三遊亭萬橘 (4代目)
日本の落語家、四代目三遊亭萬橘
四代目 三遊亭 萬橘(さんゆうてい まんきつ、1979年1月20日 - )は、愛知県豊川市出身の落語家。五代目円楽一門会所属。本名:中村 彰伸。出囃子は『小鍛冶』。
四代目 | |
三遊亭萬橘定紋「高崎扇」 | |
本名 | |
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生年月日 | 1979年1月20日(45歳) |
出身地 | 日本・愛知県 |
師匠 | 六代目三遊亭圓橘 |
弟子 | 三遊亭萬丸 三遊亭萬次郎 |
名跡 | 1. 三遊亭橘つき (2003年 - 2006年) 2. 三遊亭きつつき (2006年 - 2013年) 3. 四代目三遊亭萬橘 (2013年 - ) |
出囃子 | 小鍛冶 |
活動期間 | 2003年 - |
活動内容 | 落語家 |
所属 | 円楽一門会 →五代目円楽一門会 |
公式サイト | 四代目 三遊亭萬橘公式サイト |
受賞歴 | |
2007年 さがみはら若手落語家選手権 優勝 2009年 伝統芸能祭りグランドチャンピオン大会 グランプリ 2012年 読売杯争奪 激突!二ツ目バトル 優勝 2014年 花形演芸大賞 銀賞 2015年 花形演芸大賞 金賞 2016年 花形演芸大賞 金賞 2017年 彩の国落語大賞 2017年 花形演芸大賞 金賞 2018年 花形演芸大賞 金賞 | |
来歴・人物
編集愛知県豊川市(旧 宝飯郡 一宮町)出身。家族は父親(市の職員)・母・姉[1]。豊川市立一宮西部小学校、豊川市立一宮中学校、愛知県立国府高等学校を卒業[2]。法政大学で落語と出会い、同大学文学部を5年で中退後、六代目三遊亭圓橘に入門する[2]。圓橘が最初に会った時の印象は「猫背で出っ歯、いやだなと思ったが、気迫が尋常でなく(弟子入りを)断れなかった」[3]。人呼んで「オペラ座の怪人」ならぬ「落語の怪人」。
趣味はボクシング観戦、読書、動物園[4]。
チラシや手ぬぐいなどに使っているキャラクターのきつつきは、デザイナーの坂崎千春のデザインによるもの[5]。
2017年11月以降、三遊亭兼好・三遊亭王楽と共に落語芸術協会の新宿末廣亭の定席に交互枠で常時出演している他、同協会の興行にゲストなどでも度々顔付けされている。
2020年3月30日、新型コロナウイルスの影響による時間短縮により、この日14時で公演を終了させた新宿末廣亭の定席において円楽一門会所属でありながら急遽トリをとった。演目は「火焔太鼓」、観客は2名であった[6][7]。
義太夫を竹本綾之助(4代目)に師事[1]。
2023年現在、落語高座のWeb配信は原則拒否している。フリートーク・まくらなどの配信、またテレビ・ラジオは高座放送の実績がある。
経歴
編集- 2003年7月 - 6代目三遊亭圓橘に入門。前座名:橘つき[8]
- 2006年10月 - きつつきに改名し二ツ目昇進
- 2007年3月 - 「第6回さがみはら若手落語家選手権」 優勝[8]
- 2009年2月 - 「第6回伝統芸能祭り グランドチャンピオン大会」 グランプリ受賞
- 2012年10月 - 「読売杯争奪 激突!二ツ目バトル」優勝
- 2013年3月1日 - 真打に昇進し、四代目三遊亭萬橘を襲名
- 2014年6月 - 国立演芸場主催 「平成25年度 花形演芸大賞」銀賞受賞
- 2015年6月 - 国立演芸場主催 「平成26年度 花形演芸大賞」金賞受賞
- 2016年6月 - 国立演芸場主催 「平成27年度 花形演芸大賞」金賞受賞
- 2017年3月 - 「平成28年度 彩の国落語大賞」受賞
- 2017年6月 - 国立演芸場主催 「平成28年度 花形演芸大賞」金賞受賞
- 2018年6月 - 国立演芸場主催 「平成29年度 花形演芸大賞」金賞受賞
- 2019年4月 - 林家たけ平と、谷中商店街「夕焼けだんだん」下に、寄席「にっぽり館」をオープンさせる。
- 2022年2月 - 再開発のため「にっぽり館」をいったん閉館。
- 2023年5月 - 「にっぽり館」を上野桜木に再オープン。
著作
編集- 『落語家 - 五代目円楽一門会生態録二〇一三』 ワイズ出版、2013年 ISBN 9784898302644
メディア出演
編集テレビ番組
編集- 大岡越前 第5話「お奉行様の荒療治」(2013年6月8日、NHK BSプレミアム) - 職人 役
- 演芸図鑑(NHK総合)
ラジオ
編集- 小痴楽の楽屋ぞめき(2023年4月16日、NHKラジオ第一) - ゲスト
配信番組
編集- 新ニッポンの話芸 ポッドキャスト - (2012年7月 - 2023年8月)- youtubeページには「殿堂入り」と表記されている。
- 三遊亭萬橘の萬客萬来(2024年1月 - )後援会制作。*radiotalk、spotify、podcastなどで配信
弟子
編集二ツ目
編集出典
編集- ^ a b 豊川市企画部元気なとよかわ発信課 (2024年11月26日). “ありのままの自分を受け入れてくれた落語の世界観”. ひとのわ、とよかわ。. 豊川市. 2024年12月1日閲覧。
- ^ a b “落語家 三遊亭 萬橘さん(広報とよかわ 2015年10月号)”. 2015年12月31日閲覧。
- ^ 落語ファン倶楽部別冊 東西全落語家一門名鑑. 白夜書房. (2014-4-5). p. 118. ISBN 9784864940177
- ^ 四代目 三遊亭萬橘 (2013年3月1日). 落語家 五代目円楽一門会生態録二〇一三. ワイズ出版. p. 486
- ^ hide (2013年3月1日). “坂崎千春ペディア きつつき”. IDLEWILD ペンギンのいる生活. FC2 blog. 2019年2月20日閲覧。
- ^ 玉川太福(@tamagawadaifuku) (2020年3月30日). “末広亭、急遽「14時で終演」とお達しありッ”. twitter. 2020年5月7日閲覧。
- ^ 新ニッポンの話芸 ポッドキャスト (2020年4月3日). “新ニッポンの話芸 ポッドキャスト 第389回 【コロナウイルスその後】”. youtube. 2020年11月1日閲覧。
- ^ a b 広瀬和生 『噺家のはなし』小学館、2012年、158-160頁
関連項目
編集外部リンク
編集- 四代目 三遊亭萬橘公式サイト
- にっぽり館 落語演芸茶屋
- 新ニッポンの話芸 ポッドキャスト - YouTubeチャンネル
- 三遊亭萬橘後援会事務局【公式】 (@mkkouenkai2023) - X(旧Twitter)
- 三遊亭萬橘インタビュー - 落語de九州
- 星企画