ヴワディスワフ・レイモント
ポーランドの小説家
ヴワディスワフ・スタニスワフ・レイモント(Władysław Stanisław Reymont、1867年5月7日 - 1925年12月5日)はポーランドの小説家。1924年度ノーベル文学賞受賞。
Władysław Reymont ヴワディスワフ・レイモント | |
---|---|
誕生 |
スタニスワフ・ヴワディスワフ・レイメント Stanisław Władysław Rejment 1867年5月7日 ポーランド立憲王国 ウッチ県 |
死没 |
1925年12月5日 (58歳没) ポーランド ワルシャワ |
国籍 | ポーランド |
主な受賞歴 | ノーベル文学賞(1924) |
署名 | |
ウィキポータル 文学 |
|
人物
編集ポーランドのコビェレ・ヴィェルキェ (en) の農村でオルガン弾きの息子として生まれた。幼少より演劇に熱中し、定職につくことなくポーランド中を放浪した。1895年に発表したルポタージュ『ヤスナ・グラへの巡礼』で自身の持つ文学的才能を評価され、小説家としての地位を確立する。
四季折々のポーランド農民の生活をつぶさに描いた作品『農民』で国内だけでなく国際的な評価も得て、1924年、ノーベル文学賞を受賞した。
現在、ポーランドのウッチには、彼にちなんだ「ウッチ・ヴワディスワフ・レイモント空港」という名の空港がある。
主な作品
編集- 『出会い』(1879年)
- 『ヤスナ・グラへの巡礼』 (pl) (1895年)
- 『喜劇女優』 (pl) (1896年)
- 『酵母』(1897年)
- 『約束の地』 (en) (1899年)
- 『農民』 (en) (1902年-1909年)
- 加藤朝鳥 [訳]『農民 第1-4』春秋社。(1925年-1926年)
- ―――― [訳]『第1 秋』春秋社〈農民〉、1925年。[1][2][3]
- ―――― [訳]『第2 冬』春秋社〈農民〉、1925年。[4][5]
- ―――― [訳]『第3 春』春秋社〈農民〉。[5][6]
- ―――― [訳]『第4 夏』春秋社〈農民〉、1926年。[5][7]
- 歴史三部作(1913年 - 1918年)
- 上田行夫 [訳]『阿片窟にて』紅玉堂書店〈大衆文庫 (文芸 1)〉、1930年。[14]
- 「最後のひとり, 奈落の底, 秋の夜, 阿片窟」『第11 祖国に告ぐ 悲しみの家』今日の問題社〈ノーベル賞文学叢書〉、1941年。[14]
- 「最後のひとり, 奈落の底, 秋の夜, 阿片窟」『ノーベル賞文学叢書』11号(復刻版)、東京 : 本の友社、2005年12月。 - 初版は今日の問題社刊(1941年)。[15]
- 日本児童文芸家協会 [編]、帆足次郎 [絵]「強情な子 レイモント(ポーランド)一九二四年」『美しいたましいの歌』東西文明社〈少年少女のための世界ノーベル賞文庫 ; 1(文学賞編 上)〉、1956年、197頁。[16]
- 丸山義二「読書案内 戦歿農民兵士の手紙とレイモントの農民」『農業世界』第56巻第10号、博友社、19611-1、230頁。[17]
- 「レイモント」『クヌート・ハムスン.アナトール・フランス.ヴワディスワフ=スタンスワフ・レイモント』主婦の友社〈ノーベル賞文学全集 (4)〉、1971年。[18]
- 金子佳代 [訳]、関口時正 [訳]「春・二題」『ポーランド文学の贈りもの』恒文社、1990年1月。
- ヴワデァスワフ・レイモント [原作]; アンジェイ・ワイダ [監督・脚本]; ダニエル・オルブルィフスキ [ほか出演]『約束の土地 [Ziemia obiecana]』紀伊國屋書店、2011年9月。
脚注
編集- ^ ―――― [訳]『第1 秋』春秋社〈農民〉 。2018年4月10日閲覧。 - デジタル版(国立国会図書館/図書館送信参加館内公開)
- ^ ―――― [訳]『第1 秋』三笠書房〈農民〉、1939年 。2018年4月10日閲覧。 - デジタル版(国立国会図書館/図書館送信参加館内公開)
- ^ 新居格 [訳]『農民 第1部』文学社、1945年 。2018年4月10日閲覧。 - デジタル版(国立国会図書館/図書館送信参加館内公開)
- ^ ―――― [訳]『第2 冬』春秋社〈農民〉、1925年 。2018年4月10日閲覧。 - デジタル版(国立国会図書館/図書館送信参加館内公開)
- ^ a b c 冊子体、3冊 - ―――― [訳]『第2-4部』三笠書房〈農民〉、1939年。
- ^ ―――― [訳]『第3 舂』春秋社〈農民〉 。2018年4月10日閲覧。 - デジタル版(国立国会図書館/図書館送信参加館内公開)
- ^ ―――― [訳]『第4 夏』春秋社〈農民〉、1926年 。2018年4月10日閲覧。 - デジタル版(国立国会図書館/図書館送信参加館内公開)
- ^ 和田伝 [訳]「世界田園文学 : 名作選集 298」、文教書院、1927年、2018年4月10日閲覧。 - デジタル版(国立国会図書館/図書館送信参加館内公開)
- ^ 男沢 淳「レイモント「農民」――世界の農民文学作品 -2-」『農民文学』4 (通号)、農民文化協会、1951年12月、50-51頁、2018年4月10日閲覧。 - デジタル版(国立国会図書館/図書館送信参加館内公開)
- ^ 柏木智二「海外の文学 レイモント『農民』(上)」 - 国立国会図書館内/図書館送信のデジタル資料
- ^ 柏木智二「海外の文学 レイモント『農民』(中)」 - 国立国会図書館内/図書館送信のデジタル資料
- ^ 柏木智二「海外の文学 レイモント『農民』(下)」 - 国立国会図書館内/図書館送信のデジタル資料
- ^ 根岸 謙「レイモント」『ポーランド事情』博文館〈博文館時局叢書 (第1輯)〉、1940年。
- ^ a b c d デジタル版(国立国会図書館/図書館送信参加館内公開) - 「最後のひとり, 奈落の底, 秋の夜, 阿片窟」『第11 祖国に告ぐ 悲しみの家』今日の問題社〈ノーベル賞文学叢書〉、1941年 。2018年4月10日閲覧。 第11巻掲載の一覧
- 「レイモント」馬場清彦 [筆] p.1
- 「祖國に急ぐ」三宅史平 [訳] p.3
- 「最後のひとり」―――― [訳] p.31
- 「奈落の底」―――― [訳] p.51
- 「秋の夜」―――― [訳] p.67
- 「阿片窟」馬場清彦 [訳] p.85
- ^ 本の友社版復刻『ノーベル賞文学叢書』11巻掲載のレイモント作品一覧。
- 「祖国に告ぐ」三宅史平 [訳]
- 「最後のひとり」―――― [訳]
- 「奈落の底」―――― [訳]
- 「秋の夜」―――― [訳]
- 「阿片窟」馬場清彦 [訳]
- ^ 国立国会図書館内/図書館送信 - 日本児童文芸家協会 [編]、帆足次郎 [絵]「強情な子 レイモント(ポーランド)一九二四年」『美しいたましいの歌』東西文明社〈少年少女のための世界ノーベル賞文庫 ; 1(文学賞編 上)〉、1956年、197頁 。2018年4月10日閲覧。
- ^ 丸山義二『読書案内・戦没農民兵士の手紙とレイモントの農民」のデジタル版は国立国会図書館限定で閲覧可能。
- ^ 「正義」(米川和夫 [訳])、「秋の一夜」(―――― [訳])、「人と作品」(ヨセプトリプッコ [著] 大久保和郎 [訳])、「著作目録」(米川 [編])。