中国人富裕層
概況
編集富裕層(ふゆうそう)とは、セグメンテーションのひとつであり、一定以上の経済力や購買力を有する世帯を指し示す。
中国における富裕層の定義は、マッキンゼー・アンド・カンパニーが2009年に行った調査によると、年収200万元(約4000万円)以上としている。同調査によれば、現在中国では年率15%の勢いで、富裕層が増加しており、2015年までには400万世帯を超え、富裕層の数で米国・日本・英国に次ぐ世界第4位に浮上するという。また、中国人富裕層は若年層が多く、45歳以下が80%を占めている[1]。
中国において2008年に投資可能な資産が1000万元(約2億円)以上ある富裕層は約30万人おり、投資可能な資産の総額は8兆8000億元に上る。一方、招商銀行とベイン・アンド・カンパニーが発表した「2009年 中国個人財産報告」によると、2009年末までに、1000万元以上の投資可能資産がある個人は、前年同期比6%増の32万人になり、投資可能資産額も前年同期比7%増の9兆元を超えるとしている。[2]
地域別
編集「2009年 中国個人財産報告」によると、2008年に中国大陸で1億元の投資可能資産を持つ人は約1万人で、広東省、上海市、北京市、江蘇省、浙江省の5つ地方では、 1000万元以上の資産がある人は2万人を超えている。1位は広東省で全国の15%を占める4万6000人、2位は上海、3位は北京となっている[2]。
世界長者番付
編集2010年版の世界長者番付(米誌フォーブス)では、番付にランキングされた富豪の4割に当たる403人がアメリカ人だったが、中国が初めてロシアを抜き2位になり、09年の28人から62人まで増加した。また、世界女性富豪トップ10の半分が中国人だった。中国の第1位は飲料メーカー最大手、ワハハ(Wahaha、娃哈哈)集団の会長宗慶後で、70億ドル(約6300億円)の資産で第103位だった。以下、希望グループ会長の劉永行(154位)、蘇寧電器会長の張近東(176位)、BYDの副会長王伝が後に続いた[3]。
「世界の若手富豪ランキング」トップ10に、中国大陸から不動産企業である碧桂園の会長・楊国強の娘である楊恵妍と山西省の海鑫鋼鉄グループ会長・李兆会の2名がランクイン[4]。
脚注
編集- ^ 急増する富裕層、一般市民の「富裕」定義にも変化?―中国 (Record China)
- ^ a b 中国の1000万元富裕層、30万人に (ITmedia エグゼクティブ)
- ^ 世界長者番付、中国から62人 世界女性富豪トップ10は半分が中国人 (searchina)
- ^ フォーブス誌「若手富豪ランキング」に28歳美女富豪・楊恵妍氏がランクイン (searchina)