース)は千葉県袖ケ浦市沖約8kmの東京湾にあるシーバースである。運営主体は京葉シーバース株式会社。
長さ470m、幅54m、水深20.5m。20万トン級タンカー2隻の接岸が可能であり、海底下を通るパイプラインによって京葉工業地域内の4箇所の製油所(コスモ石油株式会社千葉製油所・大阪国際石油精製株式会社千葉製油所・出光興産株式会社千葉製油所・富士石油株式会社袖ケ浦製油所)に繋がっている。
京葉シーバースの成り立ち
編集京葉臨海工業地帯に立地する、丸善石油株式会社(現コスモ石油株式会社)・極東石油工業株式会社(現大阪国際石油精製株式会社)・出光興産株式会社・富士石油株式会社の石油精製4社は、原油タンカーの巨大化の趨勢に対処するために十分な水深を有する海上バースの設置が必要であると結論。タンカーなど大型船舶の東京湾における航行安全の問題などを考慮し、4社共同で海上バースを設置する事で意見が一致。
この4社合意を受けて海上バースの建設協議会を設置し、共同バース建設の経済性等の検討を行い、運輸省(現:国土交通省)、通商産業省(現:経済産業省)、千葉県など行政機関とも摺り合わせと調整をし、バースの規模、位置、建設時期、工法等の具体的検討が行われた。
1967年(昭和42年)2月 京葉シーバース株式会社を設立、1968年(昭和43年)7月31日に完成した[1]。8月11日に初めてのタンカー「飛燕丸」が着桟。
運営会社概要
編集社名
編集- 京葉シーバース株式会社
所在地
編集- 千葉県袖ケ浦市長浦拓1-1-18
創立
編集資本金
編集- 2億円
建物
編集- 鉄筋コンクリート2階建 2棟
敷地面積
編集- 3300平方メートル
本館延面積
編集- 1013平方メートル
別館延面積
編集- 535平方メートル
京葉シーバースの概要
編集位置
編集- 北緯35°30′41.6″ 東経139°56′13.1″ 袖ケ浦沖合8.0km
型式
編集- ドルフィン桟橋両面接岸式
規模
編集- 全長470m 幅54m(水深20.5m)
設備
編集- ローディングプラットフォーム(作業床)
- 連絡橋
- ドルフィン
- ブレスティングドルフィン
- ムアリングドルフィン
- 係留設備
- ストームウィンチ
- ストームワイヤー
- クイックリリーズフック
- 昇降用ラダー
- 原油受け入れ配管 44B、50B
- 原油揚荷用ローディングアーム(16B、緊急離脱装置付き)
- 送油能力 4000kL/h×3本(合計 12000kL/h)
- 給油用ローディングアーム
- 原油船側(10B) 2基
- 給油船側(8B) 1基
- 管制棟
- 1階 待合室、機械室
- 2階 食堂、仮眠室
- 3階 監視室
- 陸電設備
- 非常用発電設備
海底パイプライン
編集- 出光ライン 7800m
- 富士ライン 7300m
- コスモ・東燃(極東)ライン 10000m
浮油式オイルフェンス
編集- 1340m
使用鋼管杭
編集- 径600~1500mm×60m~70m 255本
- 使用鋼材総重量 13600ton
作業船
編集- 五和丸(オイルフェンス展張船、兼作業船)
- 千葉丸(曳船、兼防災船)
- 五葉丸(曳船、兼オイルフェンス展張船)
- 清澄丸(油回収船)
建設
編集- 鹿島建設株式会社
脚注
編集出典
編集外部リンク
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