上級曹長(じょうきゅうそうちょう、英語Command Sergeant Major; CSM)とは、近代陸軍の上級下士官の階級の訳語、及び2000年代に自衛隊において准尉に代わり設置が検討されていた階級[1][2]。外国軍の最先任上級曹長 (陸軍および空軍)や最先任上等兵曹 (海軍)に相当する。

概要

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自衛隊では、小部隊での行動の重要性の増加に伴い、曹クラスの規律や士気の向上を目的に、俸給表の改訂と共に、本階級の設置が検討されていた[1]。諸外国では、最上位の下士官に対し、地位・称号として上級曹長の名称を与えているが、自衛隊では階級としての運用が考えられており、上級曹長の階級導入後は、原則熟練曹からの幹部昇任を廃止する方向で検討を進めていた。しかし、2017年3月現在において、この案は白紙に戻っている[3](上級曹長階級の施行時に准尉の階級にある者は上級曹長に変更となる)。

現段階で上級曹長という階級こそ存在しないものの、自衛隊の曹長という階級は、実質的に諸外国軍の上級曹長や海軍の上級上等兵曹に相当する。自衛隊には元々曹長という階級は設けられておらず、1曹が旧陸軍の曹長や旧海軍の上等兵曹相当であったため、自衛隊の曹長は、旧陸軍の曹長および旧海軍の上等兵曹のひとつ上の階級にあたるからである。

米軍の階級において、

が最先任上級曹長(海軍は最先任上等兵曹)と訳される。なお米陸軍における "Command Sergeant Major" は「部隊等最先任上級曹長」と訳される。陸上自衛隊の部隊に配置される上級曹長の略称はいずれもCSM(最先任上級曹長はCommand Sergeant Major、中隊先任上級曹長はCompany Sergeant Major)。

脚注

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関連項目

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外部リンク

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