三浦瑞樹
三浦 瑞樹(みうら みずき、1999年9月2日 - )は、神奈川県大和市出身のプロ野球選手(投手・育成選手)。左投右打。中日ドラゴンズ所属。
中日ドラゴンズ #204 | |
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基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 神奈川県大和市 |
生年月日 | 1999年9月2日(25歳) |
身長 体重 |
174 cm 76 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 左投右打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2021年 育成選手ドラフト4位 |
初出場 | 2024年8月12日 |
年俸 | 400万円(2024年)[1] |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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派遣歴 | |
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この表について
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経歴
編集プロ入り前
編集本来右利きであるが、4歳上の兄が右投げで野球をやっており、末っ子の瑞樹は左投げの方が面白いと考えた父によって左利き用のグローブを与えられ、幼稚園の頃から左投げで野球をするようになる[2]。小学校時代は大和中央クラブ、中学校時代は横浜瀬谷ボーイズでプレー[3]。高校は地元を離れ、岩手の盛岡大学附属高校に進学し、1年春からベンチ入り[4]。2年の夏に甲子園に初出場し、3年春、秋と3季連続で甲子園のマウンドに上がった[3]。3年時の第89回選抜高等学校野球大会では、智辯学園戦で完投勝利し同校を初の甲子園ベスト8に導き[5]、続く第99回全国高等学校野球選手権大会も春夏連続のベスト8入りに貢献した[2]。その後、東北福祉大学に進学すると1年春から活躍し、全日本大学野球選手権にも出場[3]。侍ジャパン大学代表候補に選出される[6]。4年春の仙台六大学リーグでは20回を投げ無失点に抑える好投を見せ[7]、最優秀投手賞を受賞した[8]。高校・大学の同期に大里昂生[9]、大学の同期に椋木蓮、大竹風雅、1学年先輩に山野太一、元山飛優、2学年先輩に津森宥紀、八木彬がいる[10][11]。
2021年10月11日、プロ野球ドラフト会議において、福岡ソフトバンクホークスから育成選手ドラフト4位で指名される[12]。11月15日、支度金300万円、年俸400万円で入団に合意し[13]、12月11日、PayPayドームで開催された「ファンフェスティバル2021」の中で入団発表会見が行われた[14]。
ソフトバンク時代
編集2022年、二軍公式戦で11試合に登板し52回を投げ、4勝0敗、防御率2.60[15]、三軍では19試合の登板で72回を投げ、3勝4敗2セーブ、防御率3.50を記録する[16]。シーズンオフの11月中旬から12月18日までオーストラリアン・ベースボールリーグに風間球打とともに派遣され、4試合に先発登板して防御率は2点台だった[17]。
2023年、二軍公式戦で5試合の登板で20回を投げ、0勝3敗、防御率6.30[18]、三軍・四軍戦では22試合の登板で112回2/3を投げ、5勝0敗、防御率2.56を記録する[19]。シーズンオフの12月に球団から「ドライブライン・ベースボール」に派遣され、渡米しトレーニングを受ける[20]。
2024年、7月24日に支配下登録されたことが発表された[21]。背番号は42[22]。このシーズンのウエスタン・リーグでは最優秀防御率(1.60)のタイトルを獲得[23]。一軍には5試合に登板していずれも無失点に抑えたものの、オフに戦力外通告を受けた[24]。球団は育成再契約を提示していたが、本人は「いろんな人に話を聞いて決めたい」と一旦保留する考えを示し[25]、最終的には調査を進めていた中日ドラゴンズからの獲得オファーがあったこともあり、育成再契約を拒否[26]。
中日時代
編集2024年11月29日に中日ドラゴンズと育成契約を結んだことが発表された[27]。背番号は204。
詳細情報
編集年度別投手成績
編集年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
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2024 | ソフトバンク | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | 22 | 5.0 | 4 | 0 | 3 | 0 | 2 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.00 | 1.40 |
通算:1年 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | 22 | 5.0 | 4 | 0 | 3 | 0 | 2 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.00 | 1.40 |
- 2024年度シーズン終了時
年度別守備成績
編集年 度 |
球 団 |
投手 | |||||
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試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2024 | ソフトバンク | 5 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1.000 |
通算 | 5 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1.000 |
- 2024年度シーズン終了時
記録
編集- 初記録
- 初登板:2024年8月12日、対東北楽天ゴールデンイーグルス18回戦(みずほPayPayドーム福岡)、9回表に4番手で救援登板・完了、1回無失点[28]
- 初奪三振:2024年8月14日、対埼玉西武ライオンズ19回戦(ベルーナドーム)、8回裏に山村崇嘉から見逃し三振
背番号
編集- 140(2022年 - 2024年7月23日)
- 42(2024年7月24日 - 同年終了)
- 204(2025年 - )
登場曲
編集- 「Battle Scars」Lupe Fiasco & Guy Sebastian(2022年 - )
- 「君が居れば」朝倉未来(2022年 - )
脚注
編集出典
編集- ^ 「福岡ソフトバンクホークス 契約更改 - プロ野球」『スポーツナビ』。2024年2月23日閲覧。
- ^ a b 「盛岡大付・三浦瑞は東北福祉大 みちのく球児の進路」『日刊スポーツ』2018年2月15日。2022年5月15日閲覧。
- ^ a b c 「瀬谷ゆかり2選手に指名」『タウンニュース』2021年10月28日。2022年5月15日閲覧。
- ^ 「盛岡大付のエース左腕・三浦瑞樹が東北福祉大へ進学」『日刊スポーツ』2017年9月16日。2022年5月15日閲覧。
- ^ 「盛岡大付 甲子園初8強!背番10三浦瑞は昨年王者相手に高校初完投」『スポニチアネックス』2017年3月26日。2022年5月15日閲覧。
- ^ 「椋木、三浦が侍ジャパン大学代表候補に選出」『東北福祉大学』2020年11月17日。2022年5月15日閲覧。
- ^ 「異例づくしの大学野球選手権。ドラフト戦線をにぎわす「左投手」と「右の強打者」に注目」『web Sportiva』2021年6月7日。2022年5月15日閲覧。
- ^ 「仙台六大学リーグの表彰選手が発表 あの甲子園左腕が最優秀投手賞に輝く」『スポニチアネックス』2021年5月31日。2022年5月15日閲覧。
- ^ 「東北福祉大 ソフトバンク育成4位の三浦瑞樹とオリックス育成3位の大里昂生「まずは支配下選手目指す」」『スポーツ報知』2021年11月25日。2022年5月15日閲覧。
- ^ 「東北福祉大・椋木蓮「1年目から活躍」三浦瑞樹「小3からの夢」プロへ思い」『日刊スポーツ』2021年10月9日。2022年5月15日閲覧。
- ^ 「ソフトバンク・ドラ5大竹 フォークの手本「憧れ」千賀から学ぶ 育成4位三浦は「まず支配下に」」『スポニチアネックス』2021年10月16日。2022年5月15日閲覧。
- ^ 「【ドラフト】ソフトバンク育成4位東北福祉大・三浦瑞樹「選ばれないかと」」『日刊スポーツ』2021年10月11日。2022年5月15日閲覧。
- ^ 「東北福祉大の三浦瑞樹投手と入団合意 育成4位」『西日本スポーツ』2021年11月15日。2021年11月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月15日閲覧。
- ^ 「2021/12/11(土) 選手 新入団会見レポート。1位風間投手は「背番号1」」『福岡ソフトバンクホークスオフィシャルサイト』2021年12月11日。2023年12月24日閲覧。
- ^ 「2022年度 福岡ソフトバンクホークス 個人投手成績(ウエスタン・リーグ)」『NPB.jp 日本野球機構』。2023年12月24日閲覧。
- ^ 「3軍選手成績 非公式戦個人成績 投手成績 2022/11/7(月)現在」『福岡ソフトバンクホークス オフィシャルサイト』。2022年11月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月24日閲覧。
- ^ 「ソフトB・三浦 オーストラリアのウインターリーグ参戦で成長 支配下へ「育成の全員抜く」」『スポニチ Sponichi Annex』スポーツニッポン新聞社、2023年1月17日。2023年12月24日閲覧。
- ^ 「2023年度 福岡ソフトバンクホークス 個人投手成績(ウエスタン・リーグ)」『NPB.jp 日本野球機構』。2023年12月24日閲覧。
- ^ 「ファーム非公式戦個人成績 投手 ※2023/11/6時点」『福岡ソフトバンクホークスオフィシャルサイト』2023年11月6日。2023年12月24日閲覧。
- ^ 「Sports otto! ソフトバンク育成の三浦瑞樹がドライブラインへ 球団派遣 最先端トレーニングで進化へ」『西日本スポーツ』西日本新聞社、2023年11月20日。2023年12月24日閲覧。
- ^ 「【ソフトバンク】育成4選手の支配下登録を発表 中村亮太、三浦瑞樹、前田純、石塚綜一郎」『日刊スポーツ』2024年7月24日。2024年8月31日閲覧。
- ^ 「育成4選手の支配下選手契約について」『福岡ソフトバンクホークス』2024年7月24日。2024年8月31日閲覧。
- ^ 2024年度 ウエスタン・リーグ リーダーズ(投手部門) NPB (2024年10月24日閲覧)
- ^ 「来季契約について」『福岡ソフトバンクホークス』2024年11月4日。2024年11月4日閲覧。
- ^ 佐藤究「【ソフトバンク】三浦瑞樹に戦力外「なんで、俺?」心境複雑 7月に育成から支配下昇格果たすも」『日刊スポーツ』2024年11月4日。2024年11月4日閲覧。
- ^ 「ソフトバンク戦力外の三浦瑞樹、中日が育成で獲得へ」『西スポWEB OTTO!』2024年11月19日。2024年11月29日閲覧。
- ^ 「中日、ソフトバンク構想外の三浦瑞樹と育成契約 今季2軍で最優秀防御率の左腕」『中日スポーツ』2024年11月29日。2024年11月29日閲覧。
- ^ 「【ソフトバンク】山川穂高、6人目のパ複数球団4試合連続弾 7カード連続勝ち越し 三浦瑞樹プロ初登板」『スポーツ報知』2024年8月12日。2024年8月12日閲覧。
- ^ 「チーム情報 球場使用曲一覧」『福岡ソフトバンクホークスオフィシャルサイト』。2023年12月24日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- 個人年度別成績 三浦瑞樹 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)
- 42 三浦 瑞樹 選手名鑑2024 - 福岡ソフトバンクホークス オフィシャルサイト
- 選手情報 - 週刊ベースボールONLINE
- 三浦瑞樹 (@mizuki_mi42) - Instagram