上手出し投げ

相撲の決まり手

上手出し投げ(うわてだしなげ)とは、相撲決まり手の一つである。上手で相手の廻しを取り、肘で相手の差し手を殺し、廻しを取らないほうの足を引いて、相手を引きずるように自分の前方に投げる技[1]

この技は相手を地面に這わせて直接勝負を決めるために使われることもあれば、相手を引き摺って後ろを取ったり、あるいは廻しを切るなどして自分の有利な体勢に持ち込むために使われることもある。守りの相撲を取る際も掬い投げなどと併用して重宝される。現役力士では遠藤[2]などの技巧派が得意としている。

主な使い手

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引退した力士

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過去には、1981年1月場所の千秋楽に、関脇千代の富士横綱北の湖優勝決定戦で破って初優勝を決めた一番。最近では、2006年1月場所の千秋楽に、大関栃東が横綱朝青龍を破って3度目の優勝を決めた一番と、2007年5月場所の千秋楽に、大関白鵬が横綱朝青龍を破って全勝優勝を決め、第69代横綱への昇進を果たした一番が光る。

脚注

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  1. ^ 『大相撲ジャーナル』2017年7月号 p75
  2. ^ 相撲の決まり手の「基本技」と「投げ手」珍技を解説”. 【SPAIA】スパイア (2020年1月12日). 2020年11月16日閲覧。

関連項目

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