上原雅文
日本の倫理学者
上原 雅文(うえはら まさふみ、1958年 - )は、日本の倫理学者。専門は倫理学、日本倫理思想史。
人物情報 | |
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生誕 |
1958年(65 - 66歳) 日本・鳥取県[1] |
国籍 | 日本 |
出身校 |
茨城大学人文学部 東京大学大学院人文社会系研究科[2] |
学問 | |
研究分野 |
倫理学 日本倫理思想史 |
研究機関 |
東亜大学 神奈川大学 |
学位 | 博士(文学)(東京大学) |
学会 |
比較思想学会 日本思想史会 日本倫理学会 |
来歴
編集1958年鳥取県生まれ。1986年茨城大学人文学部人文学科哲学専攻、1999年東京大学人文社会系基礎文化研究専攻倫理学専門分野、東亜大学人間科学部教授を経て、現在は神奈川大学国際日本学部日本文化学科教授。神奈川大学人文学会所属。
主な研究
編集- 最澄の「山家学生式」における倫理思想 − 自己救済と他者救済の関係論[3]
- 日本における神仏関係思想をめぐる倫理学的基礎研究 - 神・仏概念の原理的解明
- 2014年から神奈川大学人文学会の共同研究グループ『自然観の東西比較』で活動。
日本で長い歴史の中で展開してきた自然観を「自然」「超越観念」「人間」という三項の体系の中で哲学としてとらえなおす研究をしている。 論文(上原雅文 2016)で、『日本書紀』『風土記』などの文献に光る神、邪神(あしきかみ)、荒ぶる神などの自然への畏怖の対象となる神が登場すると指摘し、岩・草木のわき上がるような(「彿騰わきあがる」)威力を持った存在の様態が「神」「邪神」と表現され、意味づけを逸脱した不可思議な「もの」の様態が「神」と捉えられており(古語「もののけ」の「もの」に近い)、人々は意味づけられた自然物の背後に意味づけ以前の「もの」を想定し、それを「神」と名付けたのであろうと推察している[4]。
主な著書
編集- 『最澄再考 - 日本仏教の光源』(ぺりかん社)2004.10
論文
編集- 「日本の自然観の変遷(その一) - 原初神道における -」(神奈川大学人文学会論文)
脚注
編集- ^ 神大の先生.
- ^ researchmap.
- ^ 上原雅文『最澄の「山家学生式」における倫理思想 : 自己救済と他者救済の関係論』東京大学〈博士(文学) 甲第13932号〉、1999年。doi:10.11501/3162448。 NAID 500000183327 。
- ^ 上原雅文「日本の自然観の変遷(その1)原初神道における」(PDF)『人文研究』第190号、横浜 : 神奈川大学人文学会、2016年、63-93頁、CRID 1520853832316480000、ISSN 02877074。
外部リンク
編集- 上原雅文 - researchmap
- 上原雅文 - J-GLOBAL
- KAKEN 上原雅文
- CiNii
- 研究者情報 - 神奈川大学
- 国際日本学部 日本文化学科 上原雅文教授 - 神大の先生