上越ウイングマーケットセンター
上越ウイングマーケットセンター(じょうえつウイングマーケットセンター)は、新潟県上越市にあるパワーセンター型のショッピングセンター(SC)。平屋のショッピングセンターとしては当時国内最大級の施設および日本最初の本格的パワーセンターとして1994年(平成6年)7月29日にオープンした[2][3]。
上越ウイングマーケットセンター Joetsu Wing Market Center | |
---|---|
地図 | |
店舗概要 | |
所在地 |
〒943-0173 新潟県上越市富岡720-1 |
座標 | 北緯37度08分30秒 東経138度15分45秒 / 北緯37.14167度 東経138.26250度座標: 北緯37度08分30秒 東経138度15分45秒 / 北緯37.14167度 東経138.26250度 |
開業日 | 1994年7月29日 |
敷地面積 | 126,600 m²[1] |
駐車台数 | 1,700台[1] |
最寄駅 | 直江津駅・高田駅 |
最寄バス停 | 頸城自動車 「富岡中央」バス停 |
最寄IC |
北陸道・上越IC 上新バイパス・富岡IC |
外部リンク | http://www.jw-patio.com |
敷地面積約15ha、約70の販売店と24の飲食店からなる総店舗面積約37,000m2、駐車台数は1,700台[4]。
概要
編集砂利採取業の新進商事の主導により開発が進められ、敷地の中央に1,700台収容の駐車場、その周りを取り囲む形で独立した建物の店舗群という形で建設された[5]。上新バイパス沿いという立地で車で1時間圏の広域を集客対象としており、長野県や富山県の商業施設にも影響を与える形となった[5]。
安売りを重視したパワーセンター方式であり、当時国内ではウェルタ新宮(福岡県)、カウボーイ苫小牧店(北海道)など数件の例が出始めていたが[2]、当施設はカテゴリーキラーを集積させた本格的なパワーセンターとして流通業界から注目された[6]。
オープンは段階的に行われた。1994年7月29日の第1次オープンでは、カウボーイを核とする南側のエリアが開業[2][7]。同年9月には、地元専門店など43店からなる「パティオ」がオープン[8]。パティオは鉄骨二階建てのメーン棟など計5棟で構成されている[8]。同年10月には、ひらせいホームセンターの書籍・CD店、コメリのホームセンターおよびインテリア・装飾店「アテーナ」、管理会社ウイングの生活用品店「生活良品館」がオープン[9]。同じSC内にホームセンターが2店同時営業する珍しい形態となった[10]。同年11月26日にはウイングの直営スーパー「ダイナマート食良品館」、ラオックスのパソコン・家電店「EDSS」、水澤家具が運営する生活雑貨店「ABC」および家具店「水澤家具」がオープンし、これにて全面開業となった[9][11]。
全面開業を果たした上越ウイングは長野県や富山県からも客を集め、近県からの観光バスツアーの経由地として設定されるなど賑わいを見せたが[12]、1996年(平成8年)5月に上越ICを挟んだ北側に上越ショッピングセンター(現:イオン上越店)がオープンするなど周辺施設との競争が激化[6]。当初土日のみの営業だったカウボーイは同年4月からは毎日営業に切り替わった[6]。
デベロッパーの新進商事は、1996年(平成8年)12月には長岡市の長岡ニュータウン内にダイナマートやG・L・Oホンポ、ラオックスなどを核とする「長岡ウイング」をオープンさせる[13]など新たな出店も進めていたが、財務能力を省みない大規模な設備投資を続けたことなどが仇となり1998年(平成10年)に経営破綻した[14]。
ウイングマーケット自体の営業は続けられたが[14]、2009年(平成21年)にカウボーイと水澤家具が撤退[15][16]するなど店舗の変化が発生した。2004年(平成16年)にカウボーイ主導でオープンした入浴施設「上越の湯」も2010年(平成22年)に閉店し、その後経営者を変えて再開されるも2018年(平成30年)に再び閉店した[15]。
なお、2012年(平成24年)2月には競艇場外舟券売り場「オラレ上越」がパティオ内にオープン[17]。同年12月にはMEGAドン・キホーテが水澤家具跡にオープン[18]。2013年(平成25年)3月には県央地域(燕三条地域)で生産された食器、調理器具のアウトレット品販売店「ストックバスターズ」の2号店がオープンした[19]。
入居店舗
編集[いつ?]
交通アクセス
編集周辺
編集北側1 kmほどの場所にはイオン上越店があり、それに隣接してユニクロやケーズデンキ、ヤマダ電機など郊外型店舗が集積している。また、シネマコンプレックスのJMAX THEATER 上越もある。
脚注
編集- ^ a b “上越ウィングマーケットセンター”. パティオ. 2020年12月17日閲覧。
- ^ a b c “新潟・上越のパワーセンター 国内では最大級 まず40店が開業”. 日経流通新聞. (1994年7月28日). p. 19
- ^ 『上越市史 通史編6 現代』(2002年3月31日、上越市発行)566頁、年表27。
- ^ 『上越市史 通史編6 現代』(2002年3月31日、上越市発行)566頁。
- ^ a b “新業態パワーセンター 新潟・上越に最大級店舗”. 日本経済新聞. (1994年7月27日). p. 3
- ^ a b c “新潟、大型SC、接近戦で攻防―上越SC、衣料品戦略が的中、コスト体質に課題”. 日経流通新聞. (1996年5月14日). p. 27
- ^ “上越ウイング開業 早くも集客力に格差”. 日経流通新聞. (1994年8月2日). p. 8
- ^ a b “上越ウイング 専門店群「パティオ」あす開業”. 日本経済新聞. (1994年9月22日). p. 22 地方経済面 新潟
- ^ a b “「上越ウイング」26日全面開業”. 日経流通新聞. (1994年11月17日). p. 15
- ^ “上越ウイング 同一SCにホームセンター2つ”. 日本経済新聞. (1994年1月28日). p. 22 地方経済面 新潟
- ^ 『上越市史 通史編6 現代』(2002年3月31日、上越市発行)567頁。
- ^ “上越ウイング―客足順調、安さ薄れる(複合店舗新潮流)”. 日経流通新聞. (1995年5月23日). p. 9
- ^ “長岡ウイング(新潟県長岡市、パワーセンター)新業態店集積し付加価値”. 日経流通新聞. (1997年8月12日). p. 14
- ^ a b “「上越ウイング」の新進商事経営破たん、薄れる安売りの優位性”. 日経流通新聞. (1998年4月4日). p. 3
- ^ a b “「天然温泉 上越の湯」が閉店 新たな温浴施設の建設計画が浮上?”. 上越タウンジャーナル. (2018年9月2日)
- ^ “水澤家具が破産申請 上越は昨年末に閉店”. 上越タウンジャーナル. (2010年6月30日)
- ^ “場外舟券売り場「オラレ上越」 2月2日オープン”. 上越タウンジャーナル. (2012年1月27日)
- ^ “MEGAドンキ上越インター店14日9時にオープン”. 上越タウンジャーナル. (2012年12月8日)
- ^ “ストックバスターズ上越店 驚きの安さでOPEN”. 上越タウンジャーナル. (2013年2月28日)
- ^ “上越市内公共交通総合時刻表”. 上越市. 2020年12月17日閲覧。
関連項目
編集- エルマール - 同じく上越市内のショッピングセンター。
- 上越ショッピングセンター - 同じく上越市内のショッピングセンター。
- 上越モール - 同じく上越市内のショッピングセンター。