一本〆
一本〆(いっぽんじめ)は、日本のイネの品種名および銘柄名。新潟県の早生酒米品種である[1][2]。
一本〆 | |
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属 | イネ属 Oryza |
種 | イネ O. sativa |
交配 | 豊盃 × 五百万石 |
亜種 | ジャポニカ O. s. subsp. japonica |
品種 | 一本〆 |
開発 | 新潟県農業試験場 |
概要
編集「五百万石」の強稈化と耐冷性の強化を目指して育成された[3]。短稈で耐倒伏性はやや強い[3]。「五百万石」と比べて初期吸水率が高いため、酒造特性は「五百万石」に勝るとされる[3]。
1981年、新潟県農業試験場(新潟県農業総合研究所 作物研究センター)で、酒米新品種として「豊盃」と「五百万石」を人工交配。1988年、系統名「新潟酒28号」。1993年、奨励品種に採用[4]。2001年、高知県の早生酒造好適米「風鳴子」の交配品種[5][6]。2007年、石川門(石川酒52号:新潟酒28号の交配品種)が品種登録申請[7][8][9][10]。品種名は、さわやかできりっとした新潟の清酒に向いた酒米を意味するとされる[3]。
- 交配系譜
豊盃[11] | 五百万石 | ||||||||||||||||||
一本〆(新潟酒28号) | |||||||||||||||||||
脚注
編集- ^ “佐渡における「一本〆」の酒造適性を高める施肥法”. 農業総合研究所 佐渡農業技術センター新潟県醸造試験場. 2018年3月10日閲覧。
- ^ “30年以降の新潟米生産の方向性(新潟米基本戦略)について” (PDF). 2018年3月9日閲覧。
- ^ a b c d 副島 2017, p. 12.
- ^ “一本〆【イッポンジメ】(食用作物)”. 品種登録データベース. 2018年3月10日閲覧。
- ^ “早生酒造好適米「風鳴子」の育成および奨励品種採用”. 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター. 2018年3月10日閲覧。
- ^ “風鳴子【カゼナルコ】(食用作物)”. 品種登録データベース. 2018年3月10日閲覧。
- ^ “石川門(石川酒52号)〈酒米の系譜・石川県〉”. 酒米の系譜. 2018年3月10日閲覧。
- ^ “酒米石川門 石川の酒米石川門を使った日本酒「石川門」の紹介サイト”. 酒米石川門の会. 2018年3月10日閲覧。
- ^ “吟醸酒向け水稲新品種「石川酒52号」の育成” (PDF). 石川農研・育種栽培研究部・育種グループ. 2018年3月10日閲覧。
- ^ “酒米新品種「石川酒52 号」の育成” (PDF). 農業総合研究センター. 2018年3月10日閲覧。
- ^ “豊盃(ほうはい)”. コトバンク. 2018年3月10日閲覧。
参考文献
編集- 副島, 顕子『酒米ハンドブック』(改訂版)文一総合出版、2017年7月31日。ISBN 9784829981535。