七宮 涬三(しちのみや けいぞう、1928年5月11日[1] - 2011年2月16日)は、日本の歴史学者作家実業家富士大学名誉教授。

主に平安時代末期から戦国時代にかけての氏族に関する著書や、岩手県の政治家や経済人に関する著作が多い。

経歴

編集

東京府生まれ。岩手大学教育学部卒業。岩手日報社東京支社編集部長、みちのくコカ・コーラボトリング取締役などを経て富士大学教授、1999年定年、名誉教授。日本中世史以外の著書に、『晩年の石川啄木』『岩手県人』『岩手宰相論』など、岩手県に関する著書も多数。

2011年、急性肺炎により死去。享年82。

著書

編集
  • 『岩手県人 日本人国記』新人物往来社 1975
  • 『みちのく蘭学事始 大槻玄沢とその時代』(新人物往来社、1977年
  • 『岩手宰相論 日本を動かした岩手県人 新人物往来社 1981
  • 『みちのく太平記 あらえびす征京始末』津軽書房 1981
  • 『岩手人物論』熊谷印刷出版部 1984
  • 『晩年の石川啄木第三文明社レグルス文庫、1987
  • 『陸奥南部一族』新人物往来社 1987
  • 『津軽秋田安東一族』(新人物往来社、1989年
  • 『みちのく人びとの風景』岩手日報社 1996
  • 『常陸・秋田佐竹一族』新人物往来社 2001
  • 『下総・奥州相馬一族』[2](新人物往来社、2003年
  • 『下野 小山・結城一族』(新人物往来社、2005年)
  • 『陸奥・出羽斯波・最上一族』(新人物往来社、2005年
  • 『下野・宇都宮一族』(新人物往来社、2006年
  • 『三浦・会津蘆名一族』新人物往来社 2007
  • 『織田水軍・九鬼一族』新人物往来社 2008

共編著

編集
  • 『元総理鈴木善幸激動の日本政治を語る 戦後40年の検証』岩手放送 1992
  • 『藤原四代のすべて』編 新人物往来社 1993
  • 米内光政のすべて』編 新人物往来社 1994
  • 『人生は戦い ひた走りに走り続ける戦いの人間学』中村功共著 IBC岩手放送編 高木書房 1997
  • 『元参議院議員小川仁一・売上税反対で男を上げた』IBC岩手放送 1998
  • 『関東管領・上杉一族』編 新人物往来社 2002
  • 『岩手県の不思議事典』金野靜一,駒井健共編 新人物往来社 2003

脚注

編集
  1. ^ 『現代物故者事典2009~2011』(日外アソシエーツ、2012年)p.292
  2. ^ 福島県立図書館 福島県関係書誌の紹介