九広軽鉄川崎電車
川崎電車(かわさきでんしゃ)は、かつて香港の九広鉄路(KCR)が保有する直流電車。川崎重工業製のためこう呼ばれている。2007年12月2日から、香港鉄路(港鉄 MTR)に貸し出す形をとっていて、現在は運行終了になっている。
九広鉄路川崎電車 | |
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九広鉄路川崎電車、番号1090+1205 | |
基本情報 | |
製造所 | 川崎重工業 |
運用開始 | 1992年10月28日 |
運用終了 | 2023年2月26日 |
主要諸元 | |
編成 | 30(番号1201-1210は運転席がない) |
軸配置 | B′B′ |
軌間 | 1,435 mm |
電気方式 |
直流750 V (架空電車線方式) |
最高運転速度 | 70 km/h |
設計最高速度 | 80 km/h |
減速度(常用) | 4.68 km/h/s |
編成定員 | 220 |
編成重量 | 32t(自重) |
全長 | 20,200 mm |
全幅 | 2,650 mm |
全高 | 3,015 mm |
主電動機 | AEG製 ABS 3322.2 |
主電動機出力 | 134 kW |
制御装置 | AEG GTO Chopper |
概要
編集天水囲支線の1993年9月開業にあわせて、九広鉄路(KCR)が1992年に川崎重工業より30両購入し、軽軌(ライトレール)路線で使用している。全て電動車であるが、1071号~1090号が片運転台、1201号~1210号は運転台無しとなっている。
入線当時は橙色に塗装されていたが、1997年~2000年にかけて現在の塗装に変更されている。行先表示機は前面の方向幕のみで、後部にはなかったのだが、2002年~2003年にかけてLED式に換装し、後部にも路線番号を表示するようになった。この他2005年にはアコモデーションの改造が行われ、座席数を26に減じて、その空いたスペースに4組の半座位(Poach seats)を設置し定員を254人に増やしている。
当車両は更新計画がなく、全編成がMTRが新規購入する第5期車両で全て置き換えする予定になっている。