中野正昭
日本の演劇・芸能研究
中野 正昭(なかの まさあき、1971年 - )は、日本の演劇・芸能研究家。
福岡県生まれ。明治大学大学院文学研究科演劇学専攻博士後期課程単位取得退学(曽田秀彦に師事)。博士(文学)。専門は、日本近現代演劇・演劇世相史・大衆文化論。
早稲田大学坪内博士記念演劇博物館・助手を経て同博物館・招聘研究員。明治大学、神田外語大学、埼玉学園大学、立教大学、早稲田大学他の非常勤講師を経て淑徳大学人文学部表現学科教授。
2023年3月、『ローシー・オペラと浅草オペラ 大正期翻訳オペラの興行・上演・演劇性』で令和4年度(第73回)芸術選奨文部科学大臣賞(評論等部門)受賞[1]。5月、同書にて第1回音楽本大賞個人賞[2]受賞。
著書
編集単著
編集- 『ムーラン・ルージュ新宿座 軽演劇の昭和小史』森話社、2011年9月
- 『ローシー・オペラと浅草オペラ 大正期翻訳オペラの興行・上演・演劇性』森話社、2022年6月
編著
編集- 『ステージ・ショウの時代』中野正昭編 森話社 2015年11月
- 『浅草オペラ 舞台芸術と娯楽の近代』杉山千鶴、中野正昭編 森話社 2017年2月
共著
編集- 『20世紀の戯曲Ⅱ 現代戯曲の展開』日本近代演劇史研究会 社会評論社 2002年7月
- 『20世紀の戯曲Ⅲ 現代戯曲の変貌』日本近代演劇史研究会 社会評論社 2005年6月
- 『岸田國士の世界』日本近代演劇史研究会 翰林書房 2010年3月
- 『板垣鷹穂 クラシックとモダン』五十殿利治編 森話社 2010年11月
- 『村山知義 劇的尖端』岩本憲児編 森話社 2012年6月
- 『井上ひさしの演劇』日本近代演劇史研究会 翰林書房 2012年12月
- 『日本表象の地政学―海洋・原爆・冷戦・ポップカルチャー―』遠藤不比人編 彩流社 2014年3月
- 『歌舞伎と宝塚歌劇―相反する、密なる百年』吉田弥生編 開成出版 2014年3月
- 『商業演劇の光芒』神山彰編 森話社 2014年12月
- 『古川ロッパ 食べた、書いた、笑わせた! 昭和を日記にした喜劇王』河出書房新社 2015年2月
- A History of Japanese Theatre , Jonah Salz編, Cambridge University Press 2016年8月
- 『日本戯曲大事典』白水社 2016年9月
- 『キーワードで読む オペラ/音楽劇 研究ハンドブック』丸本隆ほか編 アルテスパブリッシング 2017年3月
- 『戦後ミュージカルの展開』日比野啓編 森話社 2017年12月
- 『つかこうへいの世界 消された〈知〉』日本近代演劇史研究会編 社会評論社 2019年2月
- 『演劇と音楽』西洋比較演劇研究会編 森話社 2020年6月
- 『演劇とメディアの20世紀』神山彰編 森話社 2020年7月
受賞
編集- 令和4年度(第73回)芸術選奨文部科学大臣賞(評論等部門)、2023年3月(『ローシー・オペラと浅草オペラ 大正期翻訳オペラの興行・上演・演劇性』の成果に対して)
- 第1回音楽本大賞個人賞、2023年5月(『ローシー・オペラと浅草オペラ 大正期翻訳オペラの興行・上演・演劇性』の成果に対して)
脚注
編集- ^ 令和4年度(第73回)芸術選奨文部科学大臣賞及び同新人賞の決定について
- ^ “「音楽本大賞」受賞作発表!”. motion-gallery.net. 2023年5月19日閲覧。
参考文献
編集- 『ムーラン・ルージュ新宿座―軽演劇の昭和小史』著者紹介