中国・アフリカ協力フォーラム
中国・アフリカ協力フォーラム(ちゅうごく・アフリカきょうりょくフォーラム、中国語:中非合作论坛、英文:Forum on China–Africa Cooperation, FOCAC)は、中華人民共和国とアフリカ諸国との公式フォーラムである。3年おきに開催している。
2000年, 北京
編集第1回目の開催地は北京で2000年10月10日から12日まで開かれた。アフリカ諸国からは44カ国の参加があり、アフリカ統一機構の事務総長も出席した[1]。
2003年, エチオピア
編集2回目の開催地はエチオピアの首都アジス・アベバで、2003年12月15日から16日まで開かれた。中国側からは70名以上の大臣や高級官僚、アフリカ諸国からは44カ国の参加があった。会議ではアジスアベバ行動計画が採択された。
2006年, 北京
編集2回目の開催地は北京で、2006年11月3日から5日まで開かれた。同会議はエチオピアのメレス・ゼナウィ、エジプトのホスニー・ムバーラク、南アフリカ共和国のターボ・ムベキなどアフリカ諸国から約40カ国の首脳が集まる大規模なものとなり[2]、中国の胡錦涛国家主席からはアフリカ連合本部の建設が表明され[3]、新たに創設された中国・アフリカ発展基金に10億ドルが中国政府から拠出された。
2009年, エジプト
編集4回目の開催地はエジプトのリゾート地シャルム・エル・シェイクで、2009年11月8日と9日まで開かれた。同会議ではシャルム・エル・シェイク宣言が採択され、2010年から2012までの行動計画が発表された。
2012年, 北京
編集5回目の開催地は北京で2012年7月19日から20日まで開かれた。
2015年, ヨハネスブルグ
編集6回目の開催地は南アフリカ共和国最大の都市ヨハネスブルグで、2015年12月4日から5日まで開かれた。
2018年, 北京
編集7回目の開催地は北京で、2018年9月3日から4日まで開かれた。同会議はアフリカで台湾(中華民国)と唯一国交を結ぶエスワティニ(旧スワジランド)を除く53か国[4]の首脳とアフリカ連合委員長や国連事務総長[5]などが集まり、中国の習近平国家主席からは600億ドルの拠出と一部の国の債務免除や[6]、アフリカ待機軍への軍事援助[7]と積極的な国連平和維持活動や中国・アフリカ平和安全保障基金を新たに創設することが表明され[8]、2019年から2021までの行動計画が発表された[9]。
2021年, ダカール
編集関連項目
編集脚注
編集- ^ "The 1st Ministerial Conference", Sina.com, 26 October 2006, originally published by Xinhua News
- ^ “中国アフリカ協力フォーラムへの各種対策を推進―北京市”. Record China (2006年10月31日). 2018年7月31日閲覧。
- ^ “New AU headquarters shows partnership entering era of hope”. チャイナデイリー. (2014年4月29日) 2018年8月25日閲覧。
- ^ “中国、アフリカに6兆6000億円支援 対米けん制へ”. 日本経済新聞 (2018年9月3日). 2018年9月3日閲覧。
- ^ “FOCAC開幕式で習主席が基調演説”. 中国国際放送 (2018年9月4日). 2018年9月4日閲覧。
- ^ “China's Xi offers another $60 billion to Africa, but says no to 'vanity' projects”. ロイター (2018年9月5日). 2018年11月6日閲覧。
- ^ “Beijing Declaration-Toward an Even Stronger China-Africa Community with a Shared Future”. 中華人民共和国外交部 (2018年9月5日). 2018年9月29日閲覧。
- ^ “Xi says China to implement eight major initiatives with African countries”. 新華社 (2018年9月3日). 2018年9月3日閲覧。
- ^ “Forum on China-Africa Cooperation Beijing Action Plan (2019-2021)”. 中華人民共和国外交部 (2018年9月5日). 2018年9月29日閲覧。