三宅直子
略歴
編集主婦ライターとして知られる。主婦業の傍らに独学でシナリオを学び、NHK懸賞テレビドラマ『芽吹く頃』で佳作入選を果たす。その後、シナリオ作家協会研修科修了後に石森史郎に師事。1970年に『いたずら天使チッポちゃん』 でデビューを飾る。代表作に『ケンちゃんシリーズ』、『あばれはっちゃく』、『樫の木モック』、『キャプテン翼』、『さわやか3組』など。現在は日本シナリオ作家協会の会員で、同協会のシナリオの通信講座の講師を務めている[2]。
平成以降はアニメ脚本の仕事が減ったため、地方の舞台脚本の公募に投稿を重ね、北海道ローカルのテレビドラマや児童劇などを手がけた。2012年に母と夫を亡くしてからは小説に挑戦をはじめ、母をモデルとした『天晴れ オコちゃん』で第2回かつしか文学賞大賞を受賞。2016年、『南天絵羽織』で第33回さきがけ文学賞選奨を受賞した[3]。
作品リスト
編集テレビアニメ
編集- いたずら天使チッポちゃん(1970年)
- いなかっぺ大将(1970年 - 1972年)
- 樫の木モック(1972年)
- けろっこデメタン(1973年)
- 新造人間キャシャーン(1973年 - 1974年)
- てんとう虫の歌(1974年 - 1976年)
- ブロッカー軍団マシーンブラスター(1976年 - 1977年)
- 風船少女テンプルちゃん(1977年 - 1978年)
- 魔女っ子チックル(1978年 - 1979年)
- おじゃまんが山田くん(1980年 - 1982年)
- タイムパトロール隊オタスケマン(1980年 - 1981年)
- ほえろブンブン(1980年 - 1981年)
- 森の陽気な小人たちベルフィーとリルビット(1980年)
- ハニーハニーのすてきな冒険(1981年 - 1982年)
- ヤットデタマン(1981年 - 1982年)
- 逆転イッパツマン(1982年 - 1983年)
- フクちゃん(1982年-1984年、脚本)
- ときめきトゥナイト(1982年 - 1983年)
- コアラボーイ コッキィ(1984年 - 1985年)
- キャプテン翼(1983年 - 1986年)
- 魔法のアイドルパステルユーミ(1986年)
- ハーイあっこです(1988年 - 1989年)
- ちびまる子ちゃん(1990年 - 1992年)
- 楽しいムーミン一家(1990年 - 1991年)
- ママは小学四年生(1992年)
- 少年アシベ2(1992年 - 1993年)
- ポコニャン(1993年 - 1996年)
テレビドラマ
編集- ママはライバル(1972年 - 1973年)
- ぼくは叔父さん(1973年 - 1974年)
- ニセモノご両親(1974年)
- ケンにいちゃん (1974年 - 1975年)
- おそば屋ケンちゃん (1975年 - 1976年)
- スポーツケンちゃん (1978年 - 1979年)
- カレー屋ケンちゃん (1979年 - 1980年)
- あばれはっちゃく(1979年 - 1985年)
- チャコとケンちゃん(1982年)
- さわやか3組(1987年 - 2009年)
特撮
編集- がんばれ!!ロボコン(1974年 - 1977年)
- ロボット110番(1977年)
著書
編集- 『エプロン作家奮戦記―主婦からプロライターへ』(1979)
- 『あなたも書けるシナリオ術』(1998) ISBN 978-4480690326
脚注
編集- ^ 『日本音声製作者名鑑2007』、287頁、小学館、2007年、ISBN 978-4095263021
- ^ 『あなたも書けるシナリオ術』より
- ^ 三宅直子さん「南天絵羽織」 新たな挑戦いとわず