亜鉛華デンプン
亜鉛華デンプン(あえんかデンプン)とは、酸化亜鉛(亜鉛華)とデンプンを1対1の割合で調製したもの。組成は日本薬局方に定められている[1]。
適応症
編集薬効薬理
編集酸化亜鉛を皮膚潰瘍面などで使用すると、浸出液中の水分でイオン化した亜鉛が皮膚のタンパク質と結合して沈殿・被膜形成し、局所に対して保護作用、緩和な収斂、消炎、防腐作用を現す[3]。またこのイオン化した亜鉛は細菌にも作用するため、感染や嫌気性菌による悪臭も改善する。亜鉛華デンプンは、酸化亜鉛をデンプンで薄めて、その作用を一層緩和にし、また散布しやすくしたもの。
亜鉛化デンプンはモーズ軟膏の原料としても用いられる。
脚注
編集- ^ “亜鉛華デンプン 添付文書” (1999年3月). 2016年8月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年6月27日閲覧。
- ^ 有馬 豪ほか. 人にやさしい緩和ケア.亜鉛華デンプンのすすめ. 日皮会誌. 2012; 122(12):2918.
- ^ 高塚純子ほか. 皮膚癌に対する低侵襲治療-外用治療を中心に-. 新潟がんセンター病院医誌. 2014;53(1):6-10.