三セレン化二アンチモン
三セレン化二アンチモン(Antimony triselenide)は、Sb2Se3という化学式で表される化合物である。斜方晶系結晶となる硫酸塩鉱物のセレン輝安鉱として存在する。この化合物の中のアンチモンの酸化数は+3、セレンの酸化数は-2であるが、実際は、結合はかなり共有結合性が高いため、この鉱物及び関連鉱物は黒色を呈し、半導体性を持つ。
三セレン化二アンチモン | |
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別称 antimonselite selenoxyantimony | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 1315-05-5 |
PubChem | 6391662 |
ChemSpider | 11483776 |
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特性 | |
化学式 | Sb2Se3 |
モル質量 | 480.4 g/mol |
外観 | 黒色結晶 |
密度 | 5.81 g/cm3(固体) |
融点 |
611 °C |
構造 | |
結晶構造 | 斜方晶, oP20, SpaceGroup = Pnma, No. 62 |
関連する物質 | |
その他の陰イオン | 三酸化二アンチモン, 三硫化二アンチモン, 三テルル化二アンチモン |
その他の陽イオン | 三セレン化二ヒ素, 三セレン化二ビスマス |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
アンチモンとセレンの反応で形成される可能性がある。