京めぐり
京めぐり(きょうめぐり)は、京都市交通局・京都バス(いずれも自社局での発売はなし)と、近畿日本鉄道(近鉄)が、年末年始期間を除き共同で発行していた一日乗車券である。
概要
編集奈良方面から近鉄線を利用し、京都市を訪れる観光客向けに発売しており、発売期間内の任意の1日間で利用できる。近鉄線内の指定区間(きっぷの種類により異なる)と、京都市内の地下鉄・バスの指定区間が乗り放題のセットとなっている[1]。乗車券は磁気カード式で、券面には京都の寺院の写真が配されている。
発売期間は各年ごとに区切られており、概ね成人の日の翌日から12月の最終日曜日まで発売。利用日当日に乗車券を提示すると、京都市内の観光施設などで優待を受けることができる特典がある。(詳細については公式サイトを参照。)
また、近鉄京都駅・近鉄丹波橋駅でも発売していたため、京都から奈良方面への観光に使用することもできた。
2024年3月31日をもって発売を終了した。
フリーエリア
編集2023年現在。近鉄線内の特急は、別途特急券を購入することで利用可能。
京めぐり (1)
編集事業者 | 路線名(近鉄) | フリーエリア |
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近鉄 | 京都線 | 京都駅 - 大和西大寺駅間(全駅) |
橿原線 | 大和西大寺駅 - 筒井駅間 | |
奈良線 | 生駒駅 - 近鉄奈良駅間 | |
京都市交通局 | 京都市営地下鉄全線、京都市営バス全線[2](定期観光路線を除く) | |
京都バス | 京都市均一制区間路線、および八瀬・大原エリア(鞍馬・貴船方面、山間路線、季節運行路線などを除く) |
京めぐり (2)
編集京めぐり (1) のエリアに加えて、以下の区間もフリーエリアとなる。なお、田原本線と生駒ケーブルは全線フリーエリアに含まれていないため、乗車不可。
事業者 | 路線名 | フリーエリア |
---|---|---|
近鉄 | 橿原線 | 筒井駅 - 橿原神宮前駅間(橿原線全駅) |
天理線 | 平端駅 - 天理駅間(全駅) | |
けいはんな線 | 生駒駅 - 学研奈良登美ヶ丘駅間 | |
生駒線 | 生駒駅 - 王寺駅間(全駅) | |
大阪線 | 関屋駅 - 三本松駅間 | |
南大阪線 | 二上山駅 - 橿原神宮前駅間 | |
吉野線 | 橿原神宮前駅 - 壺阪山駅間 | |
御所線 | 尺土駅 - 近鉄御所駅間(全駅) |
発売額
編集2023年現在。すべて大人のみの設定である。発売箇所については公式サイトを参照。
種類 | 金額 |
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京めぐり (1) | 2,200円 |
京めぐり (2) | 2,600円 |
関連項目
編集- 地下鉄・バス一日券 - 京都市交通局・京都バスが共同で発行している、本きっぷから近鉄のフリーエリアを除いた、同一コンセプトの一日乗車券。
- 奈良・斑鳩1dayチケット - 近鉄での発売は行っていないが、本きっぷとエリアが一部重複している。関西地方の私鉄・地下鉄各線から、奈良北部方面を周遊する観光客をターゲットにした一日乗車券。
脚注
編集- ^ 京めぐり(2020年秋版) (PDF) - 近畿日本鉄道 2020年11月16日閲覧
- ^ 深夜バスは別途割増運賃が必要。
外部リンク
編集- お得なきっぷ:「京めぐり」 - 近畿日本鉄道公式サイト