亜硫酸バリウム
亜硫酸バリウム(ありゅうさんバリウム、英: Barium sulfite)はバリウムの亜硫酸塩で、化学式BaSO2で表される無機化合物。白色の粉末で、紙の製造に用いられるが、他のバリウム化合物と同様に毒性を持つ[2]。
亜硫酸バリウム Barium sulfite | |
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Barium sulfite | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 7787-39-5 |
特性 | |
化学式 | BaSO3 |
モル質量 | 217.391 g/mol |
外観 | 白色の単斜晶系結晶 |
密度 | 4.44 g/cm3 |
融点 |
分解 |
水への溶解度 | 0.0011 g/100 mL |
溶解度 | エタノールに不溶[1] |
関連する物質 | |
その他の陰イオン | 硫酸バリウム フッ化バリウム 塩化バリウム 臭化バリウム ヨウ化バリウム |
その他の陽イオン | 亜硫酸カルシウム 亜硫酸マグネシウム |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
安全性
編集日本の毒物及び劇物取締法では劇物に分類される。ラットへ経口投与した場合の半数致死量(LD50)は375mg/kg。皮膚や眼に対する刺激性がある。不燃性であるが、加熱により分解し、硫黄酸化物などの有害ガスを生じる。酸類との接触で、亜硫酸ガスを生じる[3]。
脚注
編集- ^ Lide, David R. (1998), Handbook of Chemistry and Physics (87 ed.), Boca Raton, FL: CRC Press, pp. 4–45, ISBN 0849305942
- ^ barium sulfite. Answers.com. McGraw-Hill Dictionary of Scientific and Technical Terms, McGraw-Hill Companies, Inc., 2003. http://www.answers.com/topic/barium-sulfite, accessed July 19, 2009.
- ^ 化学物質等安全データシート(昭和化学株式会社)